旅屋おかえり (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087452259

感想・レビュー・書評

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  • 予想できないような驚きや感動があるこのお話は、マハさんの文才なのか、旅には感動がつきものだからなのか。
    旅人マハさんの旅屋おかえり、登場人物も濃くていいキャラで、旅行に出かけたくなる前向きな一冊でした。
    自分の為の旅、だけじゃなくて誰か為の旅っていうのも良いなあ。
    シリーズ2作目も続けて読もう〜〜

  • おかえりさん!
    今、チャンスちゃう?緊急事態宣言が解除されたけど、まだ、しばらくコロナ禍で家おる人多そうやし。
    お金持ってるかは、別やけど^^;

    色々な事情で、自身で旅に行けない人の代わりに旅へ。
    ほんまは、こんな感動的な旅ばっかりやないんやろうけど、ええ商売やん。
    元アイドルで、更にたった一つの番組打ち切りの苦肉の策とはいえ(^^)
    売れんアイドルやったかもしれんけど、周りの人には恵まれてるな。やっぱり、人は大事!
    人を感動させて、お金貰う!タレントとは違うけど、趣旨は一緒!
    これからも頑張って!
    …やっぱり、今がチャンスですよ〜!

    残念ながら、私は、家におる事多いけど、旅の依頼はしない。
    家に、本と映画、ネットがあれば充分に満足なんで(^_^)v

    インドア派バンザイ\( ˆoˆ )/

  • 旅の本質。憧れてしまいます。

  • もう読む前から
    面白い空気を醸し出していたこの作品

    続編が出るとのことで
    ようやく手に取りました


    とっつきやすい設定で
    あっという間に物語に引き込まれました


    タレントとして干されてしまうおかえりが
    誰かのために旅をする。


    旅っていいですねー
    いろんな出会いがあって
    コロナ禍で読むと
    また違う旅の良さを思い出します
    出てくる人たちの温かいこと。
    ひたすら優しい作品でした


    とても面白かったですが
    期待値が高かったのか
    ちょっと綺麗にまとまりすぎてる気がしました。
    もうひとつ何か欲しかったかも。
    星は4つで

  • 旅屋おかえり 原田マハ

    本との出会いは不思議です。

    先週、年末に旅に出ることが決まりました。
    本の中に出てくる、お茶の水にある大学病院へ。
    3年の間で3回目の旅です。

    なかなか慣れないですね、同じ場所なのに。。。
    悔しい気持ちもあります。
    なぜ、、、と。

    一回めの旅のときに、旅の仲間、先輩に言われました。
    「あなたは、患者。
    でも、家族は、二番目の患者であることを忘れないで。」

    一回めの旅のときに、多くのひとの優しさに触れることができました。
    約1か月ぶりに、足の裏に土を感じとることができたあの日、戻ることができたことに、ただ感謝している自分がいました。

    3回目の旅たちが決まった先週から今週にかけて、気持ちのもっていき方に多少の戸惑いもありました。

    今回の原田マハさんの物語は、私に、涙を贈り物として授けてくれました。
    その涙は、悲しい涙ではなくて、感謝する、ありがとうの涙です。

    「叩かれて、叩かれて、(ひとは)美しくなる。」

    よかった、本が嫌いではなくて良かったです。
    別の世界に旅ができるから。
    そして、自身を見つめなおすことができるから。

    原田マハさん、ありがとうございました。
    少しずつ、少しずつ気持ちを整えて、さあ、旅に出よう。
    きっと、また、何か、新しいことに気付けるはずだから。

    人生はそのときに解決できる問題集である はずだから。






  • 唯一のレギュラー番組を、たった一言のセリフがもとで、スポンサーを怒らせて打ち切られてしまったタレントおかえりこと丘えりか。
    おかえりの素直でまっすぐな性格が人を引き寄せ、旅に行けない人の代わりにいろんな旅をする「旅屋」の仕事を始めることになる。
    最初、軽いノリで進んでいくのかなと思っていたが、所々でほろっとさせてくれる場面もあり、壊れかけた家族を笑顔にさせてくれたり、人の心を繋いだり、旅の持つ奥深さ、温かさに感動してしまった。
    たとえ一人旅でも、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」そう言ってくれる人が周りにいるって、ほんとに素敵なことだと思う。

  • イケメン湯守のいる秘湯、うん、あるある。
    四国への旅、民宿に泊まる、うん、そういう話読んだことあるある。なんか知ってるシチュエーションばっかりだけどこれってデジャヴ..?とか思ってたら、再読だ!気付くの遅っ!
    こんなにストーリー忘れてるとは。再読って読んだら思い出す感じなのね...。(いや多分違う)

    作中優しい人がいっぱい。いいんです、それで。
    読んで癒されたいんです。優しさに。

    紙の繊維のように「叩かれて叩かれて、強く、美しくなった」優しい人達が、旅に出て帰ってきた人を「おかえり」って言って待っててくれる。
    そういうお互いの状況を、大事にしたいなあ。

  • あー「旅」に出たい。ちょうど今の季節、角館のしだれ桜なんて観に行きたくてたまらない。礼文島にも行ってみたい。旅番組って結構好きで観ちゃうなぁ。

    終盤の皆の涙ポロポロにこちらの気持ちももっていかれちゃいました。グスンッ。

    「いってらっしゃい」と送り出してくれて、「おかえり」と迎えてくれる誰かがいるから、旅は完結するんだ。

  • この作品の舞台は芸能界です。
    主に二つの出来事からなるお話です。

    看板番組だった『ちょびっ旅』が打ち切りになってしまい、仕事がなくなった32歳のタレントのおかえりこと丘えりか。
    ところが、あるきっかけで、華道家元の娘で難病である真与の母親の鵜野さんから頼まれて、真与のかわりに、真与の行きたかった場所を旅します。
    行先は、秋田県は角館のしだれ桜の名所です。「太陽の娘」の異名を持つおかえりなのに、まさかの雨、そして、雪にまで見舞われ、一時は大変なことになると思いきや…。
    そして次のお話しは、旅の代理業を、事務所の萬鉄壁社長らと始めたおかえりが、四国の愛媛県、内子町に行くお話。
    このお話しにはおかえりの事務所の社長、萬鉄壁の過去の物語がからんできます。
    そして、おかえりは旅の終わりに語ります。
    「私はタレントとしては、才能にも運にも恵まれなかったと思います。でもラッキーなことにそれ以上のものに恵まれたんですね。私を支えてくれる人たち、それから旅をすること。この二つに恵まれて、私、最高に幸せです」

    とても、アットホームな雰囲気の心温まるおはなしでした。
    おかえりが行った、角館にわたしも行ってみたくなりました。(おいしいものを食べにです)

  • ともかくカバーが可愛くて目を引きます。
    内容は本の題名のとおり、主人公が旅の代理を仕事として引き受けます。
    ドラマになりそうと思ったらドラマで放送されていたのですね。
    観れていませんがこれはきっと楽しいと思います。
    ほのぼの出来るお話です。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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