桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.45
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本棚登録 : 16711
感想 : 1825
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468175

感想・レビュー・書評

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  • 周りを見て自分の立場を察したり、それに伴って行動が変わったり、うっすら感じていたことを思い出せた作品でした。
    多感な時期の些細な感情の機微は、数年経てば大したことなかったなと済ませてしまいがちですが、当時の自分にとっていかに大事なことだったのか、ふとそんな風に考えさせられました。嫉妬や葛藤に悩みながらも、精一杯に自分を探すような高校生の繊細さが緻密に描かれていました。

  • 誰しもが共感できる内容。
    17歳という繊細な時期に揺れ動く、感情の機微を上手く表現していると思う。
    学校という小さな空間にも、確かに存在するヒエラルキーにもがく、上層と下層の苦悩や葛藤がリアル。

  • 2.5

  • かなり前に映画見たことあったから気になって読んだけどだいぶ映画と印象違った。
    映画の方が好きかな

    体育でチームメイトに迷惑かけた時、自分は世界で1番悪いことをしたと感じる。←これにはめちゃくちゃ同意。

  • 桐島は名前しか出てこないというのがすごい。
    学生生活の中で感じる息苦しさや劣等感などがうまく描かれている。他人は輝いて見えるんだよね。
    そういう描写はいいんだけど、文章が何だか、狙ってる感じで苦手かな…。

  • 一人称記述の青春活劇。活劇ってほど盛り上がらないが、若さへ対する羨望を感じさせる。言葉遣いの若さが際立って、汗と涙を感じさせる雰囲気です進む。盛り上がらないところが、普通の生活なのに楽しかった、と懐古させる。つまり、高齢者向けの本

  • 日本アカデミー賞で話題になっていたので映画は見ないが読んでみた。

    これ、よく映画にしたね。
    ドラマチックな展開があるわけでもなく、高校生の一人一人の感情の物語だ。
    心の中を書いているので、映像になりにくいと思うのだが、これがよくアカデミー賞をとったもんだ。
    ま、映画を見たいと思わないが。

    朝井リョウって早稲田大学在学中に、この本を書いたんでしょ?
    たいしたもんだ、とは思うが、この他の本を読んでみたいとは思わなかった。

    映画見た人、感想はどうだったんだろう?

    ちなみに、「桐島」って奴は物語に登場しません。

    すっげぇーうがった見方なんだけど、映画部に所属する高校生が登場する。
    この高校生がなかなか良いんだけど、日本の映画業界において、こういった高校生は嬉しいことだろう。
    それを題材にした映画なんでアカデミー賞なんて取った、要は業界の工作なんじゃないだろうか。

  • なんとも難しいことを表現してるなぁと
    これ映画見てないけど、どうやって映画化したんだ?ってハテナマークえぐいくらい笑
    ずーっとこんなことを思い描いていたんだろうけど、なかなか考えられなかったことあるな

  • 今ひとつ話が分からなかった。とりわけ全体を通して一本のストーリーのようなものが分からなかった。

  • 朝井リョウさんのデビュー作。
    まず文章についていえば、いわゆる「エモさ」がにじみ出ていていい感じなのだけど、正直ちょっとくどいなと思った。

    バレー部の桐島君が部活を辞めるらしい。
    この噂をきっかけに登場人物たちの日常がほんのちょっとだけ波立ち、そしてそれによって人間関係だったり、彼ら彼女らの気持ちが変化するという構成はとても面白いと思う。

    登場人物たちの性格は、「みんなバカだ。まあ、そういう私もバカなんだけどね」的な感じの子が多かったように思う。ちなみに朝井リョウさんは学生時代、桐島君と同じバレー部で、本作は作者さんの個人的な体験や思いが随所にちりばめられているっぽい。

    さて、最後に評価について。
    本作は「エモさ」がポイントだと思うけど、その表現が個人的には好みに合わなかったので、☆二つ。

著者プロフィール

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で、「小説すばる新人賞」を受賞し、デビュー。11年『チア男子!!』で、高校生が選ぶ「天竜文学賞」を受賞。13年『何者』で「直木賞」、14年『世界地図の下書き』で「坪田譲治文学賞」を受賞する。その他著書に、『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』『正欲』等がある。

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