- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087460230
感想・レビュー・書評
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そもそもミャンマーのことも柳生一族のこともほとんどよくわかってないんだけど、それでも、たとえがすこぶるうまいんだろうなというのはわかったし、おもしろかった。でも柳生一族に詳しかったらもっともっとおもしろかったのかも。ミソっ子、三十兵衛がおかしかった。(どうでもいいけど、高野さんはミソっ子、っていう言い方が好きだよね、かわいい)。
クライマックスみたいなところがないというか、終わりもなんとなく終わってしまったような気がするけど、それもまたよし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2011.11.19@マカオ。
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高野秀行にしてはパワーダウンを感じる内容
旅の行程、内容、現地の人とのからみも
いまひとつに感じたが
唯一船戸与一が笑わしてくれた
柳生一族に例えるくだり全てが煩わしく感じたが
自分だけだろうか? -
ミャンマーの知識があまりないと難しいが、柳生一族に例えるのは面白い。
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誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやる。そんな辺境作家の
著者が、早稲田大学探検部の先輩でもある作家・船戸与一の取材にガイド
役として同行したミャンマーでの珍道中エッセイである。
軍事政権下のミャンマーを日本の江戸時代に模して政治背景を解説している
ので、少々複雑なミャンマーの勢力構図も分かりやすい。
そして、非常に怪しい日本人ふたりの監視役が軍情報部。これが本書の
タイトルになっている柳生一族なのである。
でも、全然怖くないし、これが軍政国家の情報部なのかと思うほどの
へたれぶりを発揮するのだ。
ミャンマーに非合法入国すること8回、時にはアヘン栽培の地に半年も住み
着き、その栽培・収穫に携わった著者だけあってミャンマー情勢の分析には
鋭いものがある。
でも、お堅い話ではなく、かなり砕けた書き方をしているのですんなりと
頭に入って来る。
著者も著者だが、その上を行くのが船戸与一だ。あのミャンマーで、誰彼
構わず「スー・チー女史は好きか?」と聞くわ、いきなり麻薬王に会いに
行くとか言い出すわ。傍若無人にもほどがある。
本書では何が怖いって船戸与一が一番怖かったよ。 -
2010/12/02 旅行記よりも語り口が楽しみで読む。
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今度、ミャンマーに行くことになったので、同行者に勧められて読んだ本。自分たちについたお目付け役を柳生一族に見立てて、旅行記を展開させていくのだが、これがとてもおもしろい。ミャンマーについての下手な解説書より、この1冊で政治的なこともあっさりとわかってしまうところもよい。
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なんかすごい人達かと思いきや とってもおちゃめな柳生一族。人って面白い。