- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091841803
感想・レビュー・書評
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久し振りに恐ろしい漫画に出会いました…。
2巻くらいから突然金田一少年の廉価板みたいなミステリーが始まり、ロードムービー化しだしたので、あれ?つまんなくなった?と思ったのですが、それはおまけみたいなものだったようで。
トリックがいまいちの部分がありましたが、それはこの物語の本質ではなかったです。
あの時代や当時の小説の雰囲気を、言葉や小道具で飾りすぎてないのに演出しきってるのがすごいなと。
三輪さんや乱歩の小説など、私でもわかるパロディネタも所々に!
詳しい人は沢山見つけられるかも?
キャラが皆魅力的です。
沙都子ちゃん情緒不安定で便利過ぎでしたが(笑)
Qは意外にもかなりおいしいキャラでした。
丸部検事は素晴らしい変態でした。
脳が痛くなる誤読感も、昭和の名作に通じます。
泣けました。
特に、最終巻の「幻を~…」とテツオが言うシーン。
そしてドグラマグラを読んだ後と同じで悪夢に苦しみました…。
また暫く続くのか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古本屋で一目惚れして、遂に買ってしまった。ミステリー×ホラーかな。絵がとても美しく、趣きがあります。
昭和29年、ニートなダメ人間天野が、時計塔にまつわる怪奇的殺人事件に巻き込まれていきます。謎の美青年テツオや、怪しい検事丸部など、みんなが怪しく裏がありそうなのです。
おどろおどろしい昭和の雰囲気が超イイ感じ。 -
円部が変態すぎる。
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昭和30年くらいの薄暗くて耽美でどろどろな怪奇小説の雰囲気。ちょっと古風な絵柄がぴったり。あからさまに怪しいひとたちがわんさか出てきて、比較対照の主人公がほほえましくなってくる。テツオの体型がなぞ。
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続きが気になる漫画!
2013.07.11 2巻まで読了 -
『医龍』が大好きで次作がこれまた大好きなミステリと来たら
買わずにはおれず。買って正解でありました。
人間臭く汚いところがないキャラがいない。
どなたかも書いてらっしゃいましたが、大層不快ですw
だがそれがいい。
「謎」はどう解くんだろう、いや増えるのか?とwktkしております。 -
医龍と同じで相変わらずこの人の作品はどうしようもなく惹きつけられるパワーがある。謎に継ぐ謎の連続で引き込まれずにはいられない。陰影が深くてやたらと迫力のある作画、それでいて不思議と色気のある女性像、残酷さ、不愉快さ、無理難題に対するあっと驚くような解答とそれに伴うカタルシス。ほんとにスキのない作風だと思う。コミックで読んでも本誌で連載を追っかけてもどっちでも楽しめそうな漫画だなぁ
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医龍の方が書かれているのですね。名前の不気味さに釣られての購入ですw なかなか良かったです。本当に冴えない感じのする主人公でも、人間らしく意地の悪い欲だけは持ち合わせている。 かっこいいタイプの主人公ではないにしろ、人間臭くてよかったです。