ホテルローヤル

著者 :
  • 集英社
3.07
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本棚登録 : 5111
感想 : 827
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087714920

感想・レビュー・書評

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  • 現在から過去に遡って書かれていくので読み終わった後に点と線が繋がる感じになって面白い。実はまだ気づいていない関係がありそうで読み直しが必要になるかも。個人的には読了後の気分がスカッとしないので星3つ

  • ひとつひとつは短い時間を切り取った短編だけれど、全てを読むとホテルの始まりから終わった後までがつながる、不思議な感じ。話の順番がとても印象深い。
    1.廃墟
    2.創業者の死
    3.閉店
    4.最盛期
    5.心中前
    6.掃除婦
    7.開店前
    過去に遡っていく。
    忘れてしまいそうな物語だけれど、ドキュメンタリー番組を見たような、そんな感じ。

  • 映画化で再読
    時系列がバラバラたが、映画はどんな感じにしたのか気になる

  • 再読。
    ホテルローヤルというラブホテルに関わった人達の短編集。
    時系列が過去に向かっていき、未来を知っている分、辛く悲しい気持ちが沸き起こってくる。
    全体的に湿り気のある哀愁ただよう話。
    一度目読んだ時には救いようがないと思ってあまり好きではない本だったのに、内容はずっと残っていて、また読みたくなって読み返してみた。
    やっぱり好きなテイストではない。なのに何故だろう。ずっしりと心に残る。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99503261

  • 資料ID:98130764
    請求記号:913.6||S
    配置場所:普通図書(映像化コーナー)
    (※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)

  • ホテルローヤルを舞台に、様々な人達を題材にした連作短編小説。
    逆順で物語が進むのも特徴的で、既に廃墟となったホテルローヤルを舞台に挫折を言い訳にするカップルの物語が始まる。
    そして中でも、印象的だったのが
    せんせぇ
    本作品中唯一救いの無い話だ。
    恩師と妻に裏切られた教師、家族に捨てられた女子高生。
    彼等の結末が、遠因としてホテルローヤルは衰退していく。
    最後は、ホテルローヤルがどうやって建設されるに至ったか、元を辿れば愛に満ちていた。

  • ホテルローヤルを取り巻く人々の短編が時間の枠を越えて繋がって一つの話を成している。最初が最後で、最後が最初ってのも考えた上での構成だろうし、面白いっちゃあ、面白いんだけど、だんだん、一話目の何処に向かうんだろう感が薄れていくのが残念。

  • 誰も救われない虚無感ある桜木さん特有のストーリー。怠惰していくような感覚にとらわれるがそれがクセになる。

  • 何処かで話題の本ということで読んでみた。ラブホテルのホテルローヤルに関連する人間模様。現在過去未来が各々の物語で行き来する。男女、家族などの人間模様が心の何処かに突き刺さる一冊。

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著者プロフィール

一九六五年釧路市生まれ。
裁判所職員を経て、二〇〇二年『雪虫』で第82回オール読物新人賞受賞。
著書に『風葬』(文藝春秋)、『氷平原』(文藝春秋)、『凍原』(小学館)、『恋肌』(角川書店)がある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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