恋する世界文学 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087466928

作品紹介・あらすじ

奔放な女性はなぜモテるのか。男の嘘と女の嘘は、種類が違う?『ティファニーで朝食を』『赤と黒』『アンナ・カレーニナ』など世界の名作15編の恋模様を、現代の恋愛エピソードにからめてリアルに軽やかに紹介。ときめき、切なさ、情熱、嫉妬…場所や時代は違っても、恋する気持ちは変わらない。恋愛短歌の名手が複雑な女心と悩める男心に迫る、甘くてスパイシーな文学案内。文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • やはり餅は餅屋で、餅屋が作るシフォンケーキはいただけませんでしたな。
    佐藤真由美さんで好きなのは色っぽい短歌、そこから派生する恋するシリーズの「恋する四字熟語」なんて大好きな本でおます。

    ただ、今回は恋にまつわる文學案内、まあ世界文學に疎い私だけに遥かかなたで流れているようで、馴染めなったでおます・・・残念。

  • このお方の文体や表現法が嫌らしく感じ、自分の肌には合いませんでした。
    冒頭部分、優越感に浸っているのが透けて見えて具合が悪くなりました。
    しかし、引用されてる言葉は好きです。

    「世の中って、ねえ、人が思うほどいいものでも悪いものでもありませんね」(新庄嘉章 訳 新潮文庫)

    「あたしはただ生きたいとおもうだけ。」
    (原久一郎 訳 世界文学全集 新潮社)

    この2つの文は今の自分に特に響きました。

  • 紹介されている作品、1冊も読んだことがない私です。タイトルはどれも知ってるのにね。
    『月と六ペンス』ってそんなお話しだったのね…。
    そして世界文学の中にこっそり紛れ込んでいるシャアとララァ論。
    それにしても、皆ドロドロしていますね。
    『月と六ペンス』の主人公のようにすべてを割り切れたら生きやすいのかもしれないけど、いろんな人巻き込むのは避けられない。
    人間はどうにもままならない。

  • 四字熟語が面白かったので読んでみたけど、内容が入って来ず途中で挫折。
    また時間を置いて読んでみたけどダメだった。

    昔も今も恋愛は同じで人の感情は進歩してないんだなぁ

  • 読んだのは、ティファニーで朝食を、マノン・レスコー、自負と偏見(オースティン)、ブラームスはお好き、月と六ペンス、ロリータ、赤と黒、嵐が丘、奥さんは小犬を連れて、アンナ・カレーニナ、の分。著者がサガンで一番好きな「一年ののち」、読んでみたい。田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」のヒロインが心酔するジョゼが主人公。そして「この暗い、ねっとりとした脂気と血を含んだ書物に永遠に手を出さないか、生涯において五度以上読み返すことをおすすめする」と語った書物とは、ナボコフ「ロリータ」。「赤と黒」の主人公の「でも、私が自分を軽蔑するようになったら、私にはいったい何が残るでしょう?」。「世間のだれもがこっそりとやって知らん顔していることを、大ぴらにおやりになっただけ」でそしりを受け、悲劇的な運命をたどったアンナ(・カレーニナ)。著者の「女性が型にはめられて生きてきた、ということに注目できる男性作家はすごいなと思う」/あらすじを紹介しつつ著者のツッコミやエピソードが挿入されて、ライトに読ませてくれて、その腕に見惚れる。ただ、見事すぎてこれだけで原作に当たらなくてもいいかなあ、と思うのもちらほら。ただ、マノン・レスコー、自負と偏見あたりは、手を出してみたいな、と思った。

  • ティファニーで朝食を マノン・レスコー 危険な関係
     月と6ペンス etc...
    誰でも知っている・どこかで聞いたことのある名作を現代の恋愛エピソードに絡めて解読した本♡
    全作品、詳細なあらすじ付きです♡
    主人公たちはどんな恋愛をしてきたのだろう?と思う人におすすめ*‘u`)ノ"

    「・・・いつの日か目覚めて、ティファニーで朝ご飯を食べる時にも、この自分のままでいたいの。」――ティファニーで朝食を
     ――自分のままでいたい。それが彼女のファースト・プライオリティだ。傍目には世間知らずに、愚かに、打算的に見えても、彼女は彼女の望みどおりに生きているだけなのだ。(p.18)
    (院生アルバイトスタッフ/2014年度夏展示「かわいい子には旅させよ」)

  • 【本の内容】
    奔放な女性はなぜモテるのか。

    男の嘘と女の嘘は、種類が違う?

    『ティファニーで朝食を』『赤と黒』『アンナ・カレーニナ』など世界の名作15編の恋模様を、現代の恋愛エピソードにからめてリアルに軽やかに紹介。

    ときめき、切なさ、情熱、嫉妬…場所や時代は違っても、恋する気持ちは変わらない。

    恋愛短歌の名手が複雑な女心と悩める男心に迫る、甘くてスパイシーな文学案内。

    文庫オリジナル。

    [ 目次 ]
    恋人は旅行中―カポーティ『ティファニーで朝食を』
    愛のせいかしら―アベ・プレヴォ『マノン・レスコー』
    少し間違えても幸せ―オースティン『自負と偏見』
    レアが欲しかったもの―コレット『シェリ』
    お気に入りの孤独―サガン『ブラームスはお好き』
    男と女の勝負―ラクロ『危険な関係』
    ただそれだけのこと―モーパッサン『女の一生』
    男の嘘と女の嘘―コンスタン『アドルフ』
    つき動かすもの―モーム『月と六ペンス』
    ■■だったなんて―ナボコフ『ロリータ』
    男は恋で死なない?―スタンダール『赤と黒』
    ノーリーズン―ヘミングウェイ『武器よさらば』
    私を離さないで―E・ブロンテ『嵐が丘』
    明日におまかせ―チェーホフ『奥さんは小犬を連れて』
    愛の罪、恋の罰―トルストイ『アンナ・カレーニナ』

    [ POP ]
    『マノン・レスコー』『自負と偏見』『ロリータ』『嵐が丘』『アンナ・カレーニナ』……。

    世界の名だたる作品を、そこに描かれた恋愛を軸に、歌人である著者の経験や恋愛観、身の回りのエピソードに照らして解説する文学案内。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この本で取り上げられている海外文学を、ざっくり知っているというひとにおすすめしたい。
    わたし自身は、「ティファニーで朝食を」、「嵐が丘」、「ロリータ」がこの中では唯一きちんと読んだり映画を観たりしたのだが、いかんせんその他は内容をきちんと知らないからわかりづらかった。
    ただ、古今東西、時代や場所が違ってもこんなに共感できるんだ!と思えることを知った。軽く読めるので、さらっと読み流すのが良いかもしれない。
    2013.04.20

  • 自分が読んだことのある作品だと,そういう風にこの作品を読んだんだーと,とまた読み直したくなったり.読んだことない作品も読んでみたくなったり.挿絵も好き.

  • 時代やところが変わっても、恋する気持ちは変わらない。恋愛小説の名作として知られる「赤と黒」「ティファニーで朝食を」「嵐が丘」「ロリータ」といった作品をとりあげてその恋愛模様を、現代にも通じるような身近な切り口で紹介する一冊。新訳本がたくさん出ています。気になった作品があったら原典も読んでみませんか?

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著者プロフィール

1968年旧東ドイツ・東ベルリン生まれ。
72年、文化大革命さなかの中国に渡り、14歳で日本(青森県)に帰国。
東北大学医学部中退後、アメリカに留学。
オハイオ州立大学、カリフォルニア州立大学、工学および心理学修士課程修了後、
アメリカン航空、英国ヴァージン・アトランティック航空、フィジーのエア・パシフィック航空に勤務。
その傍ら、東欧、インド、カンボジア、ラオス各国で、人身売買の被害少女らのカウンセリングなど国際NGO活動に従事。
2009年、国連職員として、アフガニスタン、ベトナムで活動。日本帰国後、国際機関太平洋諸島センターに勤務。
現在、フリーで会議通訳および、べトナム、バングラディシュ、南太平洋と日本をつなぐ交換留学生支援活動を行なう。
3・11東日本大震災以降は、日本赤十字社や国際NGOのボランティアスタッフとして、被災者のカウンセリングを続けている。

「2013年 『跳べ! 世界へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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