もうひとつのMONSTER (ビッグコミックススペシャル)

  • 小学館
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本棚登録 : 804
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091852793

作品紹介・あらすじ

●序章●第1部(事件経過1986~1997年)▼第1章/発端▼第2章/ケンゾー・テンマ▼第3章/エヴァ・ハイネマン▼第4章/ハインリッヒ・ルンゲ▼第5章/511キンダーハイム▼第6章/多重人格▼第7章/ルーディ・ギーレン▼第8章/闇の銀行▼第9章/カール・シューバルト▼第10章/ロッテ・フランク▼第11章/ユーリウス・ライヒワイン●第2部(事件経過1997~1998年)▼第12章/チェコとドイツ▼第13章/ヤン・スーク▼第14章/カレル・ランケ▼第15章/赤い薔薇の屋敷▼第16章/アンナ▼第17章/ソボトカ▼第18章/ヤロミール・リプスキー▼第19章/フリッツ・ヴァーデマン▼第20章/マルティン▼第21章/ペトル・チャペック▼第22章/グリマーノート▼第23章/ヘルマン・フュアー▼第24章/崩壊▼第25章/ルーエンハイム▼第26章/ニナ・フォルトナーあるいはアンナ・リーベルト▼第27章/『超人シュタイナー』▼第28章/アンナ その2▼第29章/クラウス・ポッぺ▼第30章/フランツ・ボナパルタ●終章●特別付録/絵本『めざめるかいぶつ』●あらすじ/オーストリアで起こったある殺人事件。そこに、“怪物”ヨハンの事件と共通する何かを感じたジャーナリストが、事件を解明すべく、関係者にインタビューを試みる……。●本巻の特徴/『MONSTER』本編の中では明かされなかった謎がついに解明される!? また、登場人物たちの“その後”の物語にも注目!!

感想・レビュー・書評

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  • 初めてMonsterを読み切ったときの、あとに残る不思議な感じは相変わらず残ったまま、この作品の読後にも不気味な恐怖感が残っています。漫画の全巻を読み切るよりも遥かに読み疲れた感じがしました。この作品のおかげで、Monsterを読んだときの不可解な感じの多くが埋まったのですが、この作品を読むことでさらに闇が広かった、という気持ちになりました。

    改めて漫画のMonsterを通読したいと思いました。

  • 大好き!やっぱすごい

  • 漫画の『MONSTER』と一緒に知人に借りた一冊。
    持ち主から何の補足もなかった為、当然の様に漫画で解消されなかった(と思い込んでいる)謎を補足説明しながらの続編なのだと信じて読んでいたので「おやおやおや?」な展開。

    タイトル通り、”もうひとつの“MONSTERの話であるわけで、驚きながら夢中で読みました。
    それにしても、「本当に史実にあった事件混じっているだろうか?」と疑わせる作り込みに感嘆しか無い。
    そして漫画にずっと寄り添っていた不気味さは本でも変わらず…。
    怖しい

  • その名の通り、浦沢直樹のサスペンス漫画『MONSTER』のサイドストーリーが展開されるのかと思っていたけど、ちょっと違っていた。
    架空のジャーナリストの視点で、本編で詳しく描かれていなかった部分を、登場人物へのインタビューによって補完していくという装い。
    執筆当時から設定はあったけど意図的に情報を伏せていたのか、本書製作時に改めて考えて後付け的に加えたのかは分からないけど、確かにDr.テンマの家族や、ペトル・チャペックが心酔した人物、ルーエンハイムにグリマーとルンゲが都合よく居合わせた経緯など、本編で描かれなかった謎はちょっと不自然なほど多かったので、初読当時の鮮烈な印象を思い出すという意味でも面白く読めた。

    別人の視点で本編をなぞるという設定自体はありがちなのかなという気はするけど、読めばわかるように手の込み具合が半端じゃないところが素晴らしい。この一点だけをとってみても読者に対するサービス精神、真摯な向き合い方は尊敬に値する、と言ったら褒めすぎかな。
    漫画版のファンは必読だと思う。

  • マンガ「MONSTER」の副読本。リアルすぎて創作だということを忘れそうになる。 
    ところであまりにも人間関係がごちゃごちゃしてきてLASTは混乱してきたんだけど、いなくなった作者の走り書きのイラストはヨハン?何度か電話して通じなくてやっと繋がったと思ったら切られたけど、それを取ったのはヨハンかな。ヘルマン・フュアーもヨハンに殺られてしまっていたのでは。だからラストに隣の部屋にいたのは、彼のふりをしていたヨハン。マンガでは病室から消えてたし…。
    と、まだまだ想像の余韻を残す終わり方だった。

  • 漫画モンスターの事件との類似性に気づいた記者が、新たな事件の真相を探る中で、過去の事件の背景ともう一人のモンスター存在の可能性に近づいていくルポ形式の物語。

  • いやー。リアル。思わず検索したくなる。
    本編を随分と前に読んでいたため、読み返したくなりました。
    欧州の歴史の複雑さが難しくも、そことそこが繋がるのか?の連続で引き込まれた。

  • 浦沢直樹の「MONRTER」をノンフィクションのルポルタージュ版にまとめてある。 実際にあった事件のように…。 MONRTER読後直後なので面白く、スラスラ読めた。 本編には描かれていなかった事実も書いてある。 MONRTERファンは是非!

  • 原作である「MONSTER」を読んでいなくても十分に楽しめる物語である。
    ヴェルナー・ヴェーバーという記者がある事件の関係者に取材をしている…というドキュメンタリー仕立てで綴られている。
    単なるコミックのノベライズとしてではなく、新たに独立したひとつの作品となっていることに驚いた。
    原作はもちろん読んでいる。
    多くの人たちが事件には関わっている。
    ひとりひとりの関係性が浮き彫りにされ、複雑に絡み合った人間関係が解きほぐされていく。
    思いがけない繋がりが登場人物たちの間に見つかったり、証言者自身もわかっていない役割が与えられていたりと、より深く原作を理解するための手助けともなる。
    読み終わった後に、思わず事件や絵本を検索したくなるような完成度の高い仕上がりだ。
    この物語を読んだからといって、すべての謎が解けるわけではない。
    謎は謎のまま残されているものもある。
    それでも、「MONSTER」の世界観にどっぷりと浸かるには申し分のない一冊だと思う。

  • 漫画のモンスターの世界にのめり込み過ぎてしまい、勢いでポチりました。
    ヨハンの事件と似た事件を追っているジャーナリストが、モンスターの登場人物たちにインタビューしていくという構成の小説。
    世界観の背景がより補完されて面白かったけど、漫画は漫画で完結しているので無理に読む必要はないかも。

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