終末のラフター (少年サンデーコミックススペシャル)

  • 小学館
4.09
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本棚登録 : 723
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091242822

作品紹介・あらすじ

田辺イエロウ最新作!!

大ヒット作田辺イエロウ最新作。終末を迎えた世界に舞い降りた一人の男。悪魔と呼ばれるこの男はこの世で何を成すのか!?

【編集担当からのおすすめ情報】
サンデー掲載時の内容に加え、新たな描き下ろしページも満載です!!

感想・レビュー・書評

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  • 怖いけど面白い!
    続きが読みたいなぁ…。

    不老不死の「悪魔」に怯えて暮らす町の人達の前に、「悪魔」を葬ってやると言う別の「悪魔」が現れる。
    どちらの「悪魔」が勝つのか。
    「悪魔」と可愛い妹の関係は?

    すごい緊張感。
    終始、ドキドキしっぱなし。
    「悪魔」よりも憎しみにとらわれた人間の方が怖いくらいだった。

    悪魔の欠片が一つになった時何が起こるのか。
    怖いけど、知りたい。

  • かー、いいんだよねこの漫画。さすが田辺先生、エグさがあちこちに散らばっている上で、キャラクターが愛おしい。

  • 確かにあの使徒みたいなデカイやつのインパクトは強烈なので、偏見や先入観が生まれてしまうのだろうなあ。人間って弱い生き物だ。ハルがあの体型で16歳なのは、悪魔だから??

  • 悪魔に喰われて人類が滅亡に瀕し、一度は終末を迎えた黄昏の世界を旅するふたり。
    謎多き青年と幼い妹。二人が背負う過酷な運命とは……

    感想から言うと、非常に面白かった。
    一冊完結だが、重厚な読み応えと世界観にどっぷり浸れた満足感を体験できる。
    荒廃した世界、荒んだ人心。
    悪魔の欠片を身に宿し望まぬ不老不死の能力を得たばかりに迫害される悪魔憑き達と、ダークファンタジー好きな読者の心をがっちり掴む魅力的な要素が揃っている。
    自身も悪魔憑きでありながら悪魔狩りを生業とする主人公はニヒルでドライな皮肉屋、現実主義でシニカルな価値観の持ち主。
    真っ直ぐでわかりやすい、少年誌の王道を行く前作の主人公とは対照的なキャラ造型。彼の旅の伴であり手厚く庇護される妹は至って無邪気で天真爛漫、ユーモアたっぷりに描かれる掛け合いは微笑ましく心温まる。
    一方、否だからこそ、彼ら兄妹が置かれた状況の非情さや境遇の苛酷さ、行く先々で向けられる偏見の眼差しや無理解な差別に胸が痛む。
    一応はバトル物として悪魔憑きvs悪魔狩りの構図が提示されるが、この漫画のテーマは寧ろ善良で平凡な人々が抱く業や悪意、それらが齎す因果応報の摂理。
    決して派手さはないが絵は非常に端正、教会の礼拝堂の描写など計算し尽くされたシンメトリーの緻密さに息を呑む。
    苦悩や葛藤など負の側面を容赦なく抉る人間臭い表情も上手い。

    白眉はやはり終盤の見開き。

    主人公が見事悪役を演じきって啖呵を切るシーンは何度読んでもぞくぞくする。
    その後にもう一つ見開きが用意されているのだが、人々によって悪魔にされた男の真実を伝え、魂すらも浄化していくような情景に涙がでた。

    絶望の中に瞬く一握りの希望。
    あたかもそれは深海に射す一条の光の如く、はてしない道行きを照らし続ける。

    ぜひ連載化してほしい。
    ただ週刊誌でこのクオリティを保ち続けるのは大変だし、テーマ的にももう少し上の世代の方が合いそうなので、ゲッサンあたりで読んでみたいと思った。

  • 世界の終わりで笑うもの。

    終わりを娯楽として笑うもの。
    終わりでも明日への希望を忘れず笑うもの。
    終わりの瞬間まで誰かを護るために笑うもの。

    終末に向かう世界を生き抜く兄妹の話。

  • この人こんなの書いてたっけ。
    birdmenの前に描いてたような気もする、ってくらい連載の記憶ないけど、面白かった。

    設定のどんでん返し感が良い。
    もっと読みたいってところで終わってるけど、きっと少年誌としては暗いとなったんだろうな…

  • 1巻まで所持

  • こういう感じ好きです。どうしようも出来ない運命を
    諦めることのない主人公。まだ、目は死んでないよね。
    続きがあったら、ぜひ読みたいです。
    恋をしたら?相手が悪魔だったら?いろいろ想像してしまします。

  • 田辺イエロウ先生の漫画は結界師からずっと好きで読んでいますが、この漫画も大好きな作品です。一巻完結という短い内容ですが、それが逆によかったとも思いました。多くの人に読んでもらいたいです。

  • 結界師の田辺イエロウさんが書いた一巻完結の漫画。ちょっと暗めかな。
    読み終わってみて、「え!?まさかの一巻完結なの!?」とびっくり。
    読みながら説明長いな〜読めないよ〜なんて思ったけれど、一巻なら納得。笑
    内容としては展開はありがちのように感じたけれど、設定は好みで、魅せ方はさすが田辺さん〜〜!!って感じた。
    一巻完結じゃなかったらめっちゃ面白い田辺ワールドになるだろなって思った。

  • 第1〜5(最終)話+Extra収録。忘れ去られた預言のとおり、突如この地に現れた101の口を持つ白い悪魔。それによって世界の7割の人口が食われ失われたらしい。その″暗黒の午後″から7日間の死闘の末、人々は白い悪魔を倒すが、次は″悪魔の口″を持つ不死者が世界各地に姿を現した。悪魔と呼ばれる彼等はいったい何者なのか──。
    表紙と兄妹2人が主人公という設定に惹かれるとともに、読友さんにお借りし読了。不本意に悪魔になってしまった人たち、壁井ユカコさんの『キーリ』の不死人と重ねてしまいます。兄はたった一人の家族である妹を守るため、何にだってなるという思いは良いですね〜。私得設定。ただ、この調子で101の悪魔の口を集めたら、再び世界に奴が現れるってことだよね……。自我を失いあの姿になるハルを想像しアンハッピーエンドになりそうでつらい。あと兄は妹より先に死にそうなのも同様の思いです……。

  • おもしれええええええ!! 底に漂うものにゾクゾクした。やはり田辺イエロウさんの漫画は良い…

  • 世界に闇が訪れ、滅びを迎えた時代。
    人々に憎まれながらも生きる“悪魔”と呼ばれる者達がいた。
    彼らがこの世界にもたらすのは、希望か絶望かーー。
    街に訪れた“二人の悪魔”を巡り、終末への物語は加速していく!

    表紙とタイトルに惹かれて購入。
    少年誌にありがちな世界観だったけど、まさか一冊完結とは思わなかった。
    悪魔として恐れられている少年と、その妹の二人旅。
    途中までは何も気にせず読んでたので、オチで「ああなるほど」と思った。妹マジで女優だな、あと実年齢にびっくり。
    白い悪魔の災害のシーンはなかなかすごかった。モンスターデザインとしては結構怖い。
    まだ普通に続けられる感じだっただけに、ここで終わったのは残念。

  • 濃い。何十巻でも引っ張れそうな世界観を惜しげもなく1冊で。作者は描き切っているのだろうか、そうでないならぜひ続編を。

  • 一巻完結ということだが、濃い。
    こう、胸にくる。なんかモヤッと。
    結界師はなんかバトルは悪くなかったけど、盛り上がりきれないとこあったけど、今回のはバトルとかではなく、精神面というか、心の話。みたいな。

  • 世界は悪魔の口を持つ不死者である“悪魔”を恐れていた。
    そんな中、“悪魔”に悩み苦しむある町に女の子を連れた一人の男が現れる。

    「俺と契約するかい?」

    “悪魔”を葬るというその男の左頬には同じく“悪魔の口”が…。
    『結界師』よりダーク要素を全面に出した作品。
    ところどころに可愛かったり(ハル、キュート!)少しコミカルなところはあるのがやっぱり好き。
    戦闘シーンもかっこいい。

    恐ろしい悪魔に身内を、知人を殺され、立ち向かう力を持たない人間はただただ恐怖し、憎しみばかり募る。
    もう、ドロドロ。
    勿論、主人公のルカのことも皆信用していない。
    彼も“悪魔の口”を持っているから。

    最後はどちらが真の“人間”なのか“悪魔”なのか分からなくなってくる。
    切ない。苦しい。

    ハルの笑顔にルカと同じように救われる。

    1冊で終わっているからこそ活きるラストかもしれないけれど、続きを読みたい、2人のこれからを見届けたい、そう思える作品。

  • 何故、この巻で。たった一巻で終わらせてしまったのか。
    勿体無い。本当に。


    一度は滅びを迎えた世界。
    残った残骸のような世界には、人のカタチでありながら悪魔と忌み嫌われた者たち姿。
    『悪魔の口』を所有、烙印のように刻み込まれた者たち。

    彼らの存在意義は?
    彼らに対して周囲の者たちの目は?

    この物語は、悪魔に怯えた街に『悪魔の口』をもった者が訪れるところから始まる。

    彼らの行く末は?

    終末。全てが揃う時。
    終わりへ向かう先に何があるのか?

    滅びに触れ、悪魔の残骸と終末の物語のダークファンタジー。


    確かに、一本筋がビシッと通っている。
    しかし、これだけの素晴らしい設定や展開があるのだからもっと読ませて頂きたかった。

    惜しいが、それでも言えることはこの作品は面白い!!

    オチは嫌いではないが、ここで物語が終わってしまうことにまだ納得できない、というか昇華できていないので-1でこの評価。

    …別のかたちでも良いから、連載を期待したい。

  • 田辺氏短編集 結界師の和的イメージ、物語からがらりと変わる 兄が偽りで、妹が悪魔 魅せ方が好み

  • 田辺さんをずっと読んでみたくて手を出した短編。
    めっちゃうめえええ!!絵はもともと綺麗だけど構図とか見せ方とか、めっちゃうまいやん!なにこれ私なんでずっと読んでなかったん!が最初の感想。短期ってのがもったいないくらい良い作品。
    ルカの抱える色々が切ない。ハルが妹と言って通じる時間がないのか自分が生きてる時間はハルに比べて全くないという意味なのか、なんかもう…もっと色々あるんだろうな…。

  • 一冊に収まる短編だというのに濃い!主人公のルカって結構セリフが説教臭いかなって感じがするんですが、それがなんか癖になるというか、メモして壁に貼っておきたいくらい心を抉る言葉が多くて、響きました。やっぱ好きだなー、イエロウ先生!ハルが16歳…。いや、かわいいけども!

  • 一巻完結。複雑すぎる設定についてこれなかった。
    文字も多めで少年向けではなく青年向けだなーっと。

    最後に主人公が町の人達に言う台詞は良い。
    「恐怖?恐怖は俺のもんじゃない。あんたの持ち物だ。目を背けて心に鍵をかけている間に、勝手に大きくなるんだぜ。」

  • 「結界師」は途中で読み止めてしまったけど・・・

    こんなに絵が上手だったっけ?
    壮大なテーマが似合う画風だー。
    主人公はちょっとナルトっぽいルックス。
    1冊のうちに大展開を見せてくれたのでとても充実した内容でした。笑顔がとても胸に迫る。
    続きでるよね?

  • なんとなく目に付いてなんとなく買っちゃったんですが買って良かったです♫イエロウさんの他の作品も読んでみたくなりました。

  •  お、おもしれぇ。こんな良い設定を一巻完結にしちゃうなんて贅沢な。

  •  結界師から久しぶりの連載もの!短期だけど楽しみにしてました。
     ルカの心の内が複雑で、もう少し読んでみたいという気持ちになります。でも物語の仕掛け的に長い連載にするにはテーマが重いかな。

  •  短期集中だったのか、この一巻で終わりぽい終わりかたです。続くんでしょうか。
     『悪魔』に取りつかれた人間と、その『悪魔』を喰らう取りつかれた人間と、普通の人間と、三種類いる世界。
     主人公はその『悪魔』を喰らい、報酬を得るために旅をしている存在。小さな妹と一緒に。
     今日も今日とて町を巡り『悪魔』に困る町を探しだして交換条件を突き出す。
     絵がきれいです。サクサク進みます。

  • 話が、静かながら、丁寧に描かれているので、
    じわじわとくる物があります。
     後、要所要所の光と影の表現がツボです。

  • 表紙のイラストのきれいさに惹かれて購入。
    内容も充実していて、絵もきれいで満足。

  • 短期集中連載だったけど、この物語世界で長編として連載をしてもらいたいですね。まだ序章でこの世界の物語はまだまだこれから楽しめそうなので、是非習慣がダメなら月刊誌でも良いので連載をスタートしてもらいたいです

  • タグの「世界観・ストーリー構成・絵柄・全てにおいて好みでした」をココでも言いたいと思う。どストライクでした。
    続きが見たい気もするけれど、一冊でとてもしっかり纏まっていて、読後感もすっきりしているので一冊完結でいいかもしれない。多少ストーリーがテンプレで、先が何となく読めてしまったのがちょい残念。
    短編はあまり買わないのだけれど、買って良かった。

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