ミャンマーの柳生一族 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460230

感想・レビュー・書評

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  • そもそもミャンマーのことも柳生一族のこともほとんどよくわかってないんだけど、それでも、たとえがすこぶるうまいんだろうなというのはわかったし、おもしろかった。でも柳生一族に詳しかったらもっともっとおもしろかったのかも。ミソっ子、三十兵衛がおかしかった。(どうでもいいけど、高野さんはミソっ子、っていう言い方が好きだよね、かわいい)。
    クライマックスみたいなところがないというか、終わりもなんとなく終わってしまったような気がするけど、それもまたよし。

  • 2011.11.19@マカオ。

  • 高野秀行にしてはパワーダウンを感じる内容
    旅の行程、内容、現地の人とのからみも
    いまひとつに感じたが
    唯一船戸与一が笑わしてくれた

    柳生一族に例えるくだり全てが煩わしく感じたが
    自分だけだろうか?

  • ミャンマーの知識があまりないと難しいが、柳生一族に例えるのは面白い。

  • ミャンマーは厳しく規制されているということしか
    記憶にない。。。
    船戸与一氏。。。
    アウンサンスーチンさんのこととか、話題になったし、レビュー読んだらもう一度読み直さなくては…と思った。

  • 誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやる。そんな辺境作家の
    著者が、早稲田大学探検部の先輩でもある作家・船戸与一の取材にガイド
    役として同行したミャンマーでの珍道中エッセイである。

    軍事政権下のミャンマーを日本の江戸時代に模して政治背景を解説している
    ので、少々複雑なミャンマーの勢力構図も分かりやすい。

    そして、非常に怪しい日本人ふたりの監視役が軍情報部。これが本書の
    タイトルになっている柳生一族なのである。

    でも、全然怖くないし、これが軍政国家の情報部なのかと思うほどの
    へたれぶりを発揮するのだ。

    ミャンマーに非合法入国すること8回、時にはアヘン栽培の地に半年も住み
    着き、その栽培・収穫に携わった著者だけあってミャンマー情勢の分析には
    鋭いものがある。

    でも、お堅い話ではなく、かなり砕けた書き方をしているのですんなりと
    頭に入って来る。

    著者も著者だが、その上を行くのが船戸与一だ。あのミャンマーで、誰彼
    構わず「スー・チー女史は好きか?」と聞くわ、いきなり麻薬王に会いに
    行くとか言い出すわ。傍若無人にもほどがある。

    本書では何が怖いって船戸与一が一番怖かったよ。

  • 2004年当時ミャンマーの権力機構の中枢にいたキン・ニュンとその一族を江戸時代の柳生一族にとらえて読み解くという本である。この本は旅行記であるのはあるものの早稲田大学探検部の先輩であり作家でもある船戸与一氏の取材のお供で高野氏は同行しており、旅自体も柳生一族のコーディネイトで行われているので安全かつ順調であう。それども普通の人ではとらえきれないミャンマーの実情をとらえられるように思われるのはさすが高野さんである。この本を読むと船戸与一氏の小説を読みたくなくなるという副作用もある。

  • 2010/12/02 旅行記よりも語り口が楽しみで読む。

  • 今度、ミャンマーに行くことになったので、同行者に勧められて読んだ本。自分たちについたお目付け役を柳生一族に見立てて、旅行記を展開させていくのだが、これがとてもおもしろい。ミャンマーについての下手な解説書より、この1冊で政治的なこともあっさりとわかってしまうところもよい。

  • なんかすごい人達かと思いきや とってもおちゃめな柳生一族。人って面白い。

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著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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