編集王: あしたのジョー (1) (BIG SPIRITS COMICS)
- 小学館 (1994年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091834218
感想・レビュー・書評
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#本
網膜剥離によりボクサーとしての道を絶たれた主人公カンパチ。漫画編集部のアルバイトとして新たな人生を歩むことになるが、元々「あしたのジョー」に憧れてボクサーになるほど純粋に漫画が好きなカンパチにとって、漫画業界は夢からは程遠い伏魔殿だった・・・。
舞台となる時代は漫画の黄金期。かつて一時代を築いた文学を大きく引き離し、漫画が出版社を支える一大産業となった熱い時代だ。
にもかかわらず、すでに「文学を越えて漫画が台頭したが、また漫画もそう遠くない未来何かに越えられていってしまう」といった趣旨の台詞があり、「流行」という水モノをあつかう業界のシビアな無常観を感じた。
いいものが売れるとは限らない、いい人が成功するとは限らない、成功が作家を幸福にするとは限らない・・・残酷な才能と流行の世界で門外漢ゆえに真っ直ぐにぶつかっていけるカンパチに勇気付けられる。
後半ややテーマが漫画から離れがちだったのが残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
熱いハートのぶつかり合い。良い! 良いぞぉー!
この漫画が大好きだった、大学の後輩のことを思い出した。同じ音楽サークルに入ってきた彼は、酒を飲むとよくフルチンになって、『編集王』の話をしていたっけなあ。
薄暗い部室で、映画の話、ゲームの話、いろんな話をしたけど、やっぱり熱いものを持っている人の話していたことって、年月を経て会わなくなっても、昨日のことのように思い出すものだ。
まあ、そういう思い出を本人に言うと、「俺そんなこと言いましたっけ?」となることのほうが多かったりするんだけど。
全巻セットで大人買いしたので、僕もフルチンになって読破しよう。シラフで。 -
土田世紀死んじゃったな〜
ということで改めて読み返した本。
あの頃はまだマンガ産業も盛り上がってて、かなりイケイケなところに隔世の感あり。
もう20年弱経つのだから当然ではあるのだが。
ソーシャルゲームも、そうやって振り返る日がくるんでしょうな。いずれは。
連載時はマンボ好塚のエピソードが印象的だったけれど、今回いちばん心に刺さったのは明治編。プロデュースとかエロとか。売れるってなんなん?みたいなとこがタイムリー。
というかそのあと急速につまらなくなっていく。イノケンのエピソードは噴飯モノだし、買収とかもシラケる。
とはいえ全体的には面白いし、ボリュームもちょうどいい感じ。
10年寝かしてまた読もう。 -
土田世紀が死んだ
カンパチを書いた人が死んだのだ
寂しいのぅ -
土田世紀が90年代にスピリッツで書いていた漫画の漫画、編集王。
土田世紀急逝に伴いレビュー。
とにかく熱い。大事なとこで1ページどーんってアップでいい台詞が胸に残る。ただ熱いだけでなく、アンケート至上主義や再販制度など業界の問題提起もあって読ませてくれる。
ギャグもふんだんに散りばめられてて、キャラがすごい立ってて引き込まれる。悪役編集長が小沢一郎だったりと各キャラにみんなモデルがいるんだけど、そういうのがすごくうまくハマってる。
ストーリや画や台詞で笑わせて泣かせてぐっと考えさせられるまさに王道漫画。それを漫画をテーマにやるところがすごい。
私は1巻の仙台さんが「俺がどれほど漫画を好きか」でもう泣いた。スピリッツ立ち読みしてて男編の「おつかれさん、俺のいれもの」でも泣いた。
編集王を読んだ時の熱をいつまでも忘れずにいたい。 -
全巻
いい話が多い。
主人公がぱっとしないのがイマイチ。 -
【明日】カンパチ、マンガ業界へ、仙台さんとの出会い
【夢】ブルセラムーン編
マンガの編集会社が舞台のマンガ。
どんなことにも、カンパチのように自分の思うがまま情熱をぶつけることができたなら、どんなに幸せだろうって思う。
カンパチ、「明日のジョー」になれるといいな。 -
編集に興味あったらもっと楽しめたかも。
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漫画の編集者の内情がわかる漫画です。
凄く面白い。
主人公が、凄く熱い漢なのです!!
絵が男臭いので、最初は戸惑ったのですが、
直ぐにその世界に入り込んでしまいました。
読んでて「ぷっ」と吹きだしてしまうかと思えば
涙がにじんできたりとか、
とにかく忙しい漫画です。
まだ5巻までしか読んでないのですが、
早く続きを読みたいです。 -
挫折があるから人生ってドラマチックなんだよなぁ。終始熱い!