猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772211

作品紹介・あらすじ

お見合い30連敗。冴えない容貌。でも天才。婚活中の弁護士・百瀬太郎は猫いっぱいの事務所で人と猫の幸せを考えている。そこに舞い込むさらなる難題。「霊柩車が盗まれたので取り戻してほしい」。
笑いあり涙ありのハートフル・ミステリー、堂々誕生! 
TBS・講談社ドラマ原作大賞受賞作。2012年4月には、TBSでTVドラマが放映されました。
表紙のイラストはカスヤナガトさん。

感想・レビュー・書評

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  • あずかりやさんも読みましたし、これも人気シリーズのようなので読んでみました。
    中盤までドタバタした印象でしたが、最後まで読んだら、印象が変化して良かったなと。

  • 読了。

    本のタイトルと、紹介文を読んでとても内容が気になった。
    冴えないのに天才?猫がいっぱいの弁護士事務所?しかも、シリーズもの。
    そして大好きなミステリー。
    読みたすぎて手に取りました。

    猫弁と呼ばれている弁護士、百瀬。
    事務所のメンバー。
    大福さん。
    みんな個性的なキャラだけど、ギャップもあり読んでいて本当に楽しかったです。

    少しずつ、伏線を回収しながら依頼を解決。
    謎を解いていきながらも、自然と周りの人も癒していく。
    なんだか少し陰な部分も持ちつつ、動物にも人にも優しくて。冴えないのに、さくさくと問題を解決していく姿にやられました。

    今回も次作を読むのが決定しました!

  • 初めて読んだ作家さんです。
    とても面白かったです。
    この靴磨きの女性は…もしかして?と思って読み進めていましたが、当たっていました。
    大福さんとの関係には驚きました!
    是非幸せになってほしいです。

  • 大山さん好きの友人が貸してくれた小説。
    でも何故か、方言を文字で読むのが苦手な自分は以前、この小説の始まりのページを巡りすぐ閉じてしまった。
    それから数ヶ月…いい加減ちゃんと読まないと…友人に返却出来ない…と覚悟を決めて新たな気持ちでページを巡りました!
    …と思ったらもうその後、手が止まらず!笑
    面白かった!
    各々の場所で各々の出来事が起き、これらはどーやって繋がっていくのかが気になって、そして何より猫弁百瀬さん、まこと先生、亜子さん、七重さん、大阪弁のお二人、大家の梅園さん、なにより何より大河内三千代さん…もう登場人物の魅力がハンパない!
    皆の魅力に引き込まれ読み耽ってしまいました。
    もっと早く読んでおけば良かった!
    覚悟を決めて再度この小説を手に取って良かった!良い出会いでした。
    続きも楽しみです。

  • 猫弁シリーズ 第1弾

    第一章 前頭葉のすきま
    第二章 シンデレラの黒い靴
    第三章 迷子の霊柩車
    第四章 大福亜子の憂鬱
    第五章 死体の身代金
    第六章 黄色いドア

    東大卒のエリート弁護士・百瀬太郎の活躍。
    幼少に母親から施設に預けられ、不遇の環境で育った優しき百瀬は、大手弁護士事務所で猫屋敷の裁判に関わったおかげで、独立を余儀なくされ、それ以来、猫弁というあだ名をつけられてしまう。

    老舗靴メーカーの会長の葬儀で会長のご遺体を乗せた霊柩車が盗まれ、その解決に駆り出される百瀬。

    盗難事件の裏側にはさまざまな思惑と人生が渦巻く。

    事件はどんな着地点を見るのか?


    語られる視点が様々で、少し読みにくいのが気にかかる。

    しかしすべての事象が丸く収まる構成の妙には感嘆。

  • 2023.08.06 Kindle unlimitedにて

    ゆっくり読んでたら、続きがもうKindle unlimitedではなくなっていた。。。

    母親にオススメされて読んでみた本。
    大まかなストーリーは、猫をたくさん飼ってる弁護士先生、百瀬は、周りから「猫弁」って呼ばれてる。そんな百瀬のところには、変な依頼ばっかりが舞い込んでくる。
    霊柩車が盗まれた!という、警察に頼みたくないシンデレラシューズ社長の依頼を軸に、依頼と依頼が重なり合っていく。

    結構惰性で読み始めたので、何も考えずに読んで、最後、あ、そうだよね繋がるんだっていう、忘れてた頃にトントン進んでく感覚だった。
    みんな、幸せになれたらいいね。その方法は、なんだろねっていうことを、登場人物達みんなが、それぞれ思って、考えながら道を切り開いているような、みーんないい人のいい人の為のお話って感じ。
    なので、なんか、考えるの疲れたなぁーっていう時に読むのに最適な本。
    繋がり方も予想は出来て、裏切りもないので、その点も疲れずに読めるし。
    また、嫌悪がないほど、謙虚な恋愛が、ちろっと散りばめてあるだけなので、恋愛要素が苦手な私でも、大丈夫だった。

    以下ネタバレ
    個人的に七重のドアの色を黄色にした理由が、なんかいいなぁっと思った。

  • 猫に釣られて借りたら思った以上に面白かった。
    お話の構成が、あの時のあれがこうなるのかーと読み進めていくうちにバラバラだった歯車が噛み合っていくのが分かるのがすごい。
    あちこちで起こる出来事が読み進めていくと繋がり始めそして読みやすい。
    猫好きにも読んでほしい。お話の中でも可愛い。
    そして、やはり遠回しでも人生の教えを説いてくれるおばあさんは最強だ!!好き。
    続きがあるみたいなので楽しみ!!とりあえずあと2冊あるのは確認した(笑)

    ドラマ化もしてるのね。

  • 大山淳子さんの『あずかりやさん』が良かったのでこちらのシリーズも読んでみることにしました。猫やペットがらみのトラブルを解決する弁護士・百瀬太郎が主人公。婚活中でお見合い30連敗だけど頭脳はすこぶる良い。事務所の人も、依頼人も、結婚相談所の人もみんな個性豊かな人ばかりで、ストーリー展開のテンポも軽快で愉快。たんなるドタバタ劇ではなくシリアスな人生の痛みも重みも含まれていてしんみりさせられるところもあり、大満足です。続きも読みます。
    世の中のすべてが、この物語のように、パズルのピースを一つ一つはめていくようにうまくまとまって幸せの形を作っていけるのならとても良いのになぁ…と思いました。

  • 登場人物に悪い人がいない(癖ある人はたくさん)ので、読後感が良かった。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に『赤い靴』、『通夜女』などがあり、「猫弁」「あずかりやさん」など発行部数が数十万部を超える人気シリーズを持つ。

「2022年 『犬小屋アットホーム!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大山淳子の作品

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