アサギロ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 小学館
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091221063

作品紹介・あらすじ

ヒラマツ・ミノルが放つ新選組! 堂々始動!!

無垢な少年は、幕末最強の“狼”となる。
幕末-- “浅葱”色の羽織を身にまとい京都の街を駆け抜けて、
人々から“狼”と恐れられた…………新選組!!!!

時はさかのぼり、江戸ーーー
のちに沖田総司となる惣次郎、12歳は、
その「強さ」を持て余しながら、
少年時代を過ごしていたが……一転…!?

鬼才ヒラマツ・ミツルが斬りつける
堂々!!! 新選組ストーリー、始動!!


【編集担当からのおすすめ情報】
『アグネス仮面』などで知られる、
迫力の絵師、ヒラマツ・ミノル!
自身初となる少年誌での連載は、
新選組ストーリーの新たな決定版に!

感想・レビュー・書評

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  • 新選組オタクなので読んでみる。

    主人公は沖田総司。実際の沖田家文書にある「剣を学ぶに異才あり。わずか十二歳にて、奥州白河藩の阿部家指南番と立ち会い、勝ちをえる。」という一文を膨らませたのが1巻の内容。

    立ち会い相手の村上という人物を設定、彼の背景や、沖田少年との戦いに敗北したあとの葛藤など、沖田よりむしろこちらに感情移入して読んでしまった。

    村上は切腹することになり、その介錯を沖田に頼むが、作法を知らない沖田少年は村上が刀を突きたてる前に首を落としてしまいその罪に問われて拷問を受け…。

    本書での沖田総司は無邪気な天才少年であると同時に、感情のありかが人とズレている怪物めいたところがあり(そういう沖田像はこれまでにもあった)、さらに沖田だけでなく彼の師匠である近藤勇も、これもはや狂人では?という得体の知れない怪物感があり…。

    沖田の姉夫婦などコミカルな要素もあるけれど、全体的には青年誌連載らしい暴力描写や残酷さもあり、ちょっと怖いけど、もう少し読んでみよう。

  • #本
    主人公・沖田総司をはじめ、歴史に名を残す「普通でない人」たちを、リアルな人間として描いているところが面白い。
    といっても、そのリアルは「自分と同じ」という等身大の共感に基づくものではなく、「この時代のこういう奴は、こういう時こんな風に反応するのか」という異質な人間の中身を間近で観察している感じだ。

    作者の作品は昔「アグネス仮面」を読んだことがある。幕末といいプロレスといい、豪快な変人が闊歩する、雑多で奇妙でおおらかな世界が作風に合うのかもしれない。

  • この物語は、沖田総司(惣次郎)12歳、白河藩の剣術指南と立ち会い、勝ちを収めた、というエピソードから始まる。

    総司主役で12歳!江戸の試衛館時代の話からスタート!
    これだけで心躍る設定ですぐさま買い求めたんだけど、実際に読んでみたらこれがまた面白い!

    青年誌っぽい絵柄で人を選ぶ、というような評を見かけたけれど、なんの、うまいし迫力もあるし、何より人物が活き活きしている。
    沖田少年の表情がいいよね。子どもらしくて、喜怒哀楽のはっきりでる顔。

    従来の沖田のイメージで読むと違うかも、というような評も見かけたような。
    たしかに儚い系や美少年系を期待すると違うかもしれないけど、「生意気盛りの明るい天才少年」というこの漫画の沖田像もすごくいい。
    変に達観していないというか、傲慢だったり天狗になってたりするのが、ちゃんと子供らしくて。

    それに、そんなに従来のイメージと離れている気もしないな。あんまり物を深く考えない(=感覚的な)たちの沖田ってけっこう見かけるよね(笑)。
    剣は天才的なのに、性格が未熟で発展途上なのが、読んでてとてもおもしろいし、先が気になる。
    十分、“かわいい”沖田総司だと思う。

    ただ、まだ重要キャラが近藤勇しか出てこないのと、切腹&介錯のシーンや拷問のシーンがリアルで、ちょっとでもグロいのがダメなひとは厳しいかも。
    2巻以降は、なじみのキャラも出てくるし、話的にもとっつきやすくなっている気がする。
    1巻と2巻両方(土方ファンなら3巻まで)同時に買うことをおすすめします(笑)。

  • 新選組一番隊組長沖田総司。その少年時代から物語は始まります。
    剣の才能に恵まれ、白河藩の御前試合に臨んだ沖田少年に待ち受けていたものは…

    表紙の純朴な少年が、どうあって壬生狼の一員になっていくのか。彼の短い人生、剣の道、武士道、殺し合い、どういう成長をしていくのか、ですね。

    林太郎・みつ夫婦がよい。お調子者の林太郎とかかあ天下のみつ。
    調子乗って、京都へ行っちゃうんだよなぁ。新徴組加入のいきさつはどうなるんだろ?勢い余って引くにひけず、って形かなぁ?

  • 新撰組 沖田総司が主人公!やっぱり幕末は熱いね!

  • 沖田総司が主役の新撰組モノ。幹部達が意外な感じで出てくるしバトルも迫力あるので面白い。

  • 新撰組/時代劇
    17.09.28 16巻up

    1-16巻 続

  • ~8巻
    新撰組の話としては新鮮。
    有名な話がまだまだなので今後が楽しみ

  • 7巻まで読み終わる。

    沖田総司を主人公にした新撰組マンガ。美形の天才剣士(労咳持ち)という属性持ちの沖田総司は、その反面、土方歳三や近藤勇と比べて、あんまりエピソードというエピソードがないんだよねぇ。なので、脇役としては見栄えがいいけれども、主役としてはちょっと荷が重いような気がする……と思っていたのだけれど、ちゃんと物語が成り立っているところは、作者の力量によるところか。


    というよりも、新撰組マンガが出続けた結果、ある程度の要点の押さえどころが作り手にも周知されつつある……ということかもしれない。あと、「有名藩士や志士がどんなキャラで出てくるのか~」という見所もあるし。このマンガの場合は史実にも沿っているし、これまでの作品から継承しているフィクションとしての新撰組にも目配せしてる。このバランス感覚は特筆されるものがある。


    絵や雰囲気は、井上雄彦と岩明均の良いところを合わせた感じ。主人公の沖田総司はまんま岩明キャラだよねぇ。で、その他が井上キャラっぽい。『バガボンド』や『ヒストリエ』でも観られる、「刃物が当たると死ぬ(切断される)」という描写も受け継いでいると思う。反面、人物の書き分けができていないような気がする。特に、山南とか永倉とか。一枚絵で描くと違うんだけれど、ちょっとしたコマ(面を被っているところとか)では、誰が誰だか分からん場合が多い。


    ちょっと面白いと思うのは、新撰組の中核を成す近藤勇と土方歳三が、試衛館時代を描いている序盤でも、あまり表に出てこないというところ。近藤勇がそうなのは他の作品でもままあるのだけれども、土方が石田散薬を売り歩いている薬屋から脱皮していないのは珍しい。


    久々に続きが気になる漫画だった。

  • 新撰組の沖田総司を主人公にした剣術漫画。
    剣術の神童、沖田少年が御前試合で勝利するところから物語が始まる。
    極真っ当な正統派の時代剣術漫画で、雰囲気的には井上雄彦のバガボンドに近いかな。
    画力と構成力が高いので非常に読みやすいし、読んでいて面白かった。

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ヒラマツ・ミノルの作品

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