マスカレード・イブ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.56
  • (700)
  • (2149)
  • (2463)
  • (291)
  • (38)
本棚登録 : 22547
感想 : 1552
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452167

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マスカレードホテルにつながる前の話。
    2人の活躍をそれぞれ別々にしたもので、
    ホテルマンの仕事とは!仮面を守ること
    刑事の仕事とは!仮面を剥がすこと

    それをそれぞれの事件でやっていてぶつかり合いが無かったのが残念。まぁ、それぞれの話なので仕方ないけど。

    けど、これで改めてマスカレードホテルを再読したいと思った。

  • マスカレード・ホテルの前日譚が描かれた一冊。

    ホテルのほうを本編とするなら、本編での活躍が可能となった過去の事件が描かれていることを期待して読み進めた。特に、オッとなることもなく終わってしまったのが残念。せめて、本編に登場した他の登場人物の深堀があればもっと満足できたと思う。

    言い方は悪いが、マスカレード・ホテルが売れたので、前日譚も是非という声が上がり書きあげたのかなという内容に感じた。ただ、「仮面と覆面」という短編は出版社への声もにじみ出ているように感じ面白かった。

  • 主人公二人の「優秀だけど性格が悪い」描写が苦手

  • ジェットスターとバスのなかで読み切った。マスカレードホテルの前の話。まあまあ面白かったけどトリックもなにもないのでいつもよりは物足りないかも。

  • マスカレード・ホテルの前日譚の短編集。
    最後に少しマスカレードホテルへとつながる話がある。

  • 可もなく不可もなし。仮面と覆面が良かった。ミステリーとしてはオリジナル性はあまり感じられなかった。

  • マスカレード・ホテルがすごくよかったので、
    期待が高すぎたか…

    4話からなるオムニバス。
    それが、いつもの東野作品のように巧妙にからみあい
    つながる…かと期待していたが、つながるのは2人の主役のみ。

    そして真打ち、4話目の表題作も内容が意外に薄くて…

    愚鈍そうな若い女性警察官に、
    有能なホテルマンが自分からべらべらと客のことを明かすだろうか。

    それに、タネ明かしが交換殺人だなんて…
    しかも 交換先の殺人事件については、
    その可能性が浮上してから初めて その事実が出てくる。
    伏線も何もあったもんじゃない。

    なんだかえらくお粗末で、予想通り犯人はあっさり逮捕…

    重い作品はとことん重いが 読み応えがあったし、
    軽い感覚で読める作品も、ストーリーや伏線がしっかりしていたし
    どの作品にもミステリの要素と人の心の機微がよく描かれていて
    これまでの東野圭吾作品は当たり外れがなかったんだけどなぁ…

    期待しすぎたせいかも?
    いや、次こそは…と、また期待してしまうのだけども。

  • 前作の前日談、短篇集のような感じ。それを知らずに読んだのでちょっと肩透かしを食らった感じは否めないが、前作の登場人物の深堀やちょっとしたつながり、関係性を思いつつ読むのは面白かった。

  •  まさかマスカレードがシリーズ化するとは思いもよらなかった。前作を読み、大枠や設定、仮面を暴く人間と仮面を守る人間という対比はとても良いのだが、いかんせん、登場人物達が、読んでいて後味の嫌な(後味が悪いわけでは無く積極的に嫌悪感がある)連中ばかりだ。
     何故、高額ホテルに泊まればお客様は神様、何でもサービスが行き届いていると、いう事を聞いてくれると思っているのか。何故山岸は自身の宿命よろしく、お客様の期待に応えなければならないのか。ここに対して滑稽に見えてしまうし、腹立たしくも見えてしまう。
     ホテル従業員を主人公に添える場合の設定というか、どうしても彼女の立ち位置が作風と合わない様な気がしてしまう。彼女の元に若い溌剌とした新人女性がいて、その人物と新田という設定であれば十分わかりやすいのだが。僕自身がコミュニケーションが屁理屈的な人間の為、そういった見方になっているのかも知れないが。
     今作は短編集の様な構成だが、ミステリーでは無いし、筆者の短編が苦手な僕としては読了後何の感情も芽生えず次の本を開いてしまった。
     タイトルの雰囲気やマスカレードの意味(上記)や、前日譚を「イブ」とつけるあたりは実は好きだったりする。なんだかんだで期待しまくっている分評価が辛辣になっているのだろう。次回作こそ期待、その時は荒んだ心では無く純粋に作品を楽しめるように努力しよう(笑)

  • スラスラ読めました。
    マスカレードホテルのときと同じ
    交換殺人だったのが少し物足りなかったです。
    尚美と新田さんの働き出して間もない頃の話で
    2人に少し荒削りなところがあり楽しめました。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×