ここは、おしまいの地 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065202074

感想・レビュー・書評

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  • 【番外編】
    ミニコメント
    田舎の集落で生まれ、規格外の人生観をもつ家族のもと、「当たり前」すら知らずに育った著者。ユーモラスに綴る愛しき半生とは。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/639258

  • 著者自らの来し方、
    足跡を振り返って綴ったエッセイです。
    というか、
    実際には黒歴史といっていいかもしれません。
    黒歴史などという言い方をすると印象が良くありませんが、
    人間だれしもそんなものだと思います。
    人生に一点の曇りもない人なんて、
    いたらお目にかかりたいものです。

    エスプリのきいた
    コミカルな表現で文章は綴られていますが、
    なかなかたいへんな半生だなぁと
    思わずにいられませんでした。

    本の中でも語られていますが、
    著者は書くことで救われた方です。
    世の中には書くことでカタルシスを得たという人は、
    ほかにもたくさんいらっしゃると思います。
    確かに書くという行為には、
    心を浄化させる作用がありますものね。

    人生ってままならないものですが、
    死ぬことと同じように、
    生きることは避けられないのです。
    手探りで歩んでいくしかありませんね。




    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • ずっとある一定の暗さがあるのだけれど、そこまで嫌ではない。諦めの気持ちで淡々としていて、おもしろい。でもよくそんな家住めるなあとは思う。変なトラブルがつきまとう人、わたしの周りにもいるなー。

  • 20200915

  • コンプレックスがあるからこそ、書けるものがあり、見える世界がある。きっとこの人を惹きつける文章も、満たされた人生を歩んできたら書けなかったのかもしれない。

    …そんな本でした。

  • 前作、おとちん は読み終えた後重い気持ちになったことを覚えている。
    その記憶がありつつも、気になって手を出した一冊。
    決して明るい話ではないが、一つ一つ軽快さを感じ、読みやすい。
    著者が苦労しながらも生きていることがよくわかるのに、重くない。面白い。笑える、ではない。
    たぶん元気な時には読まないけど、少し調子を崩した時、もうダメだってなりかけてる時に読みたくなる一冊。

  • 私小説である「夫の〜」を補足するようなエッセイ。
    圧倒的な不運も、ユーモラスにどこか人ごとのように綴られている。
    人生には幸も不幸もなく、ただそこに自身が在るだけという諦観に私は死の間際になっても辿り着けそうにないが、著者はそこを飛び越えた所にいる。スピリチュアル本とか好きな人の教祖になれそう。

  • 単行本は発売からいまもすくそばに置いて読み返している。あとがきが加筆されたと知って文庫版も購入。とてもきれいな装丁にどきどきした。あとがきを読むはずがなんとなく最初のページを開くと、やはり面白くて心地良くて、数日かけてすこしずつまた笑ったり泣いたり考えこんだりしながら最後まで読んだ。
    文庫版あとがきには涙がとまらなかった。
    ほんとに、ほんとにほんとにこんなに天才なのに自信がなくて、こだまさんはちぐはぐさが素敵なひとだなぁ。
    おしまいの地じゃなくて、ここは「はじまりの地」だったんだと気づかされてまた読み返したくなる。もっと読みたい。これからの作品も楽しみ。

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著者プロフィール

主婦。ブログ『塩で揉む』が人気。同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編を加筆修正した私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年にデビュー。翌年には2作目となる著書『ここは、おしまいの地』を上梓した。現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。

「2020年 『夫のちんぽが入らない(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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