時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 最新物理学が解く時空・宇宙・意識の「謎」 (ブルーバックス)
- 講談社 (2020年1月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065184639
感想・レビュー・書評
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そんなこと、今まで考えたこともなかったですが…物理学で解けるのですか!?
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2951655X詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物理学のみならず脳科学にも触れ、時間が流れるとはどう
いうことかを解き明かそうという意欲的な著作。数式を
使わず例えによって直感的に理解できるように書かれている
ので理解するのはさほど難しくはなかったのだが、その内容
について納得するかどうかは別問題だと思う。特に脳科学に
話が及ぶ段になると、その短さで済ませていいのだろうか
という気になってしまった。
ビッグバンの瞬間が最もエントロピーが低い秩序立った状態
だったという点と、人間の情報処理能力は圧倒的にスロー
だという点が印象に残る。 -
すごく難しいことをなるべく簡単に説明しようとしてくれているけど、やはり難しい。
若干持論ぽいところがあるのだが、定説としてとらえてよいのだろうか。 -
そもそも、時間とはどういうもので、なぜ一方向に流れているのだろうか?本書は、物理学において時間の概念がどのように取り扱われ、また、それが意識の構造とも関連していることを論じている。相対論・量子論に興味がある人にもお勧め。
大阪府立大学図書館OPACへ↓
https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000931339 -
ニュートン力学では時間も空間も研究対象ではなく(と言い切ると語弊があるか)、天与の目盛りとして背景にある。
ローレンツ対称性がマクスウェル方程式に見出されて相対論から時空の相対性が確立されると、時間も空間も観測系の運動状態に応じて相対的なものとなり、本書のテーマで言えば時間など物理的には存在しないこととなった。
時間が流れるように感じられるのは人間の知覚と脳内情報整理の結果でしかない。
というようなことを飄々と解説しているわけだが、類書よりも面白かった。学者としての防御姿勢を過剰には取らずに言い切る書き方のためだと思うが、これが本書の真骨頂。
また、ニュートン力学では過去も未来も計算できるが、量子論で粒子が揺らぐ結果として決定論的には計算できないとの指摘もあり、言われてみればなるほどその通りだが改めて蒙を啓いて頂いた。
類書にない踏み込みのある名著だと思う。 -
物理学的には時間の流れは存在しない。
前著の「宇宙に終わりはあるのか」がとても面白かったので読んでみたが、こちらも刺激的で好奇心をくすぐる一冊でした。
第Ⅰ部の相対論、ウラシマ効果などはある程度理解できたが、第Ⅱ部初めの「時間はなぜ向きを持つのか」については難しかった。秩序あるビッグバンとエントロピー増大の法則を元に説明されているがなんとなく腑に落ちず。
最終章も脳は無意識の行動を後から整理しているに過ぎないという話は聞いたことがあったが、構造的な処理速度の問題から時間が流れているように感じられているというのは興味深い。感じられない過去未来も現に存在していることを意識して生きてみるのも面白いかも。 -
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時間は過去から未來へ流れない。
時間と空間の関係。
脳が人間の記憶を捏造している。
親殺しのタイムパラドックス
時間という目に見えない世界。ひとの⏱️の感覚が秒に対して時間は無限に広がる。正直、本の内容を最後まで理解しきれなかったですが、宇宙から見たら、ひとの悩みや些事なんてないようなものだと実感。アインシュタインの相対性理論は何も分かりませんが、物理の原則を越えた時間の流れの尻尾を人類はいつかつかめるのかな。