ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
4.12
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本棚登録 : 1285
感想 : 99
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885647

感想・レビュー・書評

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  • いやぁ~、これはいい漫画見つけたぁ~(^^)
    (正月休みにブックオフでGET!)

    ツウな漫画好きの間で話題になってると噂には聞いてたけど、
    ニッケルオデオン(昔アメリカで流行った庶民的な小さな映画館)の
    タイトルに偽りナシ!

    SF、ホラー、恋愛、ナンセンス、西部劇にヒーローものなど
    キレ味鋭い8P読み切りショートが13編収録されています。


    その中でも自分が気に入った話は、

    夜の動物園で命を絶とうとした女子高生と虎とのちょっといい話
    『Heart Food』、

    ジャコウネコの糞から採取した超希少豆コピ・コピ・ルアクを持って帰省した青年の
    切なく胸を打つ二度と叶わぬ恋…
    『コピ・コピ・ルアク』、

    学校の部室に閉じ込められた女子部員たちの密室劇だけに
    舞台化しても面白いサバイバルホラー
    『ファニーゲーム』、

    恋い焦がれるドSな女性のハートを射止めるため、
    狛犬鍋の開発に四苦八苦する科学者の純情
    『竹取パラダイム』、

    切なさ溢れる、
    胴体で繋がった双子の少女たちの恋の行方…
    『ヒールとスニーカー』、

    ドンデン返しにニヤリとする
    復讐の西部劇
    『ウォレン=ウィルソンは二度殺される』、

    可愛い動物の人形たちが繰り広げる
    戦慄のスプラッターホラー
    『ぷう太の森』

    地雷を踏んでバラバラになった人の身体のパーツを集める回収委員の女学生は
    憧れの先輩女学生の身体を回収するうちに
    ある一つの嘘をついてしまう…
    『回収委員と幻肢痛』

    かな。


    どうです?
    あらすじを読んだだけでも
    なんだか興味が湧いてくるでしょ?(笑)(^^;)

    とにかくどの作品も限られたページ数の中で起承転結があり、
    映画のワンシーンを切り取ったような
    コマ割りと構成力も見事なのですよ(^o^)
    (特に、くだらない映画が束になっても勝てないエモーショナルとサムシングを備えた『ファニーゲーム』や
    意外性のあるオチで、姉妹の隠された真実を暴き出す『ヒールとスニーカー』は出色の出来!)


    可愛い絵柄に遊び心満載で
    時におちゃらけ、
    時にシリアスなストーリーを紡ぎながらも
    読後ジワジワと沁みてくる切なさ加減や
    ぶっ飛んだシュールな展開の妙に
    何度唸らせてもらったことか(。>ω<。)


    今回読んだのは第一巻となる【赤】版だったけど、
    【緑】版も出てるとのことなので
    また読んでみようかな♪

  • はぁー。
    困る…ぐらいにピントが合ってしまった。

    JKでケモノでネコ耳でサイエンスでマッドでホラーでバラバラで。
    わがままだし、言い切りやがるし、勘違いしてるし。

    余韻で語るショートストーリー。
    好きです。

  • 本屋で表紙の絵にひかれて、目をハート型にしたままレジでお会計。

    1話が8ページと短いながら、恋や悲しみやギャグや、美少女や血やおたくネタなど、多種多様のパーツと欲求をスッキリとまとめている。

    設定も世界観もバラバラな13編は、まったく関係がないように見えて、人物やエピソードがとつぜん繋がったり、叙情的な余韻を残すものが多い。

    あるエピソードの後日談のようなものが、別のエピソードでこっそり出てきたり、じつは同じ世界を生きる者たちの変奏曲なのだと思いキュンとした。

    ライトノベル、とくに西尾維新などを抵抗なく摂取できるなら、よだれを垂らしながら読めることだろう。

  • こういう淡々と気がふれてるマンガは好き。

  • いやー凄いなあ。形態としてはナンセンスでしばしばギャグなのに、静かな情感の豊かさたるや。それこそ劇中で言及されている『ドラえもん』に通じるかもしれないい。

  • 8頁でここまで出来るんだ、という衝撃。

    学園やらアメコミヒーローぽいのやらブラック童話調やら、
    1話ごとに異なる世界観でこの切れ味。
    こんなショートショート今まであったかしら。

    バラバラになった先輩の話、好きだなあ。
    死ぬかと思った、と首だけで答えるこのシュールさ!

  • ドーマンセーマン先生の連作短編集。「ヒコロウさんのお友達」という印象しかなかったんだけど、こんな素晴らしい漫画を描く人だったんですね…。少し不条理な設定を前提に、少し変わったキャラクターたちが動き回ることで生まれる、不思議な空気感が魅力。ただの不条理漫画とは一線を画す。傑作といっていい

  • 赤、緑読了。
    大人の暗黒童話という感じかな。
    大好きです(笑

  • トラのお話と、双子のお話が好きすぎるー!
    女の子も男の子も動物もぜんぶかわいい!
    有楽町TSUTAYAにてサイン本購入。

  • 本体表紙:おまけ漫画

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