幽麗塔 (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.74
  • (54)
  • (102)
  • (78)
  • (18)
  • (2)
本棚登録 : 869
感想 : 80
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091841803

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 久し振りに恐ろしい漫画に出会いました…。

    2巻くらいから突然金田一少年の廉価板みたいなミステリーが始まり、ロードムービー化しだしたので、あれ?つまんなくなった?と思ったのですが、それはおまけみたいなものだったようで。
    トリックがいまいちの部分がありましたが、それはこの物語の本質ではなかったです。

    あの時代や当時の小説の雰囲気を、言葉や小道具で飾りすぎてないのに演出しきってるのがすごいなと。

    三輪さんや乱歩の小説など、私でもわかるパロディネタも所々に!
    詳しい人は沢山見つけられるかも?

    キャラが皆魅力的です。
    沙都子ちゃん情緒不安定で便利過ぎでしたが(笑)
    Qは意外にもかなりおいしいキャラでした。
    丸部検事は素晴らしい変態でした。

    脳が痛くなる誤読感も、昭和の名作に通じます。
    泣けました。
    特に、最終巻の「幻を~…」とテツオが言うシーン。
    そしてドグラマグラを読んだ後と同じで悪夢に苦しみました…。
    また暫く続くのか?

  • 面白い!でも誰にでも薦められる作品ではありません。
    ポップ広告で気になり、よく見ると、涙香原案?らしい。懐かしくなって、まずは、一巻を購入。
    耽美、乱歩、丸尾末広、華宵、アングラ、カストリ、june風(あくまでBL風でなく)…などの単語にアンテナがピッと反応 する方でミステリー好きなら、オススメです。
    現代でいうならニートの主人公が、あるきっかけで呪われた、と噂される時計塔に謎の美青年に誘われ関わることに。そこで起きた殺人事件の謎を追ううちに、時計塔にひそむ闇の秘密を探ることになるが…

    登場人物ほとんどが、一般社会からみると(アブノーマル)な性癖をもっていること、ミステリーというジャンルであることから、残酷かつ大人向けな表現があるので、苦手な人は気を付けられた方がいいかもしれません。私個人は、絵柄がキレイで清潔感を覚えたので、気になりませんでした。

    続きはすぐに頼みました。着くのが楽しみ~♪

  • 貧乏でエログロ雑誌ばかり読んでいる天野太一が、謎の美男子・沢村鉄雄に出会い、いわくありげな幽霊塔に赴くところから物語が始まる。
    舞台は昭和29年、神戸。江戸時代からあるという時計台で、かつて殺されたという藤宮たつの霊が出没するという。
    鉄雄によれば、その塔の下には江戸時代の越後屋伊兵衛の宝が眠るという。
    太一は鉄雄に促されるまま、幽霊塔の宝探しに協力するが……。

  • 古本屋で一目惚れして、遂に買ってしまった。ミステリー×ホラーかな。絵がとても美しく、趣きがあります。

    昭和29年、ニートなダメ人間天野が、時計塔にまつわる怪奇的殺人事件に巻き込まれていきます。謎の美青年テツオや、怪しい検事丸部など、みんなが怪しく裏がありそうなのです。

    おどろおどろしい昭和の雰囲気が超イイ感じ。

  • 円部が変態すぎる。

  • 昭和30年くらいの薄暗くて耽美でどろどろな怪奇小説の雰囲気。ちょっと古風な絵柄がぴったり。あからさまに怪しいひとたちがわんさか出てきて、比較対照の主人公がほほえましくなってくる。テツオの体型がなぞ。

  • 続きが気になる漫画!

    2013.07.11 2巻まで読了

  • 『医龍』が大好きで次作がこれまた大好きなミステリと来たら
    買わずにはおれず。買って正解でありました。
    人間臭く汚いところがないキャラがいない。
    どなたかも書いてらっしゃいましたが、大層不快ですw
    だがそれがいい。
    「謎」はどう解くんだろう、いや増えるのか?とwktkしております。

  • 医龍と同じで相変わらずこの人の作品はどうしようもなく惹きつけられるパワーがある。謎に継ぐ謎の連続で引き込まれずにはいられない。陰影が深くてやたらと迫力のある作画、それでいて不思議と色気のある女性像、残酷さ、不愉快さ、無理難題に対するあっと驚くような解答とそれに伴うカタルシス。ほんとにスキのない作風だと思う。コミックで読んでも本誌で連載を追っかけてもどっちでも楽しめそうな漫画だなぁ

  •  医龍の方が書かれているのですね。名前の不気味さに釣られての購入ですw なかなか良かったです。本当に冴えない感じのする主人公でも、人間らしく意地の悪い欲だけは持ち合わせている。 かっこいいタイプの主人公ではないにしろ、人間臭くてよかったです。

乃木坂太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×