- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087478440
感想・レビュー・書評
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この生き方は私には出来ない。
「地球交響曲」はいい映画だと思う。
人間も自然の一部だ。地球の一部だ。かつて私たちは自然と共存し、多くの恩恵を受けていた。今もそうだ。自然を組み敷いて利用しようとすれば多くの物を失う。
外食にあたったらしい。全身痒くてたまらない。
母の手で、エネルギーを込めて握られる塩おむすびほど美味しいものはない。塩加減の絶妙さは単純な料理ほど、光る。
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佐藤初女さんのこと、「森のイスキア」のことは、20年ほど前、「地球交響曲」で知って心に残っていた。今年お亡くなりになったと聞き、気になって本書を手に取る。この方の人生、「森のイスキア」の生まれた経緯などがよくわかった。
奉仕に生きるというのはなんという素晴らしい生き方だろうと思う。わたしなんかには難しいけれど、ほんの少しでもまねできたらなあ。 -
雑誌でお見かけして、ずっと気になっていたので読んだ。
おにぎりを握ったり、すりこぎを使ったりする姿が印象的だったけど、それは初女さんの本質の一部分でしかないことが本を読んで分かった。
彼女の心の中心には神様がいる。
神様の求めるままに生きることが、困っている人に寄り添うこと、料理に心を込めること、全ての行為に繋がっているんだな、と思った。
初女さんの生き方は素晴らしく、私もこう生きたいと思った。
ただ、塩分の話やおにぎりを宅配便で送った話が今の常識とは違うな、と思ったのが気になった。 -
カトリック信仰を根っこに、助けを求めてたずねてくるだれにでも、食事をさしだし、話に耳を傾け、居場所を提供して寄り添う活動を長きにわたって実践してきた佐藤初女さんの自伝エッセイ。
思い出されるのはスープでおなじみの辰巳芳子さん。病を得て思うにまかせぬ若い日を過ごしたこと、食を通じてその栄養以上の力を食べる人に与えているところなど、共通点が多い気がする。
信仰が理解できないとちょっとついていけない部分もあるが、示唆に富むエピソードにあふれている。新味はないけれど、毎日のお料理や行動のひとつひとつをていねいに、と改めて背筋を伸ばしたくなる。 -
食べ物に命を吹き込む というのではなく 食材の命を 生きていた時のまま 大事に扱っている様子で、
心の傷ついた人たちが、彼女の料理やおむすびを食べているうちに、癒されていく というのが なるほどと腑に落ちました。
当たり前なことを いろいろなことをハッ と気づかされ 胸を衝かれた本ででもありました。 -
この著者のことも、「森のイスキア」という施設のことも、『地球交響曲 第二番』という映画のことも、何も知らずに、なぜか2007年のナツイチで買った本。
極度の面倒くさがりの私には耳が痛くてなかなか読み進められなかったが、今になってようやく手がのびた。
佐藤初女さんの自伝。写真豊富。
喀血をともなう大病に年の差婚など、なかなかハードな人生。でもだからこそ人に寄り添える。
食べることは、体にはもちろん、心にも大切なこと。空腹を満たすだけの食事ではなくて、ちゃんと意識的に心を満たす食事をも心がけていきたい。
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2014.10.24 逗子への行き帰りで読み終えた。読みたいと思っていたがなかなか機会もなく。たまたま貸してくださった方がいて。カトリックの方だが、やはり信仰というものは素晴らしいと思う。プロテスタントと違って、信仰を前に出さない感じと、みことばの解釈が自分なり?とか思ってしまうとこはもあるのだが(貧しい人は幸いです。のところ。なぜなら、があとにあるのに、そこには触れないし...)でも、奉仕に関する考え方とか、司祭様も素晴らしい方だとわかるし、神様を伝えたいというより、生き方なのだなと、思う。そこが違うのかな?
でも素晴らしくて、調べたら講演があるというので、早速申し込んだ。楽しみだ。 -
病気を患い、17年間闘病する経験から、「食べる」事の尊さを伝えている。食べること、食事を共にすることによって心も体も元気になる、日々の生活を大切に過ごすことのを教えてくれた一冊。うめぼしおにぎりって素晴らしい!
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与えられている生を生きるということ、生かされているということ。
押しつけがましくなく、しみじみと自分の生き方を振り返させられます。
丁寧に日々を生きることに、深く憧れます。