幸福な日々があります (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087453485

感想・レビュー・書評

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  • 10年連れ添った夫と離婚したい妻の話。山もオチもなく、妻の日記を読んでいるようだった。

  • 結婚10年を迎える夫婦の倦怠感、妻側の心理の変化、10年間の日常が細かく描写されている。夫として好きじゃなくなった、という理由だけではなかなか離婚に踏み切れる専業主婦はいないと思う。それは養われているという事実があるから。森子はあえて自分に試練として自立した生活をやってみたいという抑えられない願望から行動してしまったようだ。本来の自分は贅沢な生活に喜びを感じるわけではないし、養われていることに常に負い目があった、少しずつ自分にとっての幸せは何かについて気付いていく。10年前と現在が交互に語られて途中混乱するけど、10年前と今では自分は変わって夫は外見だけが変わってしまったという現実。森子のわがままで片付けてしまう見方もあるけどなんとなくわかるぅ、と思う自分もいる。

  • わからなくはない気もするけど、でもだからって…うーんって感じ。というか、だから?って感じ。

著者プロフィール

1960 年生まれ。北海道出身。04 年「肝、焼ける」で第72 回小説現代新人賞、09 年「田村はまだか」で第30 回吉川英治文学新人賞、19 年「平場の月」で第35 回山本周五郎賞受賞。

「2021年 『ぼくは朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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