the TEAM ザ・チーム (集英社文庫)

著者 : 井上夢人

• 集英社 (2009年1月20日発売)

感想・レビュー・書評

[suzuyomoさんの感想 · 2016年6月1日]

160601読了。
粒ぞろいで面白い。

[チェリーベさんの感想 · 2016年3月31日]

読後感のいい小説が読みたくてセレクト。
期待を裏切らない面白さでした！
軽い話かと思いきや、結構ヘビーな真相だったりして驚かされました。
キャラ達の背景がところどころ謎のままというのも、このチームらしくて面白い。
連作短編ですが書き方が毎回変わっていて飽きる事もありません。
サラッと読める面白い小説を探している方にオススメです

[hirominさんの感想 · 2016年3月11日]

タイトルのせいか、あまり期待しないで読み始めたけど、意に反して面白かったのでラッキー。
最後の稲野辺さんの奥さんの話にはかなり共感です。

事務所を閉めてしまったあとの四人の行方が気になります。

[ada-banaさんの感想 · 2015年10月29日]

エンタメとして高品質。ミステリーや人情、サスペンスなどさまざまな要素を取り込んでいるものの、ケンカすることなく、ちょうどいい塩梅で配分されているので、楽しんで読むことができる。ダラダラと続くシリーズ物でないところも、個人的には高評価のポイント。終わり方もあまり勿体つけず、拍子抜けするくらいあっさりしているのもよかった。ただ、もう少しピンチな場面があってもよかったようには思う。

[こまいぬさんの感想 · 2015年10月5日]

今まで読んできた井上作品とは少々趣きが異なる作品。
確かに帯にあるように爽快痛快愉快な作品で読後感はすっきり。
キャラクターに魅力を感じないため、シリーズ化しなくて正解。
キャラクター小説にしてない所が魅力的ではあるが。

[えみさんの感想 · 2015年9月4日]

2015/08/19

[チカロックさんの感想 · 2015年8月5日]

面白かった！！
短編なので連続ドラマを観てるみたいに飽きずにサラリと読めました。
不法進入や詐欺はアカン！けど、応援してしまう。ラストも素敵でした。

[Dr.（読多ー）あんころ猫さんの感想 · 2015年7月23日]

面白かった。連作短編でひとつひとつの話がしっかりとしているので読んでいて安心感がある。キャラクター達もそ面白いので、続編またはスピンオフでなんかあったら面白いかも。

[ほしこさんの感想 · 2015年7月18日]

霊能力者、能城あや子の霊視による問題解決番組を支えるのはスペシャルな少数人数による調査だった。
ひとつひとつのストーリーは心暖まる感じだけど、草薙の過去は不明、優秀なコンピューターの使い手のストーリーもさらっとした感じで流されている。1冊でまとめるとこんな感じになるのかなと思ったけど、あまり響かなかった。
痛快さを求める人にはちょうどいいかもしれない。

[彩波（いろは）さんの感想 · 2015年6月7日]

　逃走本能が勝つと、読書が進む。
　そんな時に読んだ一冊でした。

　物語は、霊媒師・能城あや子とその「霊媒」を支える人たちを中心に進む物語。
　霊視の力で相談者のことを言い当てているのかと思いきや、彼女の背後には、彼女を支えるための少数精鋭の調査チームが付いている。
　その調査チームが時には依頼者の部屋に侵入し、盗聴器を仕掛け……依頼者の秘密を探り当て、それをさも、霊媒でわかった事実のように、口にする。

　完全にインチキです(笑)。
　でも、そこに悪意はない。
　確かに勝手に侵入されるのは気持ち悪いものだけれど、それによって依頼者が前に進めるのであれば構わないのかなあ……と思ったりもしてしまうけれど、物語はそんな感傷的ではありません。
　ただ、有りの侭に「こんなことがあった」と書いてあるだけ。
　霊媒師は決して「いいこと」をしようと思っているわけではないし、騙して不要にたくさんのお金を儲けようとしているわけではない。

　そして去り際も鮮やか。
　感傷も何もなく、コミカルさだけに徹した文章はなかなか素敵だと思いました。
　何か感動的なことが起こるわけではないけれど、読む本、としてはいいのではないかな、と思います。

著者プロフィール

昭和25年生まれ。昭和57年に徳山諄一との岡嶋二人名義で第28回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。平成4年に『ダレカガナカニイル……』（新潮社）で再デビューした。代表作に『ラバー・ソウル』（講談社）など。

「2020年 『平成ストライク』 で使われていた紹介文から引用しています。」