真夜中のマーチ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3832
感想 : 414
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460957

感想・レビュー・書評

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  • 主人公3人の視点から物語が進んでいく。仲間たちと事を成し遂げていく青春な雰囲気が好きでした。

  • 大好きな奥田さんの作品。
    ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの3人が、物語が進んでいくうちにどんどん好きになる(笑)
    人生、どんな出逢いがあるかわからない!!
    縁って楽しいね!!

    一気に読めた、面白かった!!!

  • 333ページ
    ひょんなことから10億円をターゲットに完全犯罪を目指すことになった3不思議な3人組の物語


    2016年08月31日再読了。

  • 文庫新刊で奥田英朗の作品が並んでいたのを見て、ひさしぶりに奥田作品が読みたくなり本作をチョイス。多才な作風をもつ著者だが、本作は『最悪』『邪魔』とおなじ系統のクライム・サスペンスだ。これもやはり3人組が主人公で、ひょんなことから10億円という巨額の奪取計劃を思いつくのだが、相手もカタギではないだけに、一筋縄ではいかない。強盗目前で逆に奪い返されたり、「ダミー」をほかのグループが奪い合ったりと、二転三転する展開には思わず息を吞むいっぽうで、どこかマヌケでおかしくもある。こういうユーモアまじりのサスペンスを書かせたら、奥田英朗には敵わない。今回もじつにおもしろく読むことができた。『最悪』も『邪魔』も読んだのが数年前で細かいところまで記憶していないが、この2作にけっしてひけをとらないと思う。ただ、終盤の描きかたがちょっと雑になってしまっている気もする。いろいろな計劃にせよ、もうすこし段階を踏んでもよいはずだし、だいいち登場人物も、主人公3名とその仲間のほかはフルテツや白鳥、中国人を除いてどこかへ消え去ってしまう。ミタゾウは無断欠勤らしいが、それにしたっていっさい描写がないのはなんだかなと思うし、ヨコケンもいちおう会社をやっているはずなのでは。あの賭場もはたしてどうなったのか。実家から車輛を借りるなど、ミタゾウの設定が随所で活かされている部分はよかったが、もうすこし「現実」と裏社会をリンクさせながら書けば、もっとおもしろい作品になった気もする。

  • 異色な3人組の10億円強奪計画。
    「一晩で読んでしまう小説を書いた」という作者の言葉通り、前半の勢いはよかったな。
    いざ、計画実行!後のもつれる感じはすっきりしない。

    くっつきそうでくっつかない、3人の関係は好き。きっとずっと変わらないんだと思う。

  • おいらの奥田英朗デビューは『最悪』だった。すごい重厚なサスペンス・グラフティ。すげぇ作家だなぁと思った。
    その後に読んだのが『イン・ザ・プール』。直木賞取った『空中ブランコ』の続編と聞いて読んだ。
    感想
           ヽ(・ω・)/   ズコー
           \(.\ ノ
    イイ意味でね。こんなユニークで暖かい小説も書けるんだなぁと思った。
    そんで、この書。
    サスペンスなんだけど、『最悪』とか『邪魔』な重たさが無くて、サクサク読める。ちょっとミタゾーの機転に依存しすぎかなとも思うけど、そんなんはどうでもいいくらいに読める。

    解説者も書いてたけど、「らしさ」と呼べるものがわからないです、この作者。それだけすごい才能なのかもしれませんけど。

  • それぞれ欠点がありますが、みんな魅力的です。

  • テンポは良かった。

  • ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの3人組が十億円強奪を狙うコミカル悪漢小説。まさに映画化、ドラマ化されることをねらったような展開で飽きさせることがない。おすすめ。紅一点のクロチェがヨコケンのことを”ヨコチン”と呼ぶ場面には笑った。

  • 素晴らしいです

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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