15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)
- 集英社 (2009年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086305099
作品紹介・あらすじ
Subject:なんで自殺しちゃいけないの?SF星雲賞受賞作家受賞後第1作!TOKYO・15人の24時間漂流記。
感想・レビュー・書評
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読み終わりました。
『15×24』という不思議なタイトル。15人の24時間の物語ということです。
簡単に言うと、ネットで知り合った見ず知らずの女の子と心中しようとしている高2男子徳永。ところが自殺をほのめかす書きかけのメールがひょんなことから拡散。同級生から見知らぬ人まで拡散したメール。あちらこちらで野次馬的に自殺を防ごうとする人が現れ、これらの人がバーチャルにリアルに結びついたり離れたり…。
物語はそれぞれの登場人物が回想しながら語るという形で進められます。時系列でそれぞれが語るわけだけど、15人もいるので名前と立場を把握するだけでも大変。でも、その語り口はスリル満点。
さあ、徳永の自殺は止められるのか。それとも徳永は謎の少女と心中するのか。謎の少女は誰?今回は最初の6時間です!
例のメールが届く前
例のメールが届いてから
せめて明日まで、と彼女は言った
キャッチャー・イン・ザ・ステーション
著者:新城カズマ(小説家)
イラスト:箸井地図(漫画家) -
「現代的な」青春ミステリライトノベル風味
キャラクタが日本人だけでも一億通り以上あるとして
それをどのように定義付け分類分け出来るのか
その数は想像より多く想像より少ない -
2005年の大晦日、「ゲーム」は始まった。誤って送信されてしまった自殺をほのめかすメール。彼の自殺を止めるために少年少女たちが集結し、彼を探し始める。この「ゲーム」の「ゴール」は何だ?
おお、緊張感があって面白いですね。新城カズマさんの作品は持ってはいたのですが、初読みです。複数人物がかわるがわる一人称で語ってくれるのですが、彼らの名前を表紙の次のページにあるイラストで確認しはじめたら、もうはまってきている証拠!次第に確認しなくても、誰だ!とわかってきます。これは次の巻が楽しみです。 -
本の雑誌でベタ褒めだったので購入。
しばらく積ん読だったけど、ようやく読んだ。
まあ面白いこと面白いこと。
ベタ褒めだったも納得。
恩田陸氏にも通ずる、様々な視点をクルクルと入れ替えながら進めていく手腕がお見事。
とにかく読ませる。
先へ先へとページを繰る手が止まらない。
エンタメ小説としてお見事。
まだ一巻目なので、残りも読んでみようっと。 -
全6巻完結。
最終巻最終場面の最後の一人に泣いた。この場面の評価でプラス星1。
話が大きく成りすぎた感じがする。 -
全巻揃えてから
読むつもりだったけど
面白いか分からないから
とりあえず1巻だけ読んでみた。
うーん
やっぱり全部読まないと
なんとも言えない…。
続きを買うのは
もう少し先かな。 -
15人が「死」にまつわる24時間を過ごす。リアルタイム進行の筈がところどころで「思えばそれがすべての始まりだった…」的な、寓話的過去が用いられており、え、となる。自分の未来の死さえ他人事、みたいな空気を出すにはもってこいの手法だと思うが、やっぱりダメ出ししなかった編集者が悪い。
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自殺願望のある少年が、謎の17と心中しようとするのを、クラスメート+αで止めようとする話。
この作品の特長は、なんといっても登場人物の数が多すぎること!
ある程度書分けするテクニックは持っているのだろうけど、ほとんど感情移入できなかった。
ひとりひとりの視点にコロコロ変わるのだけど、途中から読むのが面倒くさくなってします。
そういう意味では、奥田英朗ってスゴイなと、改めて実感。
この作品、感情移入して読める人がいたら知りたい!