- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087475388
感想・レビュー・書評
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高野さんの原点であり、早稲田大学探検部の伝説となった探検の一部始終。
後の作品の核となる、現地の人との現地語での遣り取りへのこだわりや、「誰も行っていないところに行き、それを面白おかしく書く」という高野さんのコンセプトの萌芽が読み取れた。
『語学の天才まで一億光年』を読んで色々と気になったことのピースが嵌ったと同時に、『飼い喰い』を書いた内澤旬子さんと高野さんが気が合う理由が垣間見えた気がする。
今、どこの大学でも探検部は存続が難しいと聞いている。探検は壮大な回り道だから、タイパ重視のデジタルネイティブには敬遠されがちなんだとか。もったいないなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
探検部の実録本。
アホです。でも、本気です。すがすがしいです。
エネルギーあります。
年配の方に
「『まじめ』に生きるんじゃなくて、『本気』で生きろ」と
諭されたことがあります。
この本は、それを実践したと思われる若者の記録です。
何かを成すのは確かにすばらしい。
でも、生きて全力で感じること以上にすばらしく
また、学び甲斐のあることがあるだろうか?
なんだか生きるのがめんどうになった…
一体、生きるだけの生活に何の意味があるの?
生きることになんの意味が…
そんなネガティブ思考スパイラルにはまって、元気がうばわれ、
一歩も動けない、と膝をかかえている
モラトリアムな大人子供に告ぐ。
意味なんかない。
目的があるから生まれてきたとか、難しいこと考えるな。
本書を読め。
ばかばかしくなる、でも、いっか、それで。いいんだ、これで。 -
1週間を海外で過ごすとなったときに、気持ちを前向きにしようと読みました
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わりとまともな、U馬探索レポート。
高野さんの初期本なので、一生懸命書きました
というのが感じられる。
秘境に行くのには大変なことなんだなー。
探検隊の苦労がしみじみ実感できる。 -
□面白かったところ
国際的に保護されているとゴリラについて熱く語るドクター。次ページに自動小銃で‥ -
探検は楽じゃない。でも憧れる。
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早稲田探検部高野さんの活動記録。
大学生なのに科学的、建設的分析といったつまらないリアルは無視して冒険に没頭するところがすごくいい!!
この時代(80年代)、自分が子供だったというところがありますが、神秘的な謎がまだまだ多くて世界がわくわくだらけだったなあ。
そして時代が進み当時は自分の足と頭でしか獲得できなかった情報の多くが、インターネットの出現によって1クリックで確認できるようになってしまい、半端なくたくさんのことが知れるようになった一方で、定量化できない”わくわく”がごっそり奪われてしまったことに気づく。。。
とはいえ人生一度きり、地球に対して自分自身はちっぽけな存在なので、いい年になったとはいえ純粋な冒険心と行動力を錆びつかせず生涯大切にしていかなくちゃって思った! -
辺境作家、高野秀行さんのデビュー作。(?)
ザイールじゃない方のコンゴでの、幻の幻獣ムベンベを探した1ヶ月間の手記をまもめもの。ドクターがゴリラを仕留めた描写は、なぜだかとても記憶に残る。
写真も笑える。。