- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065160428
作品紹介・あらすじ
極限ともいえる過酷な環境で、深海の研究を続けてきた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者たちが、深海を研究しなければわからない、生物や地球のしくみ、地震との関連や人類との関わりについて解説。深海生物だけでなく、海底下生物、生命の起源、地球外生物にまで及ぶ生命のことから、巨大地震後の海底変動から見えてきた地震のメカニズム、海底の鉱物資源や、地球温暖化との関係など、あらゆる「深海」がわかる1冊!
地球の表面積の7割を占める、人類にとって欠くことのできない海。その中でも「深海」は海洋のほとんどを占め、地球には深海を研究しなければわからない、生物や地球のしくみ、地震との関連や人類との関わりが多くあります。人類は水深約1万900mまで到達し、さらに深海の知識が深まり、重要性が明らかになってきました。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、極限ともいえる過酷な環境で、困難も多い深海の調査を続けてきました。実際に調査船に乗り、現場でサンプルやデータを研究者や技術者が執筆した、臨場感あふれた深海研究がわかるのが本書です。
第1章では、光も届かず、エネルギ―源も少ないと思われる深海の生物について、「しんかい6500」がたどった水深6300mでの調査の様子をまじえて紹介します。深海の生物だけではなく、さらに厳しい環境の海底下2.5キロの生物研究までにも迫り、深海研究でわかってきた、生命起源と地球外生命についても解説します。
第2章では、巨大地震の発生メカニズムに迫る深海研究に迫ります。調査船で、水深7000mの海底から海底下1000mを掘削して、地震を起こした断層からサンプルを得た様子を交えて、巨大地震で何が起きたのかなどについて解説します。
第3章では、水産資源、鉱物資源と温暖化などを軸に人類が深海からどのような影響を受け、また今後受けつつあるのか、を解説します。
2013年と2017年、国立科学博物館において開催された深海をテーマとした特別展には、60万人超の来場者があり、深海への関心が深いことがわかりました。その内容を科学的にさらに深く掘り下げ、深海からわかる地球、生命、人類の存続に関わることが理解できる1冊!
感想・レビュー・書評
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【記録】
深海――極限の世界 生命と地球の謎に迫る。
2019.05発行。 字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
残念です。
関心があるテーマなので、図書館で予約してやっと来て見て見たら、字が小さくて読めず。
残念、返却する。
※【記録】の説明は、プロフィール欄に書いて有ります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宇宙よりも謎が残る世界と言われている
深海。
光が届かない深海には、光合成もできない
ので生物は存在しないだろうと、長らく
考えられていました。
しかし現在では「科学合成」という日光
を必要としない「科学合成」という生態
系で生物が多数存在していることが発見
されています。
これには驚きです。
この「科学合成」は、遠い宇宙の暗黒の
世界にも生命体が存在する可能性にも
つながり、まさしく生命の謎の不思議に
迫る一冊です。 -
極限ともいえる過酷な環境で、深海の研究を続けてきた海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究者たちが、深海を研究しなければわからない、生物や地球のしくみ、地震との関連や人類との関わりについて解説。深海生物だけでなく、海底下生物、生命の起源、地球外生物にまで及ぶ生命のことから、巨大地震後の海底変動から見えてきた地震のメカニズム、海底の鉱物資源や、地球温暖化との関係など、あらゆる「深海」がわかる1冊!
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人間は海の資源を利用して生きている。巨大地震の現場は海底にある。一方で人間活動によってCO2の濃度が上がり海の酸性化の危機にある。マイクロプラスチックが海を汚染している。海をもっと大切にどうすればいいか一人一人が考えていく必要があると思った。
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序章 深海の入り口
第1章 深海と生命(潜水調査船で深海生態系を観る;化学合成生態系とは;共生がもたらす進化いろいろ!;生命の起源と地球外生命;海底下生命圏)
第2章 深海と地震(プレートテクトニクスは深海から;巨大地震は深海で起こる;東北地方太平洋沖地震はこうして起きた;地震・津波発生のメカニズムに地震断層を掘り抜いてせまる;南海トラフはどうなる)
第3章 人類と深海(海洋酸性化と深層循環;鉱物・エネルギー資源;地球の危機と生物多様性とのかかわり;地震・津波が深海に運んだもの;海のプラスチック問題)
著者:藤倉克則(足利市、水産学)、木村純一(長野県箕輪町、地球科学) -
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深海について、生物だけではなく地質、地震、ごみ問題などなど様々な内容について解説されています。
文体含め、あまりライトではない気もしましたが、ブルーバックスならこれが普通ですかね。色々と知れる本です。 -
深海魚の話を期待したら深海の本だった。けど面白い。
深海の地形、生命、プレートテクトニクス、プレート境界地震のメカニズムと調査などについて、わかりやすく紹介されている。
<メモ>
東太平洋の深海で硫化鉄などを含む熱水噴出口が発見された。チムニーというらしく、多様な微生物がいる。
プレート境界で、深く沈みこむ所は海溝、浅く沈みこむ所はトラフ。
日本近海の低温高圧の海域にはメタンハイドレートが存在する。
南鳥島沖などにはコバルト、ニッケル、白金、レアアースなどを含む塊が分布しており、マンガンノジュール畑という。