- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063724875
感想・レビュー・書評
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うーん、すごい漫画だな。甲に対して乙なものが、二番のイマイチ的な意味から、気の利いてちょっといいなと思わせるという意味に価値転倒した。日本人の美意識というのはなかなかに面白いのだなと再確認できる、まさに乙な漫画。
生か死か、武か数奇か、それが問題だ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山田芳裕『へうげもの』(モーニングKC)は武将茶人・古田織部を主人公とした歴史漫画である。現代人的な感性で語られ、時代考証的にはありえない作品であるが、当時はアヴァンギャルドであった茶の湯の真髄を意外と突いているように感じられるから不思議である。NHKでアニメ化された。
物語は織田信長の家臣時代から始まる。松永弾正(松永久秀)の最後の謀反である信貴山城の戦いが起きた。平蜘蛛を抱えて自爆する有名なエピソードである。松永弾正の言葉は古田織部の最後を思うと意味深長である。本書の織田信長は新時代を作る魅力的な主君として描かれている。それ故に謀反を起こすという面白い視点を提示する。
本書では千利休が黒を好む理由も語られる。「わび・さび」という枯れた意識では必ずしもない。軍船の色を黒で塗るべきと信長に進言するように黒の使い方も茶の湯に限られない。実際のところ、千利休は羽柴秀吉が恐れるほどの野心家であった。
黒の価値は大名物などのアンチテーゼとして存在する。大名物などの否定ではなく、それらの素晴らしさが前提になる。それを忘れてBlack is beautiful.となるならば滑稽である。 -
コミック
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織田信長が主役ではないのに、家来の左介が趣きがあって次の巻も読みたくなるマンガ。
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マンガ
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古田織部にスポットを当てたお話。最近無駄に会話を歴史調にしようとして失敗している感がある。
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不機嫌な信長の笑いを取れるぐらいな、数寄者が辿る戦国時代。織部焼ぐらいしか知らなかったので興味深い。
肝臓を悪くしたようなドス黒い秀吉の面構えが良い。 -
首から梅が生えてる信長さまの恰好がオシャレ。