谷川俊太郎詩選集 1 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087478310

感想・レビュー・書評

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  • 詩集はあまり読んだ事のある分野ではないけど、これはかなりいい!
    宮沢賢治の詩集が思考や感情が高い水準に昇華されたものとして味わいがあるのに対して、谷川俊太郎は他者にも秘めた共同の感情を刺激し共感を生み出すところがいいのかもしれない。

  • 谷川さんの詩は、言葉が創り得る優しさと愛のかたちそのもの。
    ほんとうに大好き。谷川さんと同じ時代を生きていることが嬉しい。

  • 母お気に入りの谷川俊太郎の詩選集。

    私が詩集をひらくのはなにか答えが欲しいとき。
    めくりながら探す。見つかるまで探す。
    今夜も胸がぎゅっとなって、それからほっとする詩に出会えました。

    これでゆっくり眠りにつける。

  • 本カフェでたまたま手に取る。情けないことをいえば、詩というものに日頃触れていないせいで詩の読み方というか楽しみ方がわからずとまどった。詩ってそんな考えて読むものじゃないとは思いつつも。
    そして僕のように言葉や本としての「整合性」を重視する読み方をした場合、詩集はほとんど暗号表のように消化が難しいものになるということを発見した。
    昔、国語の教科書に詩がでてきたときはこんなことを考えずに、大きな声で朗読して楽しんでいたはずだ。知恵をつけるということは、つまり頭が固くなるということなのかもしれない。
    『私は王となってあなたという領土の
    小川や町はずれのすみずみまで
    あまねく支配したいと願うのだが
    実をいうとまだ地図一枚もってはいない』
    と始まる”嫉妬 五つの感情・その四”という詩がもっともグッときた。よいとかわるいとか共感するとかじゃない。グッときたのである。説明できないのである。だって詩ですからね。

  • えりすぐっただけあって、どれもいい。

    谷川さんのことばひとつに、わたしは無条件で鳥肌が立ってしまうのですが、、、

    特に好きなのは「博物館」と「海」。
    でも他にもたくさん、こころに残ることばたちばかり。

    うたうため うたうため
    私はいつも黙っていたい
    私は詩人でなくなりたい
    私は世界に餓えているから

    (「牧歌」一部抜粋)

    谷川さんの、朗読の声も谷川さんの詩によく馴染んでいた。ことばも、とても谷川さんに馴染んでいて、それでいて谷川さんと対立している。
    ふたりはぶつかりあっている。だからこのひとのことばは、ひびくんだと思う。


    感覚的にしか、とらえられない。
    そんな気がする。

  • 詩人に触れてみる。谷川俊太郎がどうして多き詩人の中で注目されるのか、わかった気がする。中学か小学校かの教科書に乗ってた作品もあり非常に懐かしい

  • 定期的にいろんなものを読んでいるけれど、改めてきちんと読み返そうと思いたち、とりあえず詩選集1。
    冒頭に出てくる「はる」という詩が好きです。
    短いことばのなかに、儚さや切なさが、そしてなにかを安堵させる様なあたたかさが織り込まれているのがいい。
    電車の中で読了。

  • 血の巡り、生の巡り、をわたしは感じました。

  • 谷川俊太郎の詩集に出会ったのは大学一年のときだった。現代詩文庫だったと思うが、余り好きになれなかった。それが五十年の歳月を経て今読み返すと実にいい。プロの詩人の作品とはこういうものをいうのかと思う。谷川先生ごめんなさい。あなたは素晴らしい詩人です。目から鱗の詩ばかりです。

  • 3割くらいの詩は 本当の意味がわかっていないと思うが、平和を望む詩は 心に響いた

    音読しやすくて、宇宙や空から見下ろした映像イメージの詩が多い。空を飛ぶ鳥に 自分を重ねているように見える

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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