ヴィンランド・サガ(16) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
4.17
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本棚登録 : 715
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063880625

作品紹介・あらすじ

戦争も奴隷制度もない国を作るためヴィンランドを目指すことを誓ったトルフィンは、遠征のために必要となる莫大な資金を得るために東方ギリシアの都・ミクラガルドへ向けて旅立った。船乗りになることを願い、夫のもとを飛び出した花嫁・グズリーズがトルフィンの仲間に加わり、さらに、身寄りのない赤ん坊と犬も加わった。その船を花嫁奪還を誓うハーフダンの息子・シグルドが追う!!

感想・レビュー・書評

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  • え?もしかして鷹村VS熊のオマージュ?

  • 購入して読み。

    ・グズリーズ(女子)とカルリ(赤子)が仲間に加わりにぎやかに。
    ・女こどもにもやさしい視線を注ぐトルフィンの姿
    ・逃れられない過去の自分の行いと、それに対する復讐

    どうなるか気になる。

    個人的にはグズリーズの
    「みんなが当たり前にできることが できなきゃいけないことが できない」
    という言葉がものすごく心に刺さった。

  • 戦場で拾った孤児を親類にこそ託せない理由が…。
    ノルドの男のルール厳しすぎる。

  • 避けては通れぬ険しい旅路。
    人と人、狩るものと狩られるもの。
    正義と正義の相克。

  • 冒険に女性が加わり、赤ん坊が加わり、トルフィンは過去の自分に直面する。

  • 大陸でクマとたたかう。
    女性の狩人の父を、主人公が殺していた。

  • 「みんなが…当たり前にできることが、できなきゃいけないことが…っできない…」。「いい子になれなくてごめんなさい」。グズリーズの悲痛の叫びが胸に突き刺さった。女とは妻とはこうあるべき、不条理な規範を押し付けられる息苦しさは相当なものだったのだろう。自分の生き方を自分で決められるのが自由だなとしみじみ思った。とにかくグズリーズはトルフィン達と航海に出られて良かった。

    また、この巻で新登場のヒルドはかなり訳ありだな。次巻はトルフィンVSヒルドか。二度と戦わないと誓いを立てているトルフィンはどう対処するのだろう。

  • 9-16巻(奴隷編~繋がれたアジサシ編)読了!

  • ※続きを読むときのための、自分メモです





    旦那を刺して逃げたおてんば娘(死語だろうか…)のグズリーズがトルフィンたちの船に。
    旦那おいかけてくる。

    戦のあった村で、唯一生存してた赤ん坊の男の子・カルリを拾う。この子も船に。

    クマを狩る女性・ヒルドに出会う。
    その女性は8年前、家族をトルフィンに殺されたらしい。

    ※トルフィンは今22~23
    ※エイナル=トルフィン奴隷時代からの付き合い。兄弟分。
    ※レイフ=おっちゃん
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    これもだーーいぶ久々に読みました。

    新しい仲間増えたし、さあ、これから未来へ!!
    ……ってところで、トルフィンは過去に向き合うことになるのですね……。
    うーーんこれも先が気になるわ……。
    そしてヒルドさんって、初期の頃に出て来たっぽいけど、全然覚えてない……!!
    これも最初から読み返したいなあ。

  • 読了。おもしろい。

  • ハーフダンの息子のシグやんが楽しいキャラですw グズリーズを追ってくるのでこの先も色々と絡みそう♪ 途中寄った島で生き残った赤ちゃん・カルリを託されたトルフィン達、その赤ちゃんを守っていた犬も加わって段々と多所帯になってます。しかし立ち寄ったノルウェーで… どうなるのかなトルフィンは。

  • 広い世界を見たい彼女。
    当年の女性の在り方に、どうしても寄り添えない彼女。

    そんな彼女が駆け出した先。その行方。

    一方、暴力の世界にいた己との別離を固く誓ったトルフィン。
    覚悟していた展開が待ち受けていた。

  • 険より強きもの,そして女性の偉大さ。そこをなんとか頼むよおっぱいはあるんだろう。あるけども!こっ……マジかわかってないなこの人!赤ちゃんを産まないと!お乳は出ない!殺人を犯した者は裁かれなければならない。

  •  急展開を迎えたところで物語が閉じられている16巻である。現在のところの最新刊がこれであり、ここで待ちに入るのかとやや気が滅入っている。
     それぐらいに物語としては、避けることのできない大きな問題にぶつかっており、これが次の巻で解決するとはちょっと思えないくらいの大きさだ。過去を背負いながら立とうとするトルフィンの前に、再び過去が立ちはだかる。その壁の大きさは、もはや絶望的ですらある。
     この物語がどんな結末を迎えるのかは楽しみに待ちたいところである。とりあえずここでは、星四つ半相当と評価しておく。

  • 戦記ものだと思いきや、こういう展開に持って行くとは、すごいなぁ。
    Brave Heartのサントラ等のケルト音楽を聴きながら読んだら、没入感が半端ではない。そのくらい世界観がしっかりと確立している。

  •  個人的に最近出産したので、出産ネタや子供ネタに弱いので赤ちゃんを助けたあたりは胸を打ちますね。あかん。食事とかどうしてるのか心配です(汗)
     過去にトルフィンが殺害した人の家族がもう登場。早くないか。それでもこれからはもっと越えていかなければならないハードルがあるってことでしょうか。

  • 復讐されてたものは復讐される。そういう因果があるのだろうか…。

    やられたら、やりかえす。

    その繰り返しは平和を生まない。

    人を憎まず、許す心があればいいのに。
    きれい事なのかもしれないけどね。

  • どこかゆるい空気があるように見えても、やはりこの時代は殺伐としている。死はけっこうあっさりやってくるんだよな。

  • 復讐の連鎖は断てるのかーー。
    資金調達の旅であると同時にトルフィンの贖罪の旅でもあるようです。しかし、謝っても償えない罪はある。罪には罰をという被害者の感情を収め、犯罪抑止にもなる手段、ノルドの人々には正当な権利として"復讐"が認められているみたいです。恵みの少ない土地で部族抗争をするのは人口抑制の効果もあるのかも。
    重いテーマはありますが、逃亡花嫁に乳飲み子が仲間に加わり、旅の雰囲気は賑やかで楽しいです。追手のシグやんも憎めないキャラだし。

  • 新章始まる
    いろいろ動きや出会いがあってこれからの旅の波乱を予感させる
    それでいきなり来たのが仇討ち
    これ仇討ちの正当化からラストへの流れを持っているから、次巻を待ち遠しくさせるね
    熊を殺すこと、それと同等のように人が殺され死ぬ様を描いているのも意図的であるように思う
    こういう残酷で無慈悲だが、絶対的であり実は本質かもしれない平等性が、この漫画には始まってからずっと根底に感じられるのだ

  • 一族郎党皆殺しが復讐の連鎖を断ち切る手段として機能している“掟”に何か違うと異を唱える彼女。ふわっとした言い方だけど何か違う。手っ取り早い方法だけど正しくない。その感覚充分に伝わる。掟の話に触れた後、過去の自分が犯した罪が今の自分の前に現れる展開が遂に来た。次巻どう決着をつけるのか期待。

  • 購入済み

    ベイビー登場♪

  • 因果応報か。憎しみの連鎖から逃れる未来を見たい。

  • 11世紀ヨーロッパを舞台にしたヴァイキング叙事詩。
    戦争も奴隷制度もない国を作るため、北の果てヴィンランドを目指すことを誓ったトルフィン一行。遠征のために必要となる莫大な資金を得るため船で東方ギリシアの都・ミクラガルドへ向かいます。そこに、船乗りになることを願って夫のもとを飛び出した花嫁グズリーズが仲間に加わり、身寄りのない赤ん坊と犬も追加。しかしその後ろからは、グズリーズ奪還の追手が迫る…。
    新たな旅が始まるとともに、トルフィンは殺戮に明け暮れた過去とも向き合わなければならない模様。とても辛そうですが、どうなるのかとても楽しみ。冒険の始まりは、いつでもドキドキしますなぁ。

  • シグやん愛されてるよな。父親とは違う形の金貸しになりそう。ナメられるか厚い人望を得るか紙一重感あるけど。

  • 船に焦がれて、自分の生き方を選ぶことに
    あれだけ切なく美しい涙を流すシーンを描いて、
    洋上ではこれかい!
    とか、これまた悲痛な涙を流すシグルドと
    ボンクラな仲間たちのゆかいな?復習追跡とか
    緩急あざやかに描かれるけど、
    最後にはとてつもなくシリアス。
    どうする、どうなる?
    次巻がでるまで、また最初から読み直しだな。

  • こんなに続きが気になる事はそうそうない…!!

    トルフィンにとって最凶の敵が訪れた。
    それはトルケルよりも熊よりも恐ろしい…。


    エイナルの言葉の優しさ、そして友情。決して上手い事を言っているわけじゃないけど、確かにトルフィンの助けになる一言。こういう事が言えるよう…いや、言葉というより相手にとって最も必要な事を考えられるようになりたいものです。
    本当に胸に染みる、1コマ。

    それからグズリーズ。
    この不器用さはよくわかる。皆と同じにできない、多くの人が是とする事にどうしても従えない。
    彼女もまた今の世界から弾き出された者。海の向こうのヴィンランドを目指すべき人です。
    つくづく、私が読むべき作品だなぁ、と思わされます(苦笑)。

    そして復讐の義務。
    …なるほど。確かにシステムとして見ればそういう考え方があるのですね。理に適う。もちろん、グズリーズが言うようにそれが平和だとはとても言えないわけで、復讐の連鎖を止めるために法があり、罰則があるわけで…すが、「復讐の義務」はもっと根底にある仕組み・原則のように思えてなりません。
    それ以外の道を、方法を考えるというのは、とても困難な事ではないでしょうかねぇ…。

    と。
    色んなエピソードやトラブルを含め、実にしみじみとトルフィンの冒険を楽しんでいたわけですが…。

    ほんっとうに驚いた。油断してました。
    トルフィンの旅は大変なものになるだろうということは想像できていましたけれども、それでも色んな事を乗り越え、潜り抜けてきていましたから、逆にそのトラブルさえも楽しんでしまっていたのです。
    そこに、(冒頭にも書きましたが)トルフィンの最強の敵。確かにこれほどまでにトルフィンを狼狽させ、戦慄、苦悩させる存在は他にないでしょう。彼の最大のトラウマであり、使命でもあるのですから。

    逃れるわけにはいかない。ましてや抗う事もできない。
    この状況でトルフィンがどうするのか…気になって気になってしょうがありません。

    絶対にどうにかして乗り越えなければならないこの状況。どうやって結末をつけるのかとてもとても気になります。
    決して悪い展開にはならないと思うんですけどねぇ…。



    それにしてもシグやんの萌えっぷりったらないねw

  • この巻を読んで、だいぶ忘れてるとこがあるなぁと最初から読み返してしまった。
    1巻が出たのがかれこれもう10年ほど前と考えると、初巻から読み返すのはひどく久しぶり。
    読み返していると以前と感じ方が違うことに驚いた。
    何よりトールズ、トルフィン親子の人生観が、ようやく重なって見えるようになったのは、あらためてとても感慨深い。

    「そうか、読み始めた当初は無限に大きくみえたトールズの背中に、いつの間にかトルフィンは苦悩しながら追いついていたんだ。そして、これからは親を追い越して行く物語が読めるんだなぁ」そう思うと本当に嬉しい。

    まだまだ楽しみに付き合いたい物語を、本当にありがとうございます。幸村先生。

  • グズリーズのみんなと同じように出来ないってシーンがとてもグッときました。幸村先生はちょいちょいこういうのを挟んでくれるからやめられない。

  • 過去の記憶...

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著者プロフィール

1976年5月4日生まれ。神奈川県横浜市出身。血液型B型。
「モーニング」掲載の『プラネテス』でデビュー。現在は「アフタヌーン」にて『ヴィンランド・サガ』連載中。
2002年、第33回星雲賞コミック部門賞受賞。
座右の銘:「あ、一瞬待ってください、じゃ半日でもいいです」


「2023年 『ヴィンランド・サガ(27)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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