- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062931618
感想・レビュー・書評
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徹と大地がお互いに思う気持ちも伝と良治の関係もあんまり純粋でくもりが全くないので、琥珀の中に眠る物語のように少し存在が遠い。
でもとても綺麗な物語です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文庫化してただけだったうっかりしてた。とうに読んでた。
いつもの作品よりも静謐さがなく、中高生にとっつきやすい作品になっているような気がする。
あの静かで冷たい風の音のする作品が好きなものには多少の場違いさを感じてしまうことだろう。
ただ、ラスト。
ここで切るのが三木笙子作品の醍醐味なのだ、彼女の作品の冷たさとぬくもりなのだ。 -
しみじみとしたファンタジー小説。仕掛けとしてはオカルトに近い雰囲気もあり、なかなかぱっとカテゴライズする場所が見つからない。
主人公の2人が男子高校生にしてはややナイーブな印象を受けるものの、丁寧な作風は好みだった。
そういえば東京創元社のシリーズはいつの間にか読まなくなってしまったのだが、この機会に続きを買ってみようか。 -
神隠し伝説が残る田舎の高校に転校してきた徹は、孤高の少年・大地に誘われ廃部寸前の地学部に入る。他人と交わらず天狗と言われて敬遠される大地に徹は惹かれるが、大地には秘密があった。それは不思議な石から人の記憶を読み取る力だ。大地は初めて秘密を徹に打ち明ける。(『決壊石奇譚 百年の記憶』を改題)