シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1969
感想 : 222
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472042

感想・レビュー・書評

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  • ストレス・シンドロームを題材にした短編集。

    なかなか面白かった。

    たあ、1つ1つはちょっとしたときに読むのに良いし、
    先を読みたくはなるけれど、
    読み終わって見ると、どれが一番心に残ったかとか、
    どの話のこういう部分がよかったな~~

    としみじみ思うところはなかった。

    女性におすすめ。

  • わかるー!と叫びたかった。

  • 大好きな山本文緒さんの短編集。
    この人はほんとうに短編が巧い。

    誰でもなりうる可能性のある病気をテーマにした物語たち。
    まるで登場人物本人が書いているかのようなリアルな状況や感情。
    嫌になるほど共感する。胸が痛く疼く。
    “醜かったり、弱かったり、役に立たないものは葬り去られる運命にある。 その原因が何であろうとも。 それが淘汰というものだ。”

  • 久々の山本文緒。相変わらず等身大の女性像で嫌になるほど共感しました。
    男性作家や未だ恋に夢見てるような女性作家には書けないであろうえぐさ。
    ほめてる。

    今回の短編集はサブタイトルに病名がついてる。生理の時のあれやら、女性特有のものなどを含む、まあ基本メンタルやられてかかるような病をテーマにしたお話でした。
    病がテーマというか、ストレスフルな現代に生きる女(の子)のオプションが病、みたいな扱い。

    アトピーのお話はオオッてなった。病気云々ではなく、話自体が。
    睡眠障害は私がガチで不眠症なので、わかるよーなわからないよーなかんじ。自分で勝手に自分を追い込んで自爆してすっきり。おんなですわ。

    味覚障害は…チョコの効果ってまじか!ってなった。
    最近チョコレートしか食べたくない私はもうヤラれてるのかもしれんね。だから恋愛したくない、イラネってなってるのかも。

    アル中、あれはアル中じゃない。
    でもあのお話が一番読後感よかったな。山本文緒らしくないさわやかさw

    生理の話(?)はこわかった。私そんなに重くないからちょっとしか共感できず。でも男のブツに対する意見は全くもって同意。あの見解って自分だけだとおもってた。

    難聴みたいなやつ、私もたまになるから怖くなった。ひどくなったら補聴器か…そしてやっぱストレスからくるんだなー。最近おこらないわけだ。
    ついでに自律神経失調症もちょっとなりかけてた。血圧がまさにあんな感じ。あの話は唯一男視点で書かれてたっけ。同性ながら、女わかりづらいめんどくさいって思わされたー。

    この作家さんの長編にはどーもひかれないけど、短編はたまにすごく読みたくなる。これはあたりでした。

  • 題名に唐突にシュガーレス・ラヴとか出てくると「センスねーなー」「昭和の匂いがする」等チープな印象が強いですが。そしてこれ普通の短編小説集だったら相当イマイチな部類に入りますが。各物語の登場人物が病気を抱えているという攻め方は新鮮っす。その発想は面白い。死に至るほどではないが確実に生活を蝕んでいく病気。といってもそこまで暗い話でもないが*1。

    あー「嘘」を一貫したテーマにした短編集とかないかなー。面白そう。

    「笑いたい奴には笑わせておけばいいよ。それに僕達だって笑えばいいんだ」

    嘘はこんなにも体に悪いのだ。

  • 病気にからめた甘くない恋愛の短篇集。けっこうおもしろかった。

  • 20代前半向けって感じ☆

  • アルコール中毒の女子高生の話が面白い。

    主人公と友人の関係性や描き方が
    少女小説出身の著者ならでは

  • 短編集。みんな病んでる。
    男性諸君はこの本を読んで
    女性の闇?モヤモヤ?を感じてみてはいかが。
    ほとんどの話が女性目線で書かれているが
    男性が語り手になった便秘の話が
    一息つけておもしろかった。

  • 短時間正座しただけで骨折する『骨粗ショウ症』。美人と言われてトイレにも立てなくなる『便秘』。恋人からの電話を待って夜も眠れない『睡眠障害』。月に一度、些細な事で苛々する女の『生理痛』。フードコーヂィネーターを突然襲う『味覚以上』…恋が、仕事が、家庭が、女達の心と体を蝕んでゆく。現代の女性をとりまくストレス、シンドロームと、それに立ち向かい再生する姿を描く十話。うーん…あっそう。が感想かな。小さい頃のあたしが夢見てた【大人のオンナ】は、こんなんじゃなかったのに(苦笑)。けれどこの10話それぞれに、共感する部分はとても多い。共感出来てしまうだけに、ココロ痛い。年齢的に大人と言われる今のアタシは、日々何かしらと闘っていて、1番の敵は、自分自身だったりする。そういう点では、アタシの日常と重なるストーリーだけれど、元気をもらえるような内容じゃない(汗)。

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著者プロフィール

1987年に『プレミアム・プールの日々』で少女小説家としてデビュー。1992年「パイナップルの彼方」を皮切りに一般の小説へと方向性をシフト。1999年『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞受賞。2001年『プラナリア』で第24回直木賞を受賞。

「2023年 『私たちの金曜日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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