ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777254

感想・レビュー・書評

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  • 西川さんの報道にない苦労とブレない判断がよくわかった。意外に伝記も面白い。

  • リアル半沢直樹ともいうべき、元三井住友銀行頭取で初代日本郵政のトップでもあった方の自叙伝。ほとんどが銀行で行ってきた生々しいやり取りについてだが、なるほどメガバンクというのはこういう仕事やこういう考えで物事を動かしているんだな、ということがよく分かった。社会人であれば銀行にお世話になるのは普通のことで、そういう意味で銀行の考えや銀行がやっていることを知るのは良いと思う。意外と銀行が企業経営に深く関わってきているのを知ることができました。

  • ・調査部の修行時代の話はなるほど、安宅産業、イトマン処理の話はなかなかすごい
    ・ポールソンとの信頼関係アピールなど、ややずれている感もあるが
    ・日本郵政のエピソードから政治音痴感はよくわかるし、被害者なんだと実感。飾らない人柄なんだろうなと。ラストバンカーにふさわしい

  • これこそ本当の「半沢直樹」。知らない時代の話だけど、とてつもない事件の渦中にいた人なんだなあと。顔が見える最後のバンカー。

  • 文庫版が出たので購入。
    強面バンカー西川善文氏の半生を綴った文庫であり、大変面白い内容。
    この本を読むと、氏が大変強烈なリーダーシップを発揮して若いころから業務に励んでいたことがわかる。
    自身の正当性を主張する立場から書かれた作品であろうが、やる気のある社会人ならば読んで損はない内容だと思われる。

  • 文庫になったので、発売初日に買いにいきました。
    面白くて、折れ目がたくさんついてます。

    銀行時代、調査部で仕事していたので、財務諸表分析、簿記もいろいろ勉強したとのこと。粉飾も時折めっけたそうな(まあ、中小なら多かれ少なかれでしょうが)。調査は実地が原則など、監査にも通じるところあり、この人へ監査報告するとどんなコメント、反応だったのか、気になります。

    郵政民営化時の「監査」についての記述がちょこっとあり。こんな風にならないように監査の失敗学はそこらじゅうに転がっているので、蓄積していかないとですね。

    イトマン事件とか、よく知らない経済事件もちょっと関連書籍を読んでみたくなりました。

  • 面白かった!

    彼の仕事の評価は私にはできないけれど、信念に従って仕事をしたんだ!って事は理解しました。

    あと、政争に巻き込まれ、マスコミに槍玉に挙げられても、貫徹する芯の強さに脱帽です

  • 共栄製鋼には安宅が出資していたんですね。文庫になったので読みましたが、第三章あたりでお腹いっぱい。

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著者プロフィール

三井住友銀行元頭取、日本郵政元社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳で頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代で郵政民営化が後退したため2009年に退任。著書に『ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録』(講談社文庫)などがある。2020年に死去、享年82。

「2021年 『仕事と人生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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