銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)
- 講談社 (2011年11月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062771030
感想・レビュー・書評
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高橋くんの住んだ家に、オレも住んでみたいと思った。あれだけのポテンシャルを持った家、なかなかない。この本を読んで、著者のアンチハウスという本の主張を思い出した。
なんか、うまく言えないけど、このお話の主人公は高橋くんじゃなくて、あのおうちなんだろうなぁ。
そして、喜美子はあの朝できた子供だとしたら、あの家の住人たちは寝てて気づかなかったのか、狸寝入りしたのか、どちらかだ。筒抜けのあの家でどうやって子作りしたというのだ!!それが最大にして些末な謎だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「真ん中に子が来るくらい、突飛な名前かと思ったわ」
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今読み終わりました。
森博嗣さんの作品は初めてですが、さらりと読んでしまいました。
感想というと、しいていえばミネラルウォーターみたいな作品。
本を読む時って、没頭するつもりで読み始める。酔いたくて始めるわけです。それにはパワーがいる。ある程度気力充実していないと始めらられないんですが、この作品はそんな構えにスッと溶け込んで入ってくる感じ。
変な後味無いけれど、脳みその奥に暖かみが残ります。 -
高橋さんと結婚したい…という半ば本気の冗談は置いておいて。自分がその一角にスペースをもらえるとしたら、どんなスペースになっただろう、という妄想でひとしきり楽しみました。
何事もないのだけれど非凡で、淡々としているけれどいつの間にかにぎやかだったりして、何とも奇妙で素敵な箱庭でした。 -
お話はあっさりしてるけど、キャラが濃い。ふわーっとした主人公の周りに、わやわやといろんな人が集まってくる感じがいい。
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気力も体力もない主人公が、さまざまな人との出会いの中で
少しずつ少しずつ変わっていく話。 -
初の森博嗣さんの本。
そもそもやる気と言うものが理解出来ない程の、楽な生き方志向の主人公が、そのまんま流されるままに生きてて、ビックリするぐらいのハッピーエンドを迎える。まあ登場人物が皆、少しずつ不思議な人達だからなあ。
気楽でライトでさっぱりした読後感は、時間潰しにちょうど良い。 -
「ああ森博嗣だ」、という感じが満載。
ただ、個々のエピソードの突拍子のなさと言葉のセンスの高さに比べて
ストーリー全体の展開がなんとなくありきたりになってしまったのが
少し残念。
せっかく森博嗣なので、もう少しマニアックな結末がよかった。
言葉のテンポがよくて読み進めるのが楽なので一日あれば余裕で読める。
後腐れもないオチなので、短中編が好きな人にはおすすめかも。 -
時間が若干不思議なかんじ。
不動産屋に就職した、できればあんまりがんばらずに生きていきたい青年の話。
そもそもの力なのか、成り行きなのか。
振り返ることなく、忙しく走り抜ける。