累(13) (イブニングKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065111338

作品紹介・あらすじ

他者の顔を奪う口紅。羽生田作・演出「暁の姫」を最後に舞台に立つことも口紅を使うこともやめると告げた累。累の行動に理解ができない羽生田は、その真意を探る中で野菊が持つ海道凪の手帳を読み、永久交換の秘密を掴む。それぞれの縺れゆく思惑のはて、真実がついに露わとなる。

感想・レビュー・書評

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  • 永久交換の条件は相手の血液であった
    舞台の演技は相変わらず上手くできず、幾の演技にも圧倒され、ついに役を降りてしまう
    野菊は口紅を使用することによって、母親の幻覚を見るようになり、自ら顔の交換を申し出るようになる

    羽生田は累に透世本人がどのような最期を迎えたかを語り始める
    異臭を放ち腐りながらも生きながらえる彼女を、羽生田自らの手で処分した

    記憶を取り戻した累は真実を語る
    あの日川で重ねを助けて死んだのが透世でり、野菊を最後まで見守った人物こそが誘だということが発覚する

    誘を殺してしまったという気持ちを受け入れられない羽生田
    累は舞台について、誘が演じたかったのは醜女の方であり、自分もまた醜女を演じたいと希望する

  • やるせない。

  • 母と透世の死の真相と累の思い。

    それにしてもいつどのタイミングで入れ替わってたの。

  • えーもう一回10巻読みたい。いざなと淵透世いつどのタイミングで入れ替わってたのかとか読み返したい。暁の演技がどうしてもできない累。一方の幾は醜い宵の演技を素晴らしく表現する。役を降りると言う累。羽生田さんぶっ壊れる。野菊を捕まえ、永久交換することで咲朱として完成させようとする。そこからもうウルウルしっぱなしだった。累が精一杯話すところ。川で溺れた累を救ったのは淵透世だったとか、いざなが野菊に声をかけ続けていたとか。淵透世といざなも自分の本当の子供じゃないのに守ろうとしてたんだなーと思うとつい泣きそうになった。最後にいざなが演じようとしてたのが宵だったのも、累も宵を演じたいって言うのも。累はもしや素顔で演じようとするのかな。

  • 他者の顔を奪う口紅。羽生田作・演出「暁の姫」を最後に舞台に立つことも口紅を使うこともやめると告げた累。累の行動に理解ができない羽生田は、その真意を探る中で野菊が持つ海道凪の手帳を読み、永久交換の秘密を掴む。それぞれの縺れゆく思惑のはて、真実がついに露わとなる。

    いよいよ物語も大詰めって感じ。今回は最近暴走気味だった羽生田さんがある意味メインだった感じ。そもそも今回の演目のテーマ的に暁の方を咲朱やいざなさんにしようってのが違和感だったし。
    永久交換を成したと思っていた母二人が最後の時には元の姿に戻っていたなんて予想外。この二人も紆余曲折あったけど確かに絆があったんだろうな。お互いに我が子ではない娘を最後まで気遣って逝くところが切ない。
    いざなの姿だけど透世だと思いこんでいた羽生田さんも、まさか手を下したのが想い人だったなんて辛いな。
    次が最終巻ということで、どう決着がつくのかすごく楽しみ。

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著者プロフィール

イブニング新人賞ゆうきまさみ大賞及び宇仁田ゆみ大賞にて、共に優秀賞を受賞。2013年より同誌上にて連載を開始した『累―かさね―』が、テレビをはじめとする各メディアで絶賛され、今最も注目を集める若手漫画家としてその活躍を期待されている。本作『誘―いざな―』はこの『累―かさね―』の前日譚を小説として執筆したもので、松浦だるまの小説家としてのデビュー作となる。

「2014年 『誘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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