銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 158
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771030

感想・レビュー・書評

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  • 展開はどことなく読めてしまうけれど、

    それでも誰も傷つくことなく進む

    スローテンポで穏やかな内容は

    忙殺されてる自分にはちょうどよかった。

    私も主人公のように、省エネで割り切って生きたい。

  • これをミステリーととらえられない

    展開を読めてしまうから。

    トラムの速さで読むにはちょうどいい。

    少しスローテンポの心地よいお話。

  • 最初はなんだこれって思ったけど、中盤から一気に面白くなった。やっぱり森さんが書く人間は面白い。

  • 大学卒業後、零細企業並みの不動産に就職したさえない主人公の高橋。銀河不動産を訪れるいろんな客との絡みの中、客の娘と同棲→結婚というちょっと無理のある流れに。後半はラブコメっぽい要素があったね。

    ミステリィとは少し違ったテイスト。森ワールドの何でもあり(?)な文才が垣間見えた気がする。これは三谷幸喜の脚本で映画化されれば大ヒット間違いない!・・・って思ったのは私だけかな?

  • 2012/8/11読了。なんという読みやすさ。ミステリではない分、変なトリック等もなく盛り上がりはないけれど素直に面白かった。登美子さんが可愛い。しかし森博嗣の真価はやはり天才の演出にこそあると思う。斎川、萌絵、四季あたりが活躍する話が読みたい。

  •  
    大学での評判が悪い不動産屋に就職した主人公が、ひょんなことから市民会館並に大きな一戸建てに住む事になる。
    その家を介して人々と出会い、いずれ結婚して…という内容。

    日常と、非日常が混ざり合う不思議な話だった。
    お客さんと暫く一緒に生活したり、と、有り得ないだろ危険だろと思う場面があったのに、主人公は無事。

    仕舞いにはお客さんの娘が押しかけ同棲。いずれ結婚…とミステリーに感じずにはいられなかった。
    父親の命令だからって知らない男のところへ押しかけ、その日から一緒に住む美女なんてラブコメ漫画のようでいまいち納得が出来なかった。
    最初はその美人な娘は乗り気でなかったが、徐々に主人公の良さに惹かれて行き…なら納得しやすいが、初対面の時からもうノリノリ。主人公が相当の良い男でない限り有り得ないだろう。

    結局、美人な娘さんがどうして押しかけてきたのかは最後まで解らなかった。ほのぼのして楽しかったけれど、腑に落ちない部分が多い。

    只、家の様子を書いていて楽しそうだなと思った。森さんの趣味がよくでている。遊園地とかコンクリートとか。

    中学生にオススメ。

  • 森博嗣のこういう、ふわっと現実離れした話は、さらりと読めてしかもちょっと飛んでる感じが良い。

  • 主人公がまるで私でした。省エネ主義の新社会人。おかげで、最初の一ページから主人公に共感。森作品にしては、実に読みやすくほのぼのしてました。でも文章の、登場人物の会話の節々に森さんらしさを感じました。面白かったです。

  • 森博嗣の中ではかなり読みやすいほうだと思う。主人公の雰囲気というか、佇まいが超然としてて好きだ。
    オチがホラーなのかと思ったけどそうでもなかった。

  • これまで読んできた「すべてがFに~」「θは~」イコール森博嗣作品だと思っていたので、なんだか彼の違った側面を見ることができたような。難解で計算されつくしたトリックにこそ森さんらしさがあるというステレオタイプを良い感じにぶっ壊してくれたと思います。(「キラレキラレ」も割とこちら寄りなのかもしれないけど、あちらはやっぱりミステリというジャンルだと思うので…)

    物語は、省エネ人間の主人公を軸に進んでいきます。良くも悪くも無欲の彼の真面目さが、個性的な人を惹きつけていく。結果彼自身の幸福に繋がって、正直者が馬鹿をみない、気持ちの良いお話です。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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