真夜中のマーチ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460957

感想・レビュー・書評

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  • この作家さんはやっぱり人の描き方がさすが。

  • 2020.06.07読了

  • 青年実業家気取りのヨコケン。
    大手商社マン、ミタゾウ。
    ドーベルマンを連れた黒髪美人の金持ちお嬢様、クロチェ。

    何のつながりもない25歳3人組が一堂に会し、
    それぞれの想いを抱えて真夜中の10億円強奪を試みる。


    話がどんどんつながり、でも途中でこんがらがり、
    そしてまた二転三転するので続きがとっても気になる仕立てです。
    「ララピポ」みたいなオチだったらどうしようかと思いましたがそんなことはなかった。
    奥田さんの魅力をまた一つ発見しました♪

  • 奥田って作家は、本によって全然違うのね。
    精神科医 伊良部シリーズは私は合わなかったし、「最悪」はめちゃくちゃ暗かったし、「サウスバウンド」は楽しかったし・・・

    で、この「真夜中のマーチ」はかなり楽しめた。
    主人公3人は25才なんだけど、みんな憎めないキャラで、セリフや態度が楽しい。
    あぁ、これはドラマにしたら面白いだろうな、と思ってたらやっぱりドラマになってるんだね。

    http://www.wowow.co.jp/dramaw/mayonaka/

    クロチェ(黒川知恵だからクロチェ)は香椎由宇か。これは頷ける。
    ヨコケンに玉山鉄二。誰それ?
    ミタゾウに窪塚俊介。なるほど。。。

    で、Googleしたら、このキャスト、なかなか良いんじゃね?
    ドラマも見てみたいね。
    と思って、上記のWeb見てたら、やっぱダメじゃね?
    いや、キャストじゃなくてドラマの脚本が。
    3人は決して銃なんて持たないし、ドラマだとなんかバズーカ持ってるし・・・
    本の良いところを潰してるような気がする。(見てないけど)

    本読んで、映画(ドラマ)見てみたいなんて思った事は山ほどあるが、それで見た事なんて一度もないや。
    お盆休みはビデオレンタルでもしようかな?

  • 帯にスラップスティックって書いてありました。よく聞くけどなんだっけ?と思って検索してみたらドタバタ喜劇というような意味なんですね。じゃあドタバタ喜劇って書けよって思いますが、今度からかっこつけてスラップスティックって言ってみよう。
    そもそもとても器用な作家さんなので、硬軟どちらも名作を書ける人として定評があります。これもまた犯罪小説ながらとっても青春の香りがして楽しく読めました。
    コミュニケーション能力の発達した、一発でかいのを当てることを夢見る企画屋。記憶力抜群だが注意力が無さすぎる財閥の苗字を持つ一般庶民。成り上がり俗物金持ちの娘に生まれたことを苦々しく思っている美女。そしてドーベルマンのストロベリーちゃん。
    この3人(全員25歳)と一匹が10億円をかすめ取る為にドタバタしながら、次第に絆らしきものが生まれていきます。
    とにかく登場人物に特徴があるので読みやすい。そしてセリフ回しも軽快、頭の中に映像が浮かぶようです。特に難しい事考えないで読めます。
    こういう本にしてはスリリングさが足りないような気がしますが、クライムノベルというよりはコメディですからね・・・。

  • サクサク読めた
    ミタゾウ良いなあ〜

  • 10億円強盗計画。前半奥田英朗らしく、面白い要素もありで一気に読みでしたが、後半ちょっと失速したかな。でも楽しく読める本でした。

  • 映画のために書かれたような、ほどよい緊張感のなかでテンポよくストーリーが進行する
    冒頭はちょっとやり過ぎ感があるけど、最後はいい感じにまとまってると思う

  • 痛快!爽快!面白かった。ミタゾウの飄々とした感じ、ヨコケンの御調子者な感じ、クロチェのカッコ可愛い感じ……3人の会話が面白くて、あっという間に読了でした。何気に使われ放題のタケシも可愛いし。ヨコケンが普通に途中からヨコ●ンのままだったのが笑う。何の捻りもなく(笑)愉快爽快のまま読み終えられた一冊でした。

  • 疾走感あふれる作品である。
    奥田英明は変な作家だとおもっているが、変な作品の中に普遍的な面白さやおかしみが隠れているから、抜け目ない作家だなと思っている。
    そして題材が多岐にわたっている。
    大ヒットが1つ出たらそのシリーズを書くのが王道なのだろうけれど、そうしない変な作家だ。(このへんはあとがきの受け売り)

    この作品は初期の木下半太が好きな人にはきっとお勧めできる。
    傑作、とは思わないけれど、作家の傑出したところは感じることができる。
    奥田英明は読み続けるべき作家だ。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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