マルコの夢

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 197
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087747881

感想・レビュー・書評

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  • 魅力的なキノコに魅せられた男たち。

    この幻のキノコ、マルコ。
    どんな味がするんだろう?

    面白かったなぁーー。
    お縫い子テルミーも面白かったけど、マルコもね。
    何かによって導かれ、自分のやりがいを見つけ出す。
    「さだめ」ってもんはあるのね。
    自分にしか出来ない事ってあるのね。

    あたしには「さだめ」あるのかな?
    あたしにか出来ない事ってあるのかな??

  • 高校の頃に出会った、はじめて読んだ栗田有起さんの本。マルコというキノコに魅入られてしまった、ある青年のお話。
    この「マルコの夢」と「ドローセルマイアーの人形劇場」を読めば、だいたいにおいて、最近のわたしの気に入る世界観のひとつの側面は把握できるのじゃないかと思う。これがすべてではないけれど、この要素は外せない。日常にひそむ狂気。知らぬ間にとらわれてしまう何か。融合の心地よさと、危うさ。いろんなものが混然一体となって、もやりとしたまま、それでも確かにそこに在る。一歩踏み外せばすぐに、それらに魅入られとらわれてしまう。しかしそれは、本当に「踏み外し」た結果なのか。
    恐らく寄生性に由来するのであろう、キノコのもつ妖しい魅力とでもいうべきものと、うまくむすびつけて描いているなぁと思う。わたし自身はキノコが苦手だけれど、それもきっと、この誘惑力ゆえのものなのだろう。この本を読んでつくづく納得。だからといって、身構えてしまうのに変わりはないのだけれど。

  • 「未来を思う力は、人間とキノコにだけ与えられた神の託宣だ。未来はつねに、我々の身のうちに在る。想像されないものは、存在しない。想像されるものは、存在する。過去と未来は現在だ。すべては、今、思い出されている。この瞬間が、すべてだ。」

    「マルコ」というキノコを求めて旅する僕、、旅する?
    特に何も考えずに手に取った本。
    最初は青春系のお話かと思いきや、ファンタジー!?
    また違った世界にこんにちは。
    さらりと読めて、後には・・・・・・・残りづらいかなぁ。
    ふぅーーん、というのが読後の感想でござる。

    【6/24読了・初読・市立図書館】

  • これどうなんだろう…。

    久々にすごい拍子抜け本をひいてしまった気がするんだけど…。
    最初から最後まできのこきのこなのはいいとして…うーん。

  • これは今まで読んだ栗田さんとはちょっと系統が違う気がしました。
    男の子が主人公だからかな?いや、そんなことはないはず。abareーdaicoだってそうだもんね。

    これはきのこが嫌いな人が読んだら発狂するでしょうね(笑)
    なんか最後のほうが展開が思いもよらないほうに行ったのでびっくりしました。
    不思議なお話だなぁ〜と思いました。

  • もしかしてホラーだったの?

  •  シュールだった。シュール全開。栗田有起だ!という、期待が大きすぎた分、私のストライクゾーンからは外れてしまった。残念。

  • 日本で就職がまったく決まらず、姉夫婦に誘われてパリでの仕事を手伝うために渡仏した一馬は、ひょんなことから三ツ星レストランで「きのこ係」として働くことになる。
    一馬がきのこに翻弄され、導かれる不思議な物語だ。
    舞台はフランスと日本であるというのに、全然違うパラレルな世界であるかのように感じる。
    見ず知らずの女性にサインをもらうことを趣味にしている男、自分の眼鏡にヒビをいかに美しく入れるかに細心の注意を払っている男など、妙な登場人物が当たり前のようにさらりと登場し、どことなく人を食ったような奇妙な印象を受ける。

  • 途中まで普通のレストランで働く主人公の話かと思ってたら、ちょっと予想に反したストーリーでした。
    栗田さんの本はこれで3冊目。ハミザベスはあまり好きではなかったけど、オテルモルの独特の世界観がわりと好き。
    マルコの夢も不思議な雰囲気があって、独特の世界観を持っていて、不思議な感じだった。
    ストーリーの奥に隠れたメッセージはなんだろう、作者は何を言いたかったんだろうかと思考を巡らせてみた。

  • 摩訶不思議であり荒唐無稽。
    それでも、一旦世界に入り込んでしまえば問題は無い。
    ファンタジックな世界観にアレルギーが無ければ楽しめる作品。

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著者プロフィール

直木賞を受賞した恋愛文学の旗手から、早熟の天才少女作家まで。いま、もっとも切実な恋を描く6人の女性。

「2008年 『コイノカオリ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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