下鴨アンティーク アリスと紫式部 (集英社オレンジ文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800044

感想・レビュー・書評

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  • 着物の柄にまつわる謎×文学ネタの物語。

    さっくり読めて、ちょっと古典なんかに触れたりできて、おもしろかった。

  • 柄が変わる着物や泣き声がする着物など、祖母が残した曰くつきの着物を、孫の鹿乃がその謎を解いて元に戻そうとするお話。身近な京都が舞台なので、親しみやすさもあり、はんなりとした雰囲気もよかった。次も読んでみようと思うくらいには面白かったです。鹿乃がやってる、テーマを決めて着物をコーディネイトするっていうのに憧れるなぁ。着物なんぞ一枚も持ってないけども・・・。

  • 「下鴨」って、いい名前ですよね、なんか。
    森見さんの小説にもよく出てくるし、「下鴨茶寮」ってお店もなんか入りたくなっちゃう(笑)

    なのでこの「下鴨アンティーク」も、最初は完全に名前で手に取りました。

    私は本当は、非現実的というか、この話でいえば着物から泣き声が聞こえるとか、そういうのあんまり好きじゃないんですが、これはなぜかすんなり読めるんです。
    悪い人が全然出てこないからかな。

    源氏物語とかシェイクスピアとかの文献を紐解いて……という内容なので、ちょっと「ビブリア」を思い出します。
    オレンジ文庫って割と低年齢向けのシリーズなので、若い子たちがこれを読んで、次に源氏物語に興味持って読んでみたりとか(まずは「あさきゆめみし」あたりから)するといいな、なんて思います。

    ここに出てくる着物もそうだけど、鹿乃や慧が作る料理もおいしそうで、そんな食卓を想像するのもまた楽しいです。

  • アンティーク着物にまつわる話、というところに興味をひかれつつ、軽いお話かな?とあまり期待せずに購入。京都は下鴨を舞台に、祖母が遺した着物に関する謎を解決していくお話。テーマに沿った着物の描写や、同居人の准教授が小出しにする蘊蓄にあっという間に引き込まれる。続編も期待大。

  • これすごく好き…!
    京都、着物にまつわる謎、そして副題になっている「アリスと紫式部」…と惹かれるキーワードだらけで気になってたんだけど期待通りに好きなものだらけで楽しめました!
    鹿乃ちゃんの着物コーディネート実際に見てみたいなー着物詳しくなりたいです

  • うっわ~っ (//∇//) 、3話目の『星月夜』での主人公の亡くなった祖母・芙二子さんの日記は読んでるこっちも照れる照れるぅ。究極のツンデレw。全体を通しての京言葉や着物の柄あわせ、文学的要素など趣もあって良い雰囲気です。男性陣も出来過ぎなくらい少女小説的ツボを押さえてますww。特におじいちゃん(笑)。ウハウハ♪

  • 着物好きの高校生・鹿乃と、大学の先生の慧ちゃんが、お祖母ちゃんが遺した着物の謎を解いていく。
    今まで古書や古い時計、絵画に纏わる謎解き話を読んで来たけど、着物は初めて。その着物たちも、柄の源氏車が壊れたり、泣いたりと、自己主張が強い!ちょっとファンタジー、少し間違えればホラー(笑)しかし、京都を舞台に、慧ちゃん以外の登場人物は京言葉を使っているから、ゆったりとした雰囲気です。
    登場人物も鹿乃、慧ちゃん、お兄ちゃんの良鷹、回想の中のお祖母ちゃんに抑えられているところも良い。
    鹿乃は慧ちゃんのことが好きだけど、慧ちゃんは。。。?ライバルになりそう?な春野の出現に、モヤモヤしている感じだけど。。。

    お祖母ちゃんが遺した蔵の着物は、まだたくさんあるようだし、物語も続いていくのだろうか。
    スタート時点では高校2年3月だったけど、終わったところでは高校3年生。徐々に月日を重ねて、高校を卒業したらどうなるのだろう。

    3話目の「星月夜」のお祖母ちゃんとお祖父ちゃんのエピソードは、鼻血を噴きそうでした。

  • 久々に少女小説っぽい話を読みました。うーん、さらりとは読めますが、今回同時期に発売された谷さんのシリーズを念頭に置くと、ちょっと物足りない気がしました。

  • ミステリー×恋愛で、どんどん読み進められるお話だった。一話一話がほどよいボリュームの短編なので、サクサク読める。シリーズものということで好きな人は続きが読めます。

  • フォロワーさんに教えていただいた本。
     とても可愛らしいお話。開けてはいけないと言われていた蔵、柄が変わった着物、泣く長襦袢、蔵の中の祖母の着物…不思議なことを解決していくのが面白くて気がついたら読み終わっていた。着物に惹かれる。
     源氏物語を大まかには古典の授業やその他諸々で知ってはいたけれど、もっとしっかりと読んでいれば、このお話をもっともっと楽しめたかもしれない!源氏物語も履修したい。

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著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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