金魚たちの放課後 (創作児童読物)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784092897519

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  • 前半と後半で主人公が変わり面白い作品。小学校高学年から中学校の繊細な男女それぞれの心の動きが描いてある。
    〜小学校4年生
    金魚、友達、学校生活、東京、海外引っ越し

  • 金魚。小学校。中学校。2編。
    生き物や植物の世話をしてもしても死んでしまうという少年の話。転校を繰り返し、同級生との関係に儚さを覚える少女の話。
    読んだ時期が時期だけに、胸がつまってしまった。

  • 中学生くらいなら、共感する部分が多そうな一冊。大人が読むと、なんだか懐かしくなるノスタルジックな一冊。子どもの頃に読むのと、大人になってから読むのでは、異なる登場人物に共感できたり、また違った読み方・感じ方ができそう。静かに、でも確実に流れていく時間のなかで、人間関係であったり、大きなくくりで言うと、いきものを大切にするとは、命とは何なのかについて、考える機会をくれた。

  • 「水色の指」
    「サヨナラ・シンドローム」
    の2編からなる

    灰原(はらばら)は、死神の指を持つと自覚する小学生男子。なぜなら、彼は飼育する生き物をことごとく殺してしまうから。それで、「みどりのゆび」ならぬ「死神の指」を持つと自覚。

    ある日、転入生遠藤蓮実(えんどうはすみ)を金魚畑(すどう養魚場)へ連れて行く。灰原、タビ(旅人)、サミル(インドからの元転入生)、小川花音(おがわかのん)、堀内綾(ほりうちあや)

    灰原の家は、父は漫画家(やみくら銀次、大人の麻雀漫画の)で仕事のためひとり住んで、母が看護師、姉友里はロックバンド「サバト」の熱烈なファン。各自がそれぞれ生きているため、家庭らしいとはいえない家庭。

    サヨナラ・シンドロームは
    蓮実と花音の話から~蓮実がアメリカボストンへ引っ越すまで。金魚はどうするのか?連れて行きたい蓮実はすどうさんを尋ねる。

    http://nico-kawai.com/

著者プロフィール

1977年山口県生まれ。東京都在住。慶應義塾大学文学部卒業。公共図書館、大学図書館で勤務ののち、執筆に専念2008年、『バターサンドの夜、人魚の町で』で、第49回講談社児童文学新人賞を受賞、同作(『バターサンドの夜』と改題)でデビュー。その他の著書に『深海魚チルドレン』、『向かい風に髪なびかせて』(ともに講談社)、『金魚たちの放課後』(小学館)がある。

「2019年 『海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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