思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 271
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451139

感想・レビュー・書評

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  • 前作がほんわか系で結構好きだったので。

    というかひたすら優しい修ちゃんのおかげではらはらすることなく安心して読める(笑)
    本の中くらいは穏やかな気持ちですごしたいもんね。

    なかなか素直になれないあかりちゃんの気持ちが分かりすぎますw

  • 続編ですが、前作を未読でも楽しめます。でもやっぱり読んでからの方がいいかな?

    秀司と明里のピュアな関係にほのぼのしつつ、ちょっとじれったくもなり…。

    作品を通して、やさしい気持ちと穏やかな人との関わりが心地よく描かれています。

  • 最後の未来を開く鍵のお話がとても良くて、思わず読んでいて泣いてしまいました。
    頑固な旦那さんにも奥さんへの愛情があるって分かってなんだか気持ちがほわんとしました。

    いつもふらふら学校にも行かずに神社に居る太一はいったい何者なのだろう。太一は神様の眷属なのかな。もし続編が出るならその辺も語ってくれるのかな。でもここで終わりでもなんだかほっこりしていて私は大好きなお話の1つになりました。

  • 良かった。4つの話がそれぞれほっこり温かい話だった。しゅうちゃんとあかりの穏やかな関係もいいね。

  • 前作に続いて人の想いにまつわるほっこり感と記憶にまつわる切なさが相乗効果をなしている一冊。
    時計屋さんは相変わらず優しいいい男。でも妬いてみたり結婚願望もちらほら? でかわいらしい。
    主人公も抱えた思い出とともに、元気でおせっかいなところは変わらず、今回は父親違いの妹も登場。距離感を確かめながらのお姉さんぶりに好感が持てる。

    全体としては夫婦を意識させるお話が多かったかも。
    あと結婚。
    これは3巻目の時計屋さんと主人公の結婚への伏線なのかな、なんて。
    主人公に贈られる時計も着々と作られていっているみたいですし、商店街の内外からの思い出を修復したい客は途絶えることもないので、きっとまた続編でほっこり切なくさせてくれると信じてます。

    さて、前巻では対して気にしていませんでしたが、今巻は意識的に? 毎回太一君が活躍していましたね。
    活躍っていうかいたずらっていうかなんて言うか……。
    そして、それとなくにおわされる太一の存在の不可思議さ。
    がめついけど、あの子ほんとに神社さんの神様なんじゃないかって思うんですけど……人じゃない気がします。
    主人公が毎度ゲストの過去をそれとなく視られるという時点でもはや現実からちょっと離れているので(取り立てて人に喋ったり話したりしていないので現実から浮いていないように見えますが)、やっぱりあのちょっとした不思議さ――つくも神社からもたらされる不思議さというのがこの話の底流に流れる私たち現実を生きるものへの優しさにつながっているのではないでしょうか。

    次巻で時計が贈られて結婚、というところで一区切りでしょうか。
    太一の正体が……明言はされなくてもそれっぽいエピソードが出てきたりとかして。
    解説者は時計のことを気にしていましたが、私は太一の正体が今巻ののっけから気になっていました。あれ、絶対意識的に気になるように、作者様が書かれていらっしゃると思います。
    太一の思い出、出てきていませんよね。
    コンビニで立ち読みとかいかにも人らしくはあるんですが、大学行ってるのかどうかっていう。
    神木に登って雷があたった子供でもないとのことですし、彼に本当に思い出となるようなものがあるのかどうか、時間に注目したいと思います。

    もちろん結婚後もほっこり夫婦の思い出推理物語として、たくさんの思い出が消化される瞬間に立ち会えればこれ以上の喜びはありません。

  • こんな時計屋さんがいたら嬉しいね。
    時計のカチコチ時を刻む音を久しく聞いていない。眠れないときには気になっちゃうけど、そうでないときは落ち着くリズムだと思う。
    最近は街中でもよく時計を見かけるし携帯電話で事足りるから時計を持ち歩かないけれど、この本を読んで機械式のお気に入りの腕時計が欲しくなった。見つけるの大変そう。

    2巻を読んで太一君の正体が気になる。もともと不思議人間だったけど、じつはつくもさんの使いとか…

  • 1を読んでハートフル系でそこそこ楽しめたので2を読んでみたら、ヒューマンハートフル系から幻想奇譚寄りになっていて思わず笑ってしまった。
    好き嫌いが別れるのかもしれないけど、こういう雰囲気嫌いじゃない(笑)
    太一の秘密はいつ分かるのか。
    ふーむ。続編も読まねば。

  • いろんな〝やさしい〟というのが心に残りました。明里と香奈の関係性には涙が出ました。 本当にいい話の詰め合わせで心があったまりすぎました(* ॑꒳ ॑* ) 続きも買ってあるので読みたいと思います!

  • 2作目‼︎
    今回もスラスラ読み進めれた❤️
    色々な人の人生が読めてとても楽しかった!

  • シリーズ二作目。前作の流れを継いでいる話。ファンタジーと現実の狭間ある話だけど、どっちにも転ばず、ある意味不安定な感覚がある。

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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