気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 305
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062933971

作品紹介・あらすじ

雑誌『散歩の達人』の連載エッセイ、待望の文庫化!
収録されているのは、吉野家、ロイヤルホスト、CoCo壱番屋、びっくりドンキー、餃子の王将、シェーキーズ、とんかつ和幸、サイゼリヤ、かっぱ寿司、レッドロブスター、牛角、マクドナルド、蒙古タンメン中本、築地銀だこ、日高屋、バーミヤン、すき屋、てんや、リンガーハット等、おなじみのチェーン店ばかり。
著者独自の視点から、各店の魅力と栄枯盛衰を綴る。

感想・レビュー・書評

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  • 「70年代生まれの我々が、子どもの頃から慣れ親しんだ味は、チェーン店のものではなかったか」。安くて便利、そこそこ美味くて気軽だから、今日も自然と足が向く。誰もが知る35店の「あるある」と「なるほど」が満載。気鋭のコラムニストが綴った、雑誌「散歩の達人」の人気エッセイを、大幅に加筆して文庫化!

  • コロナ前のデフレがずっと続いていたころの気分が泣けそうに懐かしい。こういう感じが続きそうに思えた。時代の空気がみっしりと戻ってくる。書き手の力というのはこういうものか。いやいや違うだろに始まって言いたいことはいろいろあるし、おいおいというのも少なくないけれど、それらを吹き飛ばす喚起力がある。

  • 地元出身のライターさんが書いてるのか、神奈川県内の美味しい情報あるかな?と手にとったら、全国区なチェーン店の事を書いたエッセイなので、茅ヶ崎感や神奈川贔屓感はあんまりなかった(笑)
    まぁ、でも、ハングリータイガーをチェーン店として書くのは神奈川の人だからかなぁ( ̄∀ ̄)
    私も子供の頃、誕生日のお祝いとかで連れてってもらえるご馳走がハングリータイガーでした!この特別感!わかるー!!
    コロナ禍により、1人飯が増えてチェーン店に入る機会も多くなったので、全体的に面白く、かつ参考になるなぁと情報を取り入れるつもりで読みました。
    山田うどんとかどん亭は駅周りにないので、仕事中行ける事はないだろうけど。
    高校生の時は通い詰めてたけど、大人になって遠のいてた吉野家とかバーミヤンとか無性に食べたくなるし。
    レッドロブスターとかくるまやラーメンとか、これまた子供時代を思い出して懐かしい。
    読んでみると、チェーン店も結構移り変わりがあって、昔は小田原と茅ヶ崎と藤沢と、、って東海道の各駅にあったんじゃないかってところが見かけなくなってたり。チカラめしも、いつの間にか見かけなくなったし。
    懐かしいと同時に無性に食べたくなります。
    内容はエッセイなので筆者の個人的な感情や経験が主だっていますが、結構客観的に味や客層について述べてるので読みやすいというか、お店選びの参考にしやすい。面白い読み物というより情報って感じでした。
    地場代の問題か、主要駅の周りはチェーン店ばかりとなっている昨今、どこに入るかで迷うことも多いので、ぜひ参考に読んでおきたい一冊です。

  • めしばな刑事タチバナ的な、チェーン店行くときになんかふと思い出せるようなネタを仕入れたくて読んだ。なぜかこういう本が好き。
    ファミールって、そういう名前だったっていう認識はないんだけど、自分が小さい頃親とヨーカドー行ってお昼に行っていたファミレスって、ファミールだったんじゃないかな。まだあるのかなー。

  • 雑誌の中で手軽に読めるエッセーとして連載されたのなら、こんなものか。深く掘り下げた研究書でもなければ、チェーン店をこよなく愛するファンの書でもない。作者自身の青春の思い出とやらを良く行っている(た)お店を背景に、お手軽に読み飛ばし上等で書いた1冊。

    王将の扱いが悪い、関西人の俺にはちょっと残念だったが、社長が暗殺され数百億円のブラックマネーが流れる中華料理屋ともなれば、冷静に考えたらこんな扱いになるんか…

  • 食べ歩きコラムにチェーン店を持ってきたうまさだよね。盲点だったなあ。みんなチェーン店利用してるし似たような感想も持ったりはしてるんだけど、不用意にブログとかで書くとディスってる感が出ちゃう。そこを、もう力技で「文芸」を成立させてしまう筆力。面白かったしこの人じゃなきゃ書けないとも思う。団塊ジュニアのための東海林さだお。

  • 作者は僕の1歳下なのでほぼ同じ遊びをして、同じものを食べていた可能性が高いです。物心つくかつかないかの辺りで周囲にチェーン店が出来始めました。生まれが中野区なのでそう意味では最先端にいたと思います。幼児から小学生にかけてはレストランでもなんでも個人店が多かったと思います。ジョナサンが近所に出来た時にはカルチャーショックでした、誕生日はジョナサンでしたね。それまではサカイヤというお高めのレストランに行っていたと思います。牛丼も一般的ではなかったので初めて食べたのは高校生くらいかもしれません、吉野家の牛丼食べてみたいと思っていましたが、小学校中学校の時は食べた記憶が無いです。マックは小学校の時にたまに食べましたが結構高かったのでぜいたく品でした。うーんこうやって遍歴挙げると若いと思っていましたが何気におっさんなんですねえ。
    この本は主だったチェーン店が沢山出てくるので、記憶の底にしまわれていた店舗情報が引っ張り出されてきます。みんな多かれ少なかれ結構行っているはずなので思わずうなずきながら読んでしまう事でしょう。

  • 知らない店を知りマップ検索し近くにないと嘆く本。味よりこの会社の戦略はこんな特徴があってとか、俺は友達とこんな食い方をしたとか、ある種偏見が面白い。わかってないなと笑うもそんな過ごし方もありと膝を叩くもよし

  • 本著を読んでからルートビアを飲んだ
    ドクターペッパーに湿布を混ぜたような味だった
    ただなかなかどうして癖になる味わい

  • 読みやすく、知ってる店多く、やや古いが良い気晴らしになった。

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著者プロフィール

1975年生まれ。神奈川県茅ケ崎市出身。ライター、コラムニスト。著書に『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』『プロ野球最期の言葉』『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史』『止めたバットでツーベース』『ドラフト最下位』など。

「2023年 『地方に行っても気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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