天才柳沢教授の生活(1) (講談社漫画文庫)

著者 :
  • 講談社 (2001年7月12日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063600414

感想・レビュー・書評

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  • 第一巻から最新の巻まで、ひとつひとつを慈しむような気持ちで開いてきた本。「おじいちゃん」であり「あなた」であり「お父さん」である不器用な私こと「柳沢良則」が、人生の中の様々なできごとを解き明かしてゆく。滑稽で深みの在る短編集。あたたかな日だまりのような作品です。

  • 昔ドラマ化された時に絶対に原作を読もうっと思ったのに
    何年越しかでやっと購入。

    特に理由なく何年もたってしまったけど、やっぱり買ってよかったっ。
    柳沢教授の目を通して見る世界のあったかさがたまらない。
    本人は至ってまじめに真っ当に生きているだけだけど
    周りの人は振り回されて大変だろうなぁ…とは思うけれど、
    柳沢教授の根底にはあったかい気持ちがあるので
    ぶんぶん振り回されながらも結局は癒されてしまう[*Ü*]

    公共の問題以外個人のことには立ち入らない主義で
    夜の9時にはどこにいようとも床についてしまう。
    誰かのコトバに真剣に心も耳も傾けてくれる。
    でも、夜9時になると問題の只中でも就寝することは曲がらない[笑]

    たまたまだけど、柳沢教授の前に読んだ群ようこさんの小説が
    昭和60年が背景のエッセイだったりで、ほとんど時代背景が
    変わらない柳沢教授のお話は相変わらず昭和に
    タイムトリップしたままの世界が続いているのもなんだか楽しい。

    大好きな京極堂シリーズのように、柳沢教授の青春時代は
    カストリ時代というお話があったりしたのも
    大好きな世界が柳沢教授の中にも息づいていてうれしかったり。

    4月の桜だけでなく、5月はつるばら、6月はあじさい、7月はハナミズキ
    8月はひまわり。毎月花見は開催できるって当たり前たけど
    そんなステキなことを改めて思わせてもらったり。
    つるばらいいなぁ[*Ü*]♡

    幽霊とも真っ向勝負できちんと向き合う教授。
    見えたものは受け入れる。変わった人ではあるけれど、
    そんな柔軟性を持っているところも大好き。
    遅れながらも柳沢教授の世界と出逢えてよかった。
    泣いたり笑ったり、ステキな時間が過ごせました。

    • kuroayameさん
      この本、とっても読んでみたいです♪。
      早速本屋さんにてチェックしてみますね★。
      いつも素敵な本をご紹介いただきありがとうございます(^-^)
      この本、とっても読んでみたいです♪。
      早速本屋さんにてチェックしてみますね★。
      いつも素敵な本をご紹介いただきありがとうございます(^-^)
      2013/02/22
    • 山本 あやさん
      柳沢教授っ、えぬちゃんすごく好きな世界だと思うーー♡
      ドラマで見た時に、絶対読みたいっっ!!!
      ってずっと云ってたのに、なぜかこんなに何年も...
      柳沢教授っ、えぬちゃんすごく好きな世界だと思うーー♡
      ドラマで見た時に、絶対読みたいっっ!!!
      ってずっと云ってたのに、なぜかこんなに何年もかかって[笑]

      でも今読めてよかったーって思ったよー[*Ü*]
      自分をしっかり持ちつつもあったかくて
      柳沢教授の視点やこだわりの数々がおもしろくて
      すごく愛おしかったよー♡
      えぬちゃんの感想が読めるのを楽しみにしてるねーー♡
      2013/02/26
  • ベスト版読んでハマりました。
    読み応えがあるし、色々教えてもらえます。
    人生って素晴らしいって思えた。

  • 12.7.19 続きが読みたい。ふとした視点のよさ。

  • 大学に関わっている今だからこそ入ってくる。

  • 「周りの人」に合わせて生きるのではなく、「自分の正しさ」をしっかりと持つ主人公。
    しかし「正しさ」からくる傲慢さはなく、
    人の不可解な行動も彼の中では「不思議」と映りつねにその「不思議」を突き詰める。
    そんな彼の行動を見てると全ての人間に良さがあるのだと考えさせられる。心温まるお話です。

  • 天才と凡人が交わるところに、驚きと笑いが生まれる。『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』のように長く放送されるアニメを作ってほしい。

  • まだ一巻しか読んでないけど好き、好きだけど柳沢教授のようにうんこに◯を書いてまわるお父さんは困るよ!

  • こんな風に生きられたら、どんなに毎日が楽しいだろう。きっと周りの人は迷惑だろうけれども。

    この「人間て面白い」哲学の元ではどうしても主人公は観察者に落ち着いてしまいがちだと思うのに、柳沢教授は毎回しっかちちゃっかり台風の目になっているのが面白い。

    この教授、今はいかにも学者っぽいおじいちゃんだけど若い頃は眉目秀麗な三白眼の若者で、本人の考え方のスタンスはそんなに変わってないのに見た目が変わるだけでこんなに印象って違うんだなあってしみじみ思いました。

  • 過去2回の深いいマンガPartyで支持を得た柳沢教授! 柳沢教授の他人の思惑を一切気にせず、超然とわが道を貫き、周囲を動揺させつつも、最終的に愛される姿が、神々しい。
    「わが道」を見失いそうになったときに読みたい一冊。

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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