漂砂のうたう (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 541
感想 : 77
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087451306

感想・レビュー・書評

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  • 主人公があまり無気力に描かれているが、実は忍びだったり仇持ちだったり…と裏の顔を期待したが、特にそんな秘密もなく、本当に主人公?と思うほどだった。廓という狭い世界でひたすら静かに物語が進み、主人公はいつまでも世捨て人のままだが、中盤以降から小さな事件が起きて、気づけば物語に引き込まれていた。
    全体的に希望を持てない重い雰囲気なのは、江戸から明治という激動の時代に生きるのは、実際こんな感じだったのか…最後は明るい結末が見られて良い気分で読み終えられた。

  • よこまち余話が面白かったので読みましたが、読んだことがありました。タイトルも木内氏の名前もまるで記憶になかったです。好みではなかったようです。

  • 最初は何の話かという感じだったが、最後の方の龍造との会話が美しすぎて泣ける。終始 感情の起伏を抑えた描写をしておいて、最後に落とす。あの数ページだけでも読む価値ある。

  •  
    ── 木内 昇《漂砂のうたう 2010‥‥ 20131120 集英社文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4087451305
     
    (20231128)

  • 思ってた話と違った

  • 哀愁漂う雰囲気。生きていく悲しみを感じられる小説でした。描写が美しい。

  • 「自分は、まるで水底に溜まっている砂利粒だ。地上で起こっていることは見えないのに、風が吹いて水が動けばわけもなく揺さぶられる。地面に根を張る術もなく、意志と関わりなく流され続ける。一生そうして、過ごしていく。」

  • 「選択の自由」、時代と共に流される「職」は、この明治初期と現代でも変わらない。 現代ではITが普及し今までの職がITによって置き換えられ、職が無くなる。それは今後も継続するのは間違いない。「転職の自由」、どこでどの様に見極め、自分の「天職」と言われるものを手にするかがこれからの時代だ。考えることより「行動」を是非ともお勧めしたい、それも35歳以下であれば。職種、職業(会社そのもの)が失くなる前に自分が思う「天職」を見つけ出すのはそのタイミングだ。

  • 題材が秀逸。

  • 2011年第144回直木賞受賞作品。
    直木賞受賞作品ということで、図書館にリクエストして読んだ。

    明治時代の遊郭の話。
    昨年、龍馬伝にはまった、私としては…
    時代が少し重なって、興味深かった。

    「茗荷谷の猫」の方が読みやすかったかな。

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著者プロフィール

1967年生まれ。出版社勤務を経て、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。08年『茗荷谷の猫』が話題となり、09年回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、11年『漂砂のうたう』で直木賞、14年『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。他の小説作品に『浮世女房洒落日記』『笑い三年、泣き三月。』『ある男』『よこまち余話』、エッセイに『みちくさ道中』などがある。

「2019年 『光炎の人 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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