- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062826136
感想・レビュー・書評
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水が温められて水蒸気になって上昇し、上空で冷やされて水粒になったのが”雲”。
もっと上空で冷えると氷粒になる。秋の高い空の雲は氷の礫。
海面より陸面の方が熱くなるから、南海では島の形になった雲が見られる。
雲は、太陽にもっとも近い赤道から南北緯30度でたくさん生まれる。
雲はいくつも生まれて群れ、やがてクラスターと呼ばれる大群になる。
雲はクラスターの西端で消え、東端で生まれ、それはあたかもクラスターが秒速7mでゆっくり東進しているかのように見える。
このとき逆風に千切られ、渦巻き状になったものが日本に来て台風となる…。
クラスターは通常偏西風に煽られて、太平洋上で消滅する。
しかしエルニーニョで偏西風が弱まる年は南米大陸に上陸し、エルニーニョを終息させた勢いを借ってそのまま世界一周をやってのける。
雲が世界一周???てことを世界で初めて発見した気象学のプロ高藪緑さん。
観測しにモルディブに1ヶ月間滞在できる職業。
仕事だろうけどさぁ、”羨ましいなぁっ!!!”
真っ青な空と海に真っ白い雲…雲はいいなぁ。癒されるぅ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気象学の専門家との対談。
熱帯の気象の専門家が、ふたりに丁寧に気象について説明している。
地面があると雲ができやすいとか、海洋の状況をもとにしたエルニーニョ・ラニーニャの説明がわかりやすい。
これだけ観測やコンピュータが発達しても、わかっていないことが多いのが気象の世界。予報が難しいのも当然か。 -
三葛館一般 002||BA||18
爆笑問題が専門家のもとへ出向き、トークを繰り広げるテレビ番組「爆笑問題のニッポンの教養」を本にまとめたもの。
今回は気象学者の高藪緑氏をゲストに、気象や温暖化現象について議論しています。
爆笑問題の二人のやりとりや太田氏のいつもの斜に構えた見方や質問に思わず笑ってしまいます。
和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=53105 -
[ 内容 ]
熱帯の雲は一ヵ月で地球をひとまわり。
大気と海と雲の玄妙な関係、大発見。
[ 目次 ]
プロローグ 東大の研究センター柏へ
第1章 気象予報士vs.ネコ
第2章 気象とは、地球をかき混ぜること
第3章 すべては熱帯の雲から始まった
第4章 地球温暖化―どこから先が未知なのか
第5章 科学は信仰ではない
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
象の変動を研究している研究者と爆笑問題との対談をまとめた本。雲の生成と大気の流れが影響しあっていることをつきとめ、気象予測に役立てることができるようにしたことが研究成との事です。対談後半では、地球温暖化について言及しています。(2008.7.18)
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今回は太田控えめ。田中が結構前に出ている印象。
「温暖化というけど、本当に人間のせいなのか?
地球の長い歴史を見ると、温暖化のターンに入っているという見方もできるのでは?」
という、太田の問いは実は同感だったりする。
地球の歴史をちょっと勉強すると、氷河期を定期的に繰り返しているのはすぐわかる。
「人間が作り替えた地表と、地球はバランスをとろうとしているんじゃないのか?」というのは、ちょっと飛んじゃっているけど、
温室効果ガス、二酸化炭素ばかりに目が向いてしまうのは危険だと思う。