朧月夜の訪問者 (コバルト文庫 な 14-9)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 34
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086018135

作品紹介・あらすじ

京のはずれに暮らす靖子と咲子。早くに両親を亡くしたが、ふたりで寄り添いながら生きてきた。しかし咲子には近頃気になることが。靖子が気味の悪い男につけ狙われているのだ…異色平安ホラー短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 長尾彩子が雑誌"Cobalt"に発表した連作短編をまとめたもの。読み終わってから初出一覧を見て、コバルト文庫だと知りました。この文庫レーベルって、こういう作品もありだったのかと驚きました。平安時代の京都を舞台にしたホラーというよりもグロテスクなお伽話が4編収録されています。個人的にはかなり好きです。ただ、読後の嫌な感じが結構あとを引く感じです。読者を選ぶ作品であることは確かです。心臓の弱い人は読まないほうが…やはり、人間が一番怖い…。

  • 怖い短篇集、4話。

    4話中3話も救いがない!
    これは全部救いがない? と思っていたところの…なので
    ものすごくほっとした感じがします。
    ただ…これもヤンデレっぽい気がするので
    その後が怖いかもしれませんが。
    そこに至るまでが怖いので、まだ大丈夫??

    見えないものより、見えるもの…人間の方が怖いのは
    いつの時代も変わりないです。
    どこがどう豹変したり、どう感じてどう動くか。
    ストーカー、不老不死、冤罪、執着。
    できるのは、人間だけ。

  • 時は平安。京のはずれの邸に暮らす、靖子と咲子。
    最近咲子には気がかりなことがあった。靖子が気味の悪い男に付け狙われているのだ…。表題作『朧月夜の訪問者』の他、四季折々の京が舞台の、戦慄のホラー短編集、全四編。
    この世で一番怖いのは、だあれ?

    平安ホラー物ということで、手に取った作品。読み終わってからコバルト文庫だと言うことを知った。装丁変わったんだろうか?
    短編集ということで、一話は割と短め。表題作と二作目の「瑠璃と桜の人魚姫」は途中で何となく落ちが見えてしまった。ミスリード系二連発は驚き。三作目の「白露の契り」は前二作があんな形で終わったので、これもバッドエンドなのかとハラハラした。平和に終わって一安心。ちょっと不穏な空気は残るけど。四作目「紅雪散らす鬼」はもっと別方向に行くと思ってたので、主人公のヤンデレ化にびっくり。お兄さんもう少し関わってくると思ったのに、あんまり関係なかったのが残念。
    個人的には三作目が好きだなぁ。ホラー色は薄かったけど。ホラーとしては他三作もそこまで怖くはなかった。幽霊的な話ではなく、猟奇的なホラーだったので、ちょっと残念。一作くらいは完全心霊現象でも良かったのに。

  • 図書館本。ホラーと言うことで、ドキドキしながら読みましたが、気味が悪いなぁと思いながら読みました。表題作の朧月夜の訪問者は、途中で話のオチがわかりました。白露の契りは、この中ではほっとする感じですが、まだ何かありそうと感じました。鬼より人が怖い話でした

  • んー…、
    確かに怖いのは人間だと思うけど…
    この本からは、あんまし、
    それはわからなかったかも!!

    秋のお話は、単純に
    きれいで、すき!!
    ちょっと、ヤンデレチックなのもいいと思う!!笑

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