下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800914

感想・レビュー・書評

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  • 今回は親やご先祖様たちのエピソードが語られていたが、思い合っていながらのすれ違いはやはり胸が苦しくなる。そして、あえて触れないように遠ざけていた悲しみをまた1つ背負った鹿乃、ある意味呪縛されている慧、いよいよ腰をあげた春野、と今を生きる者たちの今後の動きに注目だ。

  • シリーズ第4弾。
    「星の花をあなたに」「稲妻と金平糖」「神無月のマイ・フェア・レディ」
    「兎のおつかい」の4作品。
    いつものごとく、着物に込められた想いの大きさと、
    その解決方法に心がざわめきます。
    今作は鹿乃の曾祖父母や両親のなれそめ、そして洋館が建てられた
    いきさつなんかもわかって、色々な過去が埋まっていく感じで
    楽しいやら、慧やアンソニーの事で不安やらで心が忙しい。

  • 【下鴨アンティーク4作目】毎回素敵な着物が出てきて本当に楽しみな作品。今回も色々あったけど1番気になるのは鹿乃と誰が恋に落ちるか。慧ちゃんなのかはたまた春野なのか。個人的には2人とも好きなキャラだからどっちでもいいけど…今回の話の流れだと慧ちゃんの元から逃げた鹿乃が春野とって考えちゃうような内容だったな。恋の行方も気になるけど、やっぱり不思議な着物と色んな花や歌なんかが出てくるのがとても素敵。早く次作も読みたい。

  • 訳ありの着物の謎をひも解いていく。
    シリーズも回を重ねるごとに、何となく落ち着いてきた感じがします。

    そして、鹿乃ちゃんも、少しずつ成長していく姿が読んでいてほほえましいです。

    慧の気持ちの変化が今後どのように表れてくるのか、二人の関係がどのように進んでいくのか、できればハッピーエンドがいいなあと思います。

    曾祖父母のエピソードも素敵でした。

  • シリーズ第4弾。
    今回、鹿乃が2歳の頃に亡くなったの両親の姿が描かれていて嬉しい。優しい鹿乃にしては今まで両親に対して余りにも感情が薄味だったのが気になっていて。思い出が無い分思い入れも無いのかと思っていたけど、怖かったんだね。両親の死を認める事が。生前の両親を想うという事は同時に亡くなったという事実を突きつけられるという事だから。ぼんやりとしたまま認めたくはなかったんだと知って、心が重くなった。でも、思い出が無いわけではない事に救われた。
    兎の話も素敵。
    もっと続きが読みたいなぁって思った。

  • 大好きなお話。京都が舞台というだけで惹かれる(京都が大好きです)。
    鹿乃の両親の話や曽祖父、曽祖母の話は今まで登場していなかったので読めてよかったです。
    京都には不思議な話がよく似合うと思います。

  • 鹿乃の両親の馴れ初め、曽祖母の恋。
    今回は心がほっと暖かくなる話が多かった。

  • 着物の謎解き。
    今回は鹿乃ちゃんと良鷹の両親の馴れ初め、曾祖父母の縁談話まで。
    慧ちゃんの両親のこともわかったし、次ではどんな動きがあるんだろう。

  • 鹿乃の両親の馴れ初め、曹祖父母の結婚の経緯、慧の両親の事情がわかった今作。慧の危うさや抱えている闇、鹿乃に求めているのは癒しというか、鹿乃の純粋さに救われてるのかなぁ。鹿乃に「好きになってもいい?」と言ってきた春野、本心なのか、それともなにかあるのか。

  • ・星の花をあなたに
    体が弱いお嬢様と庭師の秘めた恋。

    ・稲妻と金平糖
    鹿乃の両親の馴れ初め。
    もう少し読みたかったなあ。
    またどこかで続きのエピソード出てくるのだろうか。
    ツンデレは野々宮家の女の芸風?なのか?
    でも、鹿乃はそんなことないなあ。

    ・神無月のマイ・フェア・レディ
    慧ちゃんの生い立ちメインの話。
    そして春野がついに鹿乃に告白してきたー!
    この恋模様の行方も気になる。
    春野恐い。

    ・兎のおつかい
    鹿乃の曾祖父母のエピソードが唐突に。
    お見合い結婚で素直になれないパターンさすがに多すぎでは……。
    この話で2組のカップルの話が交錯している構造はいいけど、芙二子さんたちも似たような感じだったし……。

著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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