紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)
- 講談社 (2016年12月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062817097
感想・レビュー・書評
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とある対象または行為に常軌を逸した愛情と熱を捧げる人間は強い。ブレない。
お金を稼いだり年を取ってくると名誉や勲章が欲しくなる、稼いだお金を一円でも無駄に使いたくないと必死になる人も多い中、いい女とエッチする為だけにお金を稼ぎ、美女の為ならどれだけお金を注ぎ込もうと惜しくないと豪語、4000人に30億を貢いだ自称”紀州のドンファン”が半生を語る。常軌を逸した”その道のプロの技”は仕事と女のためには労を惜しまずコツコツ丁寧に。
マメな男はモテる。
男にも女にも。
コンドームの訪問販売のくだりはなかなか笑える詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いい男に生まれたわけではなく、家も裕福ではない。
そこから金持ちになって美女を抱きたいという男なら一度は思う夢を叶えたことは素晴らしいです。
主にこの方は、若いナイスボディの女性が好みで、風俗はあまり好きでなく、あくまで口説いて抱くのが良いといいますが、この本での口説き方はお小遣いをあげる援助交際のみです。
やっぱり美女を抱くには現金なんですね。
その現金を稼ぐのも苦労はされてきたみたいですが、先輩との出会いが大きいみたいです。商才も大事ですが、やっぱり人と出会いが人生を大きく変えるものなんですね。私も先輩みたいな人と出会いたいです。 -
この本の内容は帯のこの一文に表れている。
「いい女を抱くためだけに、私は大金持ちになった」
50歳下の愛人に大金を持ち逃げされ話題となった著者が自らの半生を語る自伝である本書は、とにかく全ての文章が冒頭の一文に収斂するという点で、究極のミニマリズムを感じさせる傑作となっている(本書がゴーストライターによる作品であるかどうかはどうでもいい。STAP細胞はあるという人がいれば、この世にあるのだ)。
僕は、自らがスケベジジイであることを、中学生レベルの文章でひた隠しにしようとしつつ、その低能さが露呈する渡辺淳一よりも、著者の方が人間として1,000倍は真摯で素晴らしいと思う(余談だが、札幌市にある渡辺淳一文学館は、いつか爆破されるべきであると思っている。札幌市民の良識に期待したい)。
著者が女子大生をナンパする際に口走る「ハッピー・オーラ、ハッピー・エレガント、ハッピー・ナイスボディ。あなたとデートしたい、エッチしたい・・・」は、まさに「声に出して読みたい日本語」の典型例であり、我々は日本語表現の豊かさを再感することができる。 -
めちゃくちゃ面白い。ありのままに書かれていてこんな性について書くこともないだろう。
小心者の商売方法を教えてくれる。
ゴミをあさり→コンドーム販売→貸金業
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こんなに人生を楽しんでいる人はなかなかいないですね。
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デキる助平ジジイの人生を描いた本。
めちゃくちゃ首尾一貫しているので読んでて笑っちゃうほどに気持ち良い。
この本を出したあと、毒殺されちゃいましたが、最期までこの人らしいというかなんというか・・・。 -
読みやすい文章でところどころ笑える内容。一つ一つの話は短いが繋がりがあるのでサクサク読める。ただのスケベジジイと思っていたがやはり女性にモテる、と表現していいのか、には面白い人物なのかと思った。
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社会的に成功する人はやはり変人が多い。他人の目を気にしたり、人と同じことをやっていては成功者のスタートラインにすら立てない。一方、正直野崎流の女の抱き方には共感できなかったが、野崎氏はそこに価値を見出している。自分の価値観だけでものを見ないようにしたい。
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自分の好きな女性を手に入れるためというシンプルな目的のためにどう生きてきたか、どのように富豪になったのか面白おかしく書かれている。ドンファン本人の手記というよりは構成作家の方の文才を強く感じた。
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ドンファンすごい。努力家。仕事にも女性にもストイック。だから成せるのだ。
殺害されてしまったのが残念でならない。