- Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062769631
感想・レビュー・書評
-
レビューは現在作成中。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経済作家、黒木亮氏のエッセイ集。表紙帯には文庫オリジナル版とあるが、実際は雑誌への寄稿が集められたものである。内容は、仕事での体験、出会った人々、時事関連がそれぞれちりばめられているといった感じだ。
なぜか黒木亮氏の文章にはしっくりきてしまう。一気に読み終えてしまった。その理由は、自分の関心のある国際経済を主題にしているのと、もうひとつが大きいのが海外の描写が多いことだろう。
それにしても、箱根駅伝出場、邦銀の英国法人勤務、日系証券会社のベトナム支社勤務、総合商社勤務を経て、作家への転身、なんともまあ羨ましい人生である。 -
経済小説で定評のある黒木亮さんの本。
これまで雑誌や新聞に書いた短編コラムの集まりの本。
テーマはたくさんあって、主に外国の話がメイン。外国のお酒や慣習や交渉の仕方などなど。
なかなか面白かった。 -
以前にこの著者の小説を数冊読んでいたので、エッセイ集にも興味がわいて読んでみた。
結局全体として自己の体験を語る部分が全て自慢のように感じてしまい、最後まで入ってこなかった。
僻みかもしれないが、こういったものを書くならば、そのような「匂い」はできるだけ排除するように書くべきではなかったか。 -
世界で仕事をするためにはという1章が気になり、購入。
この人のは、エンロンの本を読んで以来。
あれで経済小説もなかなか面白いと思えたので、ときどき
読むようになりました。
まだ小説は1冊しか読んだことがないですが、その印象とは
ぜんぜん違う感じの人に思えました。 -
2011年97冊目
-
黒木亮の体験記。各国の事情を国際金融マン時代の経験を通じ、描写してくれている。数々の作品の裏側がわかり、ファンにはたまらない1冊。
-
うむ。読み応えあり。これを読んで今の自分の立ち位置を慮る。人生のプロットについて考える書。
-
経済小説家のエッセイ集
お気に入り作家の黒木亮さんのエッセイ集。
大学時代に『トップレフト』というシンジケートを題材にした作品に出会い彼の虜に。
そして、今ボクはグローバルバンカーを目指して国内支店で悪戦苦闘している毎日を送っています。
今回のエッセイ集は、雑誌等に寄稿したエッセイの寄せ集めであるけれども、黒木亮という人物を知るには十分過ぎるエッセイ集でもある。
彼が、どんな学生時代をすごし、どんな銀行員生活を送り、どんな旅人なのかを垣間見ることができるのだ。
『トップレフト』『巨大投資銀行』『エネルギー』など、彼の作品がどのように生まれ、どんな背景をもとに書かれたかが分かるため、黒木ファンには是非読んでいただきたいエッセイだ。
そして、黒木亮を知らない方には、是非『トップレフト』から読み進んで、彼の作品の虜になっていただきたい。 -
語学も仕事も、自分にネジを巻いてギリギリやるしか上達する道はない。
著者自身の国際金融マンとしての中東近東等での交渉経験から、サバイバル交渉術を紹介している。極意は、交渉前・交渉中の情報収集の充実だ。彼我のオプションについてできるかぎり知ること。合意に至るまでの間、自分のオプションを増やす努力を継続すること。孫子と同じ。