病む月 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.29
  • (36)
  • (67)
  • (230)
  • (29)
  • (2)
本棚登録 : 894
感想 : 74
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475845

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • どのストーリーもほの暗く狂気を帯びていて、どの主人公、登場人物にもなりたくないと切実に感じる、一種のホラーでした。金沢には当分怖くていけないかも。

  • 女ってって思ってしまう話が多いものの、通勤の暇つぶしに。

  • 唯川さんの小説を読むと、女の人はこういう考えを持っているのかとゾッとさせられることが多い。

    この病む月でも特にいやな女、魔女、愛される女はゾッとさせられた。

  • ところどころ世にも奇妙な〜にでてきそうな話みたいで楽しめました。
    私的には雪おんなが好きかな。

  • 泣けた「聖女になる日」自分をみているようで締めつけられて

  • 金沢を舞台にした10編の短編集。
    全て心に病む部分を抱えた女性が主人公です。

    レストランで「いやな女」に会った女性。
    高校時代の同級生であるその「いやな女」と同席していたのは、彼女の知恵の遅れた姉と素敵な男性-。(いやな女)

    同じデザイン事務所で働いていた二人の女性。
    一人は主婦になり、一人はデザイナーとして成功した。
    その成功した女性に、主婦となった女性から、以前彼女に貸していた物が届くようになる。
    その内容はどんどん常識を逸脱していき-。(過去が届く午後)

    人懐っこい笑顔を浮かべる叔母。
    その叔母がやって来てから主人公の周りでは不幸が相次ぐようになる。(魔女)

    どの話も読みやすいです。
    10話の中には、「面白い」と思う話もあり、読んですぐ忘れるものもあり。
    金沢の地名が作中よく出てくるので、なじみがあればより楽しく読めるかも知れません。

  •  金沢でのお話。
     いやな女だと思っていた存在がじつはそうではなくて自分がそんな存在だと吐き捨てられるだとか、一年に一度べつの人間になり切るだとか、死神のような存在が自分の近くに存在するであるとか。
     女性の哀しみや憎らしさやそういったものがないまぜになっている作品。

  • 金沢が舞台なので親しみがわく。

    ・いやな女
    まさか自分がいやな女だったとは、最後まで気付かなかった。

    ・過去が届く午後
    この流れは・・・先が読めたけど最後でやっぱり鳥肌。こわいー

    ・川面を滑る風
    あれね、あいつの子供なんだね。やっぱ女はこわい。鳥肌。
    でも男に悟られないようにするのは優しさなのかな。

    ・愛される女
    ほんとやだ!自分の母親を思い出す・・・しかも子供でループかよ鳥肌。

    ・天女
    一番金沢弁が飛び交ってた。でもこの主人公も男も勝手だよね、こうゆうやつほんといなくならないよね。ばかだよもー、タカシくるわけないじゃん!

    ・夏の少女
    最後の最後に泣いてしまった。女の黒いところばっか書いてきたのに、なんで最後に泣けるの持ってくるんだ。しかも一番実家に近いとこの話だった。娘が待っててくれてる、でもゆっくり逝ってほしい。

    かいつまんで印象強かったのだけ感想書きました。
    女ってほんとこわい。

  • 金沢を舞台にした短編集10話。恐怖小説っぽいものもある。推理小説仕立てのようなものもある。

    題名    初出 
    いやな女 小説すばる
    雪おんな 贅沢な恋人たち(文庫)
    過去が届く午後 小説すばる
    聖女になる日(「南の島へ」改題) 青春と読書
    魔女 小説すばる
    川面を滑る風 小説すばる
    愛されん女 小説すばる
    玻璃の雨降る 小説すばる
    天女 小説すばる
    夏の少女 小説すばる

    夏の少女 は怖い。ちょっとだけ予想できた。
    天女 もひょっとしたら怖い。
    玻璃の雨降る は無念。
    愛される女 は、やっぱり怖い。ただ予想はできた。
    川面を滑る風 は、たぶん主人公が怖い。
    魔女 は、主人公にがんばれと言いたい。
    聖女になる日 ちょっと苦手。
    過去が届く午後 怖いけど、最後のちょっと前で結末が読めた
    雪おんな くやしいだろな。
    いやな女 これは読めなかった。その意味で怖い。

    唯川恵の話で、
    金沢ものは一番。
    29歳ものが2番。
    小説、雑誌ものが3番。

    経験に基づいていると細かい描写に現実味があり、違和感がない。

  • 手放すことにしたんだけど、登録されていなかったので、読んだことあるぞ、の記録のために(2012/10/07)

全74件中 51 - 60件を表示

唯川恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×