- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087507683
感想・レビュー・書評
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そんなバカな!?っていう展開が続く、一つの毒薬をめぐるミステリー。
毒薬に関わった人間はみんな不幸になっていくというのに、開発した本人と、人の手にわたることを阻止しようとする直子は割と幸せに暮らしているという、、、、
話の内容としては読みやすく、どんどん毒薬の持ち主が変わっていくので頭の中で整理しながら読むのが面白かった。ただ、あまりに突然終わってしまったな、、、という感じはある。
毒薬の特性の変化についても納得できるとは言えない。 -
オムニバス形式だけど、「毒」でそれぞれが繋がってゆく作品です。
大前提として「毒」の設定が面白く、一度は考えたことのあるであろう夢の「毒」。
それに翻弄される人たちも多種多様で良かったです。
最後にやや物足りなさを感じましたが、私の読解力が乏しいのかもしれません。。 -
すらすら読める。完全犯罪を可能にした、もの。毒。人を殺す者と、殺さない者の境界線はなにか。他人の命を絶ってはならないという常識は、自らの人生、また家族の人生を壊してはならないという制御からくるものなのか。グッと熱くなる展開は無かったものの、あっという間の読了だった。面白い。
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この毒々しいまでのショッキングピンクのカバーよ…
普段あまり読まないミステリーを読んでみた。
短編4篇がリレー式でつながっていく物語でとにかく読みやすく、一気に読了。
毒薬の恐ろしさよりも、毒薬を手にした登場人物たちの
底無しの憎悪のほうが怖いの、あるあるだな…
初版1984年で時代を感じる表現はあるものの、今読んでもストーリー的にとても面白いのはすごいなと思った。 -
ミステリーは何冊か読んでるけど、恥ずかしながら赤川次郎は一冊も呼んだ事無かったなと思い購入。
下世話なバラエティで見た事があるけど、実際こういう毒ってあるらしいですね。どうなるんだ…と思ってたら、意外にファンタジーでした。女は逞しい。 -
毒薬が人の手を渡り歩いていく連作であるところがおもしろかった。
完全犯罪を成立させられる毒があったとしたら、人はこんなにも短絡的に毒を使用するのだろうか?
その結果訪れる各編のオチも、また人間の滑稽さを感じさせるものだった。