- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087204537
感想・レビュー・書評
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フィンランドのイメージがいいので、どんなシステムになってるのかしらと思って読んでみました。
速読練習中なのでざっと目を通しながら読んだんですが、内容興味深くで面白かった!
フィンランドが失業率20%という過酷な不況から短期で立ち直った過程が描かれていて、すごいと思った。当時のフィンランド政府は迅速に金融機関の不良債権を処理した後、IT産業に集中投資する一方で道路関連など歳出を絞り込み、教育と人材育成に注力したということ。
無駄を排除する人間関係だとか、ビジネスはビジネスだと割り切っているという特性はとても効率的なんだろうなぁ。日本人はその点色々上司関係だとか気を遣うから、実は無駄な労力が多いのかもなぁーなんて思った。
あと、4時には仕事が終わって残業は絶対しない、趣味やスポーツをして自分の時間を持っているとか
一生何か学ぼうという意識があって、何とかなる意識(社会制度がちゃんとしてて、税金の使い道が日本に比べるとはっきりわかる)があるというのも自分らしく生きられそうで素敵だと思うし
森林を私有化できて、それでも誰もが自由に立ち入りしベリー系を摘み取れるとか自然とうまく共存しているところもいいなぁ。
大学が無料で好きなだけいられるとか、卒業式はないとか、
赤ちゃんを極寒のなかで昼寝させる文化とかサウナで会議とか
文化的に「へえーーー!!」と思うようなこともいっぱいでした。
フィンランドの学力が高いのは、
能力別クラスがない・少人数授業
質の高い教師・教師の社会的地位が高い・学生のカウンセリングがちゃんとしてる
安定した政治・経済格差が少ない・地域差があまりない
国を挙げた教育プロジェクト・読書率が高い
といったことが挙げられていた。
日本とフィンランドは全く社会制度等が違ってそのまままねするのは無理だし、それでうまくいくとも限らないだろうから難しいけど
単純に学力を上げるためには、子どもが勉強だけしてればいいってわけじゃないんだと思った。現にフィンランドの学生の学習時間は全然長くないみたい。
社会環境が整ってることも大事なんだ。でも良く考えてみたらそうだよなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
OECDの行った学習到達度調査において、総合及び「科学的リテラシー」などの各部門で軒並み上位にランキングされ、にわかにフィンランドの教育に注目が集まり、日本からも次々に視察団が訪れているらしい。秘訣というほどのものもないようだが、小人数教育と教員の質の高さに負うところは大きいようだ。また、現在はそうではなくなったが、大統領も首相も前任者は女性だった。これも大きな特徴だろう。また、料理やお菓子のまずいのも有名だ。網羅的にフィンランドを語っているのだが、全体に真面目過ぎだ。もう少し、ユーモアが欲しいところ。
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解りやすく、細かくフィンランドとフィンランドの人々のことを知ることができました。
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フィンランドの生活について、留学していた人に昔お話を伺ったのを思い出して読んでみた。
残業もなし、人口も多くないフィンランドが何故国際競争力一位になり、国民の幸福度も高いのか納得できた。
またこの本では、明るい面だけでなく、今のフィンランドになるまでの悲しい歴史、苦しかった経済状況についても説明してあったので、非常に読みやすかった。 -
以前にフィンランドに行ったことがあるので、内容が想像しやすくて興味深かった
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フィンランドに旅行へ行く途中の飛行機で読んだ本。
フィンランドの経済や歴史など小難しい話題を解説する本ではなく、フィンランド人やフィンランド文化、フィンランドで生活するということについて幅広く紹介することを目的としている。
フィンランドに関して知らなかったこと(そして知るよしもなかったこと)をたくさん勉強することができた。内容に満足しているが、フィンランド好きな人が趣味がこうじて書いちゃいましたみたいな内容なので、期待せず雑談に付き合う感覚で読むのがよい。 -
本屋で何気なく見かけて読んでみたいと思い読み始めた本。
社会福祉が発展しているらしいとか、
サウナの発祥地、
携帯電話なんかのNOKIA、
サッカーのリトマネン、ヒーピアという選手の出身国ということぐらいしか
知りませんでした
本の中では、
国民性、社会福祉、社会情勢、・・・・・・
のことについて主に書かれています
●国民性
シャイ、不要に周囲とは喋らない、・・・・
日本人に似ている面が多いということです。
●社会福祉
病院がタダ
→ただし、医師不足という側面もあり、なかなか見てもらえないそうです。
ちょっとした風邪なんかでは見てもらえないらしいです。
●教育事情
タダ
→これにはわけがあり、産業があまり育たないため、
国民の教育に関する機会をできるだけ増やそうという政策のようです。
おちこぼれを出さないようにしているため、教育に関して世界一位です。
教科書は使いまわしらしいです。
●社会情勢
新卒採用という枠がないらしく、即戦力が求められるらしいです。
意外だったのですが、失業率が高いらしいです。
教職が一番人気があるらしいです。
●その他
スウェーデンに支配されていた歴史があり、
スウェーデンに異常なまでのライバル心をもってたりするらしいです。
予想通りの面、予想外の面がありますが、
あまりなじみのない、フィンランド、フィンランドの人のことを
知ることができる本だと思います。 -
かつて留学していたスウェーデンともまた違うフィンランド。新聞に連載されていたものをまとめたものだとかで、話題はあちこちに飛ぶけれど面白く読めました。「おわりに」に、著者の留学体験も決して楽しい事ばかりではなく、つらく涙を流してもがき苦しんだということもあると書かれたいたのが、個人的には印象的でした。
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フィンランドのことがたくさんつまってて一冊読んだだけでも親近感が湧いてくる。
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淡々と、フィンランドでの生活で感じたこと、発見したことなど主観的な視点から気負いなく書いていると思う。メソッドというとちょっと違うような気がしましたが、私は楽しく読めました。北欧行ってみたいなー。