- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087716566
感想・レビュー・書評
-
ナラタージュから10年、大人になった島本理生がまた心に残る作品を書いてくれた。
最初は正直、主人公の比紗也にも真田にも共感を覚えず、ただひたすら如月神父の苦悩に思いを寄せて読んでいた。
脳内から聞こえてくる、そそのかすような「あいつ」の声。疎ましく思っていたその声は、結局もう一人の自分の声だった。如月の葛藤。神父としての自尊心。そして、真の献身とは。
本当に大事な人を失くした心の穴がふさがることはないと気づいたとき、当初共感を覚えなかった主人公の心情にも寄り添うことができ、物語は希望のラストを迎える。
「人間に対する希望を失くすことが、一番の絶望でしょう」藤野シスターが比紗也にかけた言葉を、自分にかけられた言葉のようにずっと反芻している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
愛されたいにゃ。
-
後半どんどん面白くなった
-
だれかを信じたい縋りたい愛してほしい
けど、過去に傷ついてばっかりだったから、怖い。
すごく共感した。
幸せをあきらめなかったら、きっといいことがある。 -
なんだか掴みどころのない話だった…。
-
この方のセックス描写好きだな。
いささか少女マンガ的だが読ませる。函館行きたい。
ただ、キリスト教は題材としてちょっと荷が重かったんじゃないか?と感じた。なんかうすっぺらいというか。ただ修道院に逃げ込んだだけにすればよかったのにとちょっと思った。 -
2021.08.28