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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062880046
感想・レビュー・書評
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蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか
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大阪から小田原に帰る電車の中で加賀鳶の友になった. しかし...
おもに基礎論に関して気になる細かい点がいくつかあった他に, 大きく次の点に違和感を覚えた.
まず「論哲論考」の例の「語りえぬことについては, 沈黙しなければならない」について. これを本書では禁止事項と理解するから, 論考全体が命令事項になってしまう (そしてそれが後述する本書の「哲学探求」理解にもつながる). これは単純に「語りえぬことが存在している」ことを述べている命題であるのに.
そして 「哲学探究」の言語ゲームに関して. 本書では言語ゲームを殆ど所与のルールの問題として語っている. ゲームのプレーではなく. 著者の社会学者としての視点にとってはそれが便利なのであろう (実際本書の後半はそれに費やされている). 言語ゲームは所与のルールなく, プレーによって成立するゲーム (ルール) が本質であるのに.
だから本書では「論哲論考」がルール集と解釈されてしまい, 言語ゲームはルールによる社会分析となる. というわけで, 本書は「もっともわかりやすい橋爪大三郎入門書!」という帯を着けると良いのではないだろうか?