ゆきうさぎのお品書き 6時20分の肉じゃが (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2016年2月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800679
作品紹介・あらすじ
大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?
感想・レビュー・書評
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同著者の『ホテルクラシカル猫番館シリーズ』を読んでいるのですが、そこかしこに当シリーズとのリンクがありまして、巻が進むごとに「“ゆきうさぎシリーズ”は既にお読みですよね?」という圧が強くなってきた為、根負け(?)して手を出しました(著者の思うツボ)。
と、いうことで本書はシリーズ第一弾でございます。
母を亡くした哀しみから、食欲が無くなってしまった女子大生の碧。
ついに、貧血で倒れてしまったところを小料理屋〈ゆきうさぎ〉を営む大樹に助けられます。
彼の作った料理で元気を取り戻した碧は、〈ゆきうさぎ〉でアルバイトをすることになりますが・・・。
鉄板のハートウォーミングご飯モノ。
連作四話仕立て(+序章&終章)で、〈ゆきうさぎ〉に関わる人達の様々な物語が綴られていく展開です。
今回はどの話も“家族の絆”がテーマという印象でしたね。
特に、第三話「14時5分のランチタイム」で、碧と共に〈ゆきうさぎ〉で働くミケさんが、素直になれなかったお母さんへ、手作りお弁当と一緒に渡した感謝のお手紙にジーンときました。
で、大樹が作る料理はどれも美味しそうなのですが、個人的に気になったのは“クリームチーズ入りポテトサラダ”です。
これ、めっちゃ美味しそうじゃないですか?食べてみたくなっちゃいました。
てな感じで、多忙で疲れている夜も本を読んじゃう(寝ろよ!って感じですが)私にもスルスル~と入ってくる優しい読み心地の作品です。
ただ、ちょっといただけなかったのは、第四話「23時の愛情鍋」で、〈ゆきうさぎ〉が逆恨みから嫌がらせを受けてしまい、後でその嫌がらせをした人は謝罪には来るのですが、大樹の対応がヌルすぎてモヤモヤ。
どんな事情があっても迷惑行為をしてもいい理由にはなりませんから!と、“器がおちょこ”の私はプリプリでした。
ま、ちょいちょい登場する野良猫の“武蔵”に免じて(?)良しとしますか。
因みに、大樹と碧は“くっつくフラグ”がビシビシ立っているので、今後二人の距離がどう近づいていくのか見守りたいと思います~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とてもほっこり癒される1冊でした(* ´ ` *)ᐝ
表紙に惹かれて購入した本ですが、内容もとても良かったです。食べることの大切さがわかります。
『ゆきうさぎ』、行ってみたいですね。雪村さんのご飯を食べてみたい!
⚠これは夜中に読んだらお腹が空いてだめです!笑
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ほっこり読めるお話。
小料理屋さんって行ってみたい、ご飯が美味しそう。
時短と量重視な普段、ゆっくり手をかけられた料理が食べたくなります。 -
食堂系の癒し小説が好みの自分としてはまさにドンピシャの作品でした。シリーズ物なので今後も楽しみが増えました。
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お料理絡みの本が多い中
美味しそうな表紙に惹かれて購入
ほっこりして
癒されました~ -
☆4.5
誰かの心をあたためてあげることの出来るお料理がたくさん出てきて、読んでいて心が温まりました(*´˘`*)♡
大樹と碧のこれからも気になるので、シリーズを読み進めていきたいと思います❁⃘*.゚ -
小料理ゆきうさぎの前で倒れた碧と、助けた店主の大樹。
予想通りの展開ですが、周りの人達と触れ合って成長してゆく碧と大樹にほのぼのとした気持ちになりました。
読みやすく面白かったです。 -
2023.4.14 読了。
営んでいた小料理屋「ゆきうさぎ」は祖母が亡くなってから祖母の手伝いをしていた孫の大樹が新たに経営を再開する。そこにはかつての「ゆきうさぎ」の常連や悩みを抱えて食べられなくなった碧がアルバイトとして働き出したりと、美味しい料理が暖かく人々を繋げていく物語。
軽く読めるタイプの小説。小説とライトノベルを意識して区別しないで読んでいるがこういうのがライトノベルというのかな?と感じた。
短編それぞれも問題がありがちに感じたし解決方法も意外性に欠けるようで少々物足りなかった。
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メニューはかなり美味しそう!私も食べてみたいと思わせてくれるメニューばかり、だけど内容やそれぞれの登場人物のストーリーや生き様はかなり重い感じかなと思います。
それでも強く明るく生きて欲しい!って意味で読み進めればこっちも元気をもらえる作品ではないかな~って感じはします。
飲食店あるあるなのか猫がたまにチラチラするんですがそれも可愛い!